コマツナ 野菜-タネまき期が長く晩秋まで収穫期-イパネマおやじ

  • コマツナは、アブラナ科の野菜です。栽培の歴史は古く、江戸時代に現在の東京都小松川地区で、栽培されていたことから「コマツナ」と呼ばれています。現代になっても、コマツナの生産量第一位は東京都です。
  • コマツナは、タネまきをして間引きしながら育てるのが一般的です。鉢植えの場合、鉢よりもスペースの広いプランターにタネまきして、間引きしながら育てましょう。生育適温は15~25℃です。

コマツナは野菜です

乾燥に弱いので土壌の保水性を高める

  • 分類:アブラナ科アブラナ属 / 原産地:日本、中国
  • 別名:フユナ、ウグイスナ(漢字表記:小松菜)
  • 学名:Brassica czmpestris (syn. rapa) 
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(やや弱い)
  • 草丈:20~30cm
  • タネまき適期:3月~11月(発芽地温:20~30℃)
  • 収穫期:タネまき後約1ケ月
  • 栽培方法:地植え、(鉢植え)、プランター ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • 近年になり、コマツナと同系統の野菜と交配して、暑さに強く食味の優れた品種が作出されています。大別すると、長葉系と丸葉系があります。中でも、耐寒・耐暑性が優れている丸葉系が育てやすく、初心者にもお奨めです。
  • コマツナも含めてアブラナ科の野菜が咲かせる黄色い花を総称して「菜の花」と呼びます。
  • 近縁種(品種)
  • 小松菜・味彩→食味を重視した品種で、年間を通じて栽培可能。
  • 早どり小松菜→本来の柔らかさと食味を備え、早生品種。
  • 照彩小松菜→年間を通して栽培が可能で、食味がよく収穫量が多い早生品種。

アブラナ科の植物

  • 用土 
  • プランターの場合、市販の野菜用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土2:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。酸性土壌が苦手なので、苦土石灰を混ぜ込みます(用土1L当り2~3g、65cmプランターは約13L=13g)
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当り100g→多めの1握り)と、土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土を(1㎡当り2~3kg)混ぜ込んでおきます。

コマツナの畝作り

  • 肥料 
  • プランターの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料(10L当り10~20g)を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、2回目と3回目の間引き後に、化成肥料10gを施します。(条間にまいて土と混ぜる)または、液体肥料を週1回施します。
  • 地植えの場合、植え付ける1週間前に元肥として緩効性化成肥料(N:P:K=8:8:8 / 1㎡当り100~150g)を混ぜ込んで、畝を作っておきます。定植後の追肥は、2回目と3回目の間引き後に、化成肥料(1㎡当り約25g)を、条間にまいて土と混ぜておきます。
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えめにします。

コマツナはプランターで育てる

タネが細かいので重なって厚まきにならないよう注意

  • タネまき 発芽地温20~30℃
  • プランターの場合、適期は3月~11月です。「用土」と「肥料」の項目で用意した土に、条間10~15cmで深さ5mm程の、まき溝を作って条まきにします。
  • 地植えの場合、3月~11月です。「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌にタネまきします。条間15cm程で深さ1cmのまき溝を作り、1cm間隔でまいたら、タネがウッスラ隠れる程度に覆土をします。
  • 間引き
  • タネまきしたら、5~7日で発芽が揃います。
  • すべての発芽が揃った頃に、1回目の間引きをします。形の悪いものを間引いて、株間は3~4cm空けます。
  • 2回目の間引きは、本葉が3~4枚になったら行います。株間は5~6cmで、本葉が3~4枚になる頃には、1株に仕上げます。

コマツナは通年で栽培できる

野菜・果実の仕切りライン大

タネまきは長期間可能だが春と秋が最も育てやすい

  • 水やり
  • プランターの場合、タネまき直後から育つまでの間は、タネがとても小さいのでジョウロなどで水やりすると、流されたり倒れたりしやすいので慎重に水やりします。乾燥に強い野菜なので、土の表面が乾いたらタップリと施す程度で十分です。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありませんが、乾燥が続くなど土が乾燥したら必要に応じて施しましょう。
  • 手入れ
  • 防寒対策→寒さには強い性質ですが、真冬の低温期には表土のマルチングや、霜対策としてビニールトンネルにする方法もあります。
  • 高温期対策→夏場の高温期には、寒冷紗を掛けて強い日差しを防ぐなどすると、丈夫に生育します。
  • 病気→白さび病、炭そ病
  • 害虫→アオムシ、コナガ、ヨトウムシ
  • 収穫
  • 適期は、草丈が25~30cmの頃です。春まきだと、タネまき後30~40日、秋まきで、50~80日後に収穫できます。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 夏場の高温期には、寒冷紗を掛けて強い日差しを防ぐなどすると、丈夫に生育します。

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