アーティチョーク ハーブ-大型の草花で初夏に紅紫色の花を咲かせる-イパネマおやじ

アーティチョーク (artichoke) は、地中海沿岸が原産地で、ヨーロッパ全体にも広く分布しています。日本に入ってきたのは大正時代ですが、食用ハーブとして広く知られるようになったのは近年になってからです。

アーティチョークは野菜として利用されている

肝機能を高め血中コレステロールを下げる

  • 分類:キク科チョウセンアザミ属 / 原産地:地中海沿岸、カナリア諸島
  • 学名:Cynara scolymus
  • 別名:グローブアーティチョーク(和名:チョウセンアザミ)
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い ~-10℃)、耐暑性(やや弱い)
  • 草丈:100~200cm
  • 苗の植え付け期:4月中旬~5月、秋は9月中旬~11月中旬
  • 植え替え期:9月
  • 株分け:9月
  • タネまき:3月中旬~4月、秋は9月~10月
  • 開花期:6月~8月
  • 栽培方法:地植え、鉢植え  ※記載している各適期は中間地での目安です。(温暖地以外の場所は、環境に合わせた栽培を確認してください) 
  • 特徴
  • 大型の植物で、毎年子株が増えて、横にもドンドンと大きくなっていくので、基本的には鉢植えには不向きです。(鉢で育てるなら、大鉢が必要ですね)
  • アーティチョークのツボミは塩茹でにしたり、イタリアンでは丸ごとソテーしたりと、多様な調理法があり食用としても利用されています。
  • ヨーロッパでは野菜として扱われていますが、日本ではあまり出回っては、いないようです。
  • ツボミが順調に生育すると直径が15cm以上にもなります。花は、アザミ属の特徴である赤紫の大きな花を咲かせ、葉には鋭いトゲがあります。
  • ドライフラワーにすると、色と形のバランスもよく、とても存在感があります。

アーティチョークはキク科チョウセンアザミ属

欧米では野菜として常用されている

  • 適応
  • 消化不良、食欲不振、高コレステロール血症、動脈硬化、神経的強壮、消化器系強壮、夏ばての体力強化
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 野菜としての利用→日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米では一般的な野菜です。蕾を茹でて肉厚の萼(ガク)や蕾の芯を食べます。萼をすべてむいて芯の部分(アーティチョーク・ハート)を食べます。
  • デンプン質で軟らかく、ボリュームがあります。栗の実とそら豆をあわせた風合いがあり、古くから日常の食べ物として親しまれてきました。
  • 用土
  • 鉢植えの場合、腐葉土3:赤玉土5:川砂1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、水はけのよい土壌であれば土質を選ばず元気に生育します。根が深く伸びるので、植え付け前に深く耕しておきましょう。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、定植後は、生育期の5~9月、2週間に1回液体肥料を施します。
  • 地植えの場合は、堆肥と油カスを適量混ぜ込んでおきます。植え付け後は追肥として春の5~6月に化成肥料を1ヶ月に各1回づつ計2回与えます。生育の状態を見ながら、元気であれば2回目の追肥は必要ありません。

アーティチョークは多年草です

  • 植え付け 移植を嫌います
  • 適期は、4月中旬~5月、秋は9月中旬~11月中旬です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢を崩さないように、古い土を軽くふるい落としてから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。堆肥を底に敷いて、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は、生長すると葉のトゲが危険なので50cm以上空けて植え付けます。
  • タネまき
  • 適期は3~4月・9~10月ですが、春まきの方が育てやすいです。
  • タネは箱や鉢にまいて発芽するまで乾かさないようにします。発芽したら混み合った部分は間引きして本葉が5枚くらいのときに庭に植え付けます。あまり大きくなった苗は根付きにくいのでタイミングを逃さないようにしましょう。
  • 花が咲くのは翌年以降です。
  • 株分け
  • 適期は9月頃です。株元から出てきた子株が30cm以上に伸びて葉を4~5枚付けたら、一旦切り取って鉢に植えます
  • 鉢に植えたままの状態で苗づくりをして、翌年の6月頃に庭などに地植えをしましょう。3~4年で植え替えるとよいでしょう。

アーティチョークは半耐寒性

ハーブの仕切りライン

  • 水やり
  • 生育期に土が、乾くと生長が衰えたり枯れたりすることがあり、与え過ぎて加湿になると、これも根腐れの原因となるので、表面が乾いてきたら水を与えるようにします。この過不足のバランスが難しいのですが、よく観察しながら愛情を持って育ててやりましょう。
  • 日当たりの良い場所で育てていると、土が乾きやすいので株元を、腐葉土や藁などで覆ってやり乾燥を防いでやりましょう。
  • 手入れ
  • 花期が終った後に葉や茎が、枯れて半休眠状態になります、枯れた茎は子株を残して根元近くまで切り戻しましょう。
  • 切り戻すことにより、翌年の茎数が増えて、花をたくさん付けるようになります。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

収穫時期は?どの部位を採取するの?

  • 収穫
  • 適期は開花直前の4~5月です。開花直前のツボミを収穫します。(鮮やかな緑色で、フワフワとしていない重量感のあるものがよい)
  • ツボミを塩茹でして、表面のガクを剥がしながら内側の部分を皮ムキします。塩茹でにしたり、イタリアンでは丸ごとローストしたり多様な調理法があるようです。(がく・萼→花弁の付け根にある、緑色の小さな葉のようなもの)
  • ヨーロッパでは、野菜のカテゴリーに入っていますが、日本では鑑賞用か薬草としての扱いが一般的でしたが、最近は食用として利用されるようになりました。(スーパーなどの店頭にも並ぶようになりました)
  • ツボミを大きく育てたい場合は、ツボミの数を減らしてやると大きく生長します。
  • 日当たり
  • 日当たりの良い場所を好みます。耐寒性はあるので、寒冷地を除いては、冬越しの問題は無いでしょう。(-1~-2℃までは枯れることは少ない)、しかし地面が凍ったり霜が降ると枯れることもあるので注意は必要です。

ハーブの仕切りライン