オクラ 野菜-家庭菜園でも定番の野菜-イパネマおやじ
オクラ (Okra) は、ハイビスカスやワタの花に似た淡い黄色の花弁に、ワインレッドの花芯がある美しい花を咲かせます。オクラが野菜として流通するようになったのは、わりと歴史が浅くて昭和50年代になってからです。それまでは花の観賞用や、果実をコーヒー豆の代用とするために栽培されていました。
直根性なので植え替えは避ける
- 分類:アオイ科トロロアオイ(アベルモスクス)属 / 原産地:アフリカ東北部
- 別名:アキアオイ(漢字表記:)
- 学名:Abelmoschus esculentus
- 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈:100~150cm
- タネまき適期:4月中旬~5月(直まきは5月中旬~6月中旬)
- 苗の植え付け:5月~6月
- 開花期:6月下旬~9月
- 収穫期:7月~10月中旬
- 栽培方法:地植え、鉢植え、プランター ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- オクラはカルシウムと鉄分の多い健康食として、近年になり愛好者が増え始めて。昭和40年頃から消費量がアップ。子供も好む緑黄色野菜として、欠かせない定番の野菜になっています。
- 一般的に広く認知されるようになり、家庭菜園でもオクラの人気が高まっています。オクラは、フヨウやハイビスカスと同族のアオイ科の一年生植物で、夏に咲く大輪の見事な黄色い花は鑑賞用としても楽しめます。花後の5日程経った時期が食べ頃です。生育旺盛で最盛期には、摘んだ後からすぐ大きくなる。鉢植えでも簡単に栽培できるので、初心者におススメの家庭菜園用の野菜です。
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)
- 便秘、高血圧、骨粗しょう症
- 料理・飲み物で楽しむ
- 和え物、天ぷら
- 用土
- 水はけと水もちがよく深く耕した土壌を好みます。
- 鉢植えの場合、7~8号鉢で30cm以上の深鉢に、市販の野菜用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を入れて使います。
- 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、よく土を耕して苦土石灰(1㎡当り150g→多めの1握り)を混ぜ込んでおきます。さらに、植えつけの1週間前に掘り上げた土に対して堆肥(1㎡当り2~3kg)を混ぜ込んでおきます。
- 土壌が出来たら、畝(畝幅70cm × 畝高20cm)を作ります。そして畝の表面を、保温と雑草防止のために黒マルチで覆います。
- 肥料
- 用土に、市販の野菜用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します。
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に、元肥として野菜用の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、10~14日に1回速効性液体肥料を施します。実が付いたら肥料を切らさないように注意する。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料か野菜用の緩効性化成肥料(1㎡当り100g)を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、月2~3回野菜用の緩効性化成肥料を置肥するか、10日に1回程度速効性液体肥料を施します。実が付いたら肥料を切らさないように注意する。
- 化成肥料は、チッ素:リン酸:カリ⇔8:8:8の配合を使います。オクラは、茎葉が育ち過ぎると良い実が育たないので、元肥は控えめにして追肥を小まめに施しましょう。(葉に養分をとられ、実に栄養が回らなくなる)
連作すると病害虫が増える
- タネまき 発芽まで25~30℃で保温する
- 箱まき(セルトレーが便利)かポリポット(9mm)に3粒まきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポリポットに仮植えします。ポリポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポリポット(9mm)まきも同様に、本葉が5~6枚になったら、花壇や鉢に定植します。セルトレーなどに3~4粒をまき1cmの深さで覆土します。
- 花壇に直まきしてもよいです。株間40~50cmで、1穴3~4粒の点まきにします。本葉2~3枚になったら間引いて1本立ちにします。(10℃以下だと低温障害を起こすので早まきは避ける)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、5月~6月です。
- 日当たりや風通しがよく、西日を避けた場所を選びましょう。畝(畝幅70cm × 畝高20cm)を作っておきます。そして畝の表面を、保温と雑草防止のために黒マルチで覆います。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように植え付けます。定植したら、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと2株が目安)
- 地植えの場合、「用土」の項目で、畝の表面を黒マルチで覆って用意しておいた土壌へ植えつけます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。定植したら、植えつけ直後にタップリと水を施します。(株間は40cm位)
果実をコーヒー豆の代用として利用した
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。乾燥が続く天候ならば施しましょう。
- 手入れ
- 土寄せ→草丈が伸びるので追肥の際に、畝の土寄せをします。
- 支柱たて:茎が倒れやすくなる前に支柱を立てましょう。
- 病気→苗立ち枯れ病、モザイク病
- 害虫→アブラムシ、オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ワタノメイガ
- 摘葉→実の収穫期になったら、風通しをよくするため、収穫した節と真下の葉1~2枚を残して、その下の葉は全て摘み取ります。(その後出る側枝は放任する)
- 収穫
- 開花から4~5日、実の長さが7~8cmに育ったら収穫適期です。実が熟してしまうと、堅くなるので若くて柔らかい時期に摘み取りましょう。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。