ルッコラ(ロケット) 野菜-葉にはゴマの香りと辛味がある-イパネマおやじ
ルッコラ(ロケット)は、2通りの呼び名があります。ルッコラはイタリア名で、ロケットは英名です。地中海沿岸の原産で、ハーブ野菜として古代より栽培されてきました。ゴマのような風味と、ピリッとした辛みと苦味があり、サラダに加えると美味しさが倍増します。とても生育が早く、タネまきから約1ケ月後には収穫ができます。
アブラナ科の植物を連作しないようにする
- 分類:アブラナ科キバナスズシロ属 / 原産地:地中海沿岸
- 別名:ロケット(和名:キバナスズシロ)
- 学名:Eruca vesicaria (=Eruca sativa)
- 園芸分類:一年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(やや弱い)
- 草丈:20~50cm
- タネまき・植え付け:3月下旬~7月上旬、秋は9月上旬~11月上旬
- 収穫期:タネまき・植え付けの約1ケ月後
- 栽培方法:地植え、鉢植え、プランター ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- ダイコンの葉によく似た肉厚の葉は、ゴマのような風味とクレソンに似た辛味と苦味があり、十字の形をした花は、白に近い淡い黄色をしています。
- ヨーロッパでは生野菜として広く利用されています。古代ローマ時代からコリアンダーやスイートバジルなどと共に、食用として利用されていたそうです。
- タネまきの時期を、少しずつスライドさせて数回に分けてまくと、長期にわたりフレッシュな葉を収穫できます。
結実した実はマスタードの代用品として利用される
- 適応
- 強壮、食欲増進
- 料理・飲み物で楽しむ
- ハーブティー、サラダ、リゾット、パスタ
- 用土 タネまきの2週間前には土作りを済ませる
- 鉢植えの場合、市販の野菜用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。酸性土壌が苦手なので、苦土石灰を混ぜ込みます(用土1L当り2~3g、65cmプランターは13g)
- 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm程に土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます(1㎡当り150g→多めの1握り)さらに、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥か腐葉土を(1㎡当り4~5kg)混ぜ込んでおきます。耕したら畝を立てておきます。畝幅はお好みで、畝高は水はけが悪い土壌なら少し高めにします。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、2回目の間引きが終わって本葉が4~5枚に育ったら、速効性液体肥料を施します。(後は生育の様子をみて必要に応じて施す)外葉をかき採って長く収穫するには化成肥料の追肥を続ける。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として野菜用化成肥料を(1㎡当り150g)混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、2回目の間引きが終わって本葉が4~5枚に育ったら、速効性液体肥料を施します。(後は生育の様子をみて必要に応じて施す)
- タネまき・植え付け
- 適期は、3月下旬~7月上旬、秋は9月上旬~11月上旬です。秋まきの方が、害虫が少ないので育てやすいでしょう。種子がとても小さいので重ならないようにまいて、覆土は1cm弱にしましょう。
- 鉢植えの場合、プランターや発泡スチロールなど。(底に水抜きの穴が空いていれば何でも大丈夫)「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土を鉢に戻します。小さな容器だと2~3cm間隔で「ばらまき」にします。65cmプランターだと、2列・条間15cmで1cm間隔の「すじまき」にします。
- 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備した畝にタネまきします。2列・条間15cmで1cm間隔の「すじまき」にします。(列数や畝幅は広さに応じて決めてください)
- 真夏と真冬を除けば、基本的に1年中タネまきは可能ですが、真夏は生育が衰え収穫しにくく、真冬は寒さに耐えられない事を考慮したら、適期は4月~7月上旬、秋は9月上旬~10月上旬です。秋まきの方が、害虫が少ないので育てやすいでしょう。
すじまき:1cm程の深さの溝にタネをまく
コマの風味とクレソンのような辛味がある
- 水やり
- タネまき後は、小さくて水で流れやすいので、クワなどで地表を軽く押さえてから水やりしてください。生育中は、土の表面が乾いたらタップリと施します。
- 手入れ
- 摘蕾→気温が高くなるとトウ立ちして、放置すると花が咲いてしまいます。葉を長く収穫するためには忘れずに行いましょう。
- 害虫対策→トンネル支柱に防虫ネットをかぶせて育てると害虫の付着を防ぎやすくなります。
- 害虫→アブラムシ、アオムシ、コナガ、ヨトウムシ
- 収穫
- タネまきから1ヶ月後に、草丈が10~15cmになったら適期です。新しい葉が次々と育つので、株を抜かないで葉の下部から摘みとるようにすると長く収穫できます。(最も美味なのは20~25cmともいいますがお好みで)
- 日当たり・置き場所
- 日当たりのよい場所を好みます。それでも4~5時間当たれば充分です。ただし、日に当たり過ぎると葉が硬くなって、辛味と苦味が強くなります。
- 地植えの場合は、真夏には20%程度の遮光をすると、葉が硬くならずにすみます。