エケベリア 観葉植物-花や葉が通年で鑑賞できる-イパネマおやじ
エケベリア (Echeveria) は、葉は多肉質でロゼット状に重なり、初春から夏にかけて色鮮やかな小輪花を咲かせます。 そして、葉は晩秋から春の間に、タップリと日に当たると紅葉色の美しい色合いになります。常緑の葉は通年で鑑賞できます。
雨に当たるのを避けコンテナで育てる
- 分類:ベンケイソウ科エケベリア属 / 原産地:中央アメリカ、南アメリカ
- 別名:(漢字表記:)
- 学名:Echeveria
- 園芸分類:常緑多年草(多肉植物) / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:5~80cm
- 苗の植え付け:4月~6月、9月~10月
- 植え替え:4月~6月、9月~10月
- 株分け:4月~6月、9月~10月
- 挿し芽:4月~6月、9月~10月
- 開花期:2月~8月
- 栽培方法:コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- エケベリアは、多肉質の葉がロゼット状に重なる春秋生育する多肉植物です。中南米のメキシコを中心に約140種以上の原種が分布してます。種間交雑品種も多数作出され、鉢物や庭園の植栽用として広く普及しています。
- 近縁種 (園芸品種)
- ミニマ (Echeveria. minima)→ 直径3cm程の小型種。青緑色の葉がロゼット状に揃う。夏になると黄色とオレンジ色の花を咲かせる。
- ギガンテ (E. gigantea)→ 直径40cm程の大型種。黄緑色のベースに赤色で縁取りしたような葉色になる。古株になると茎が立ち上がります。濃いオレンジ色の花を咲かせる。
- ラウイ (E. laui)→低地性で暑さに強いが、寒さに弱い。 肉厚で丸みのある葉が、真っ白な粉で覆われている。生育の速度は遅いが人気のある品種。
- シャビアナ (E. shaviana)→ 標高の高い場所に自生するので、暑さが苦手。ピンクグレー色の可愛らしい葉がロゼット状になる。夏になるとピンク色の花を咲かせる。栽培難度は高く中級者向き。
室内から屋外に出すときは葉焼けに注意
- 用土
- コンテナの場合、市販の多肉植物用培養土を使います。
- 肥料
- コンテナの場合、多肉植物は、葉に水分と栄養分を溜めることができます。あまり多くの肥料は必要ありません。多肥になるとかえって根が成分を吸収しきれないで、根腐れをして枯れてしまいます。苗を定植後の施肥は、4月~6月、9月~10月の生育期に、10~15日に1回薄めの液体肥料を水やりを兼ねて施します。
- 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えましょう。
- 植え付け
- 適期は、4月~6月、9月~10月です。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように、傷んだり伸びすぎた根を切り取り、土を2/3程振り落としてから植え付けます。「用土」の項目で準備しておいた土を鉢に戻したら、土と根をなじませておきます。植え付けてから3~4日後にタップリの水を施します。
- 植え替え
- 適期は、4月~6月、9月~10月です。
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、2~3年に1回を目安に行いましょう。伸びた子株は切り取り挿し木にします。根株を引き抜いて、古い土を2/3程振り落とし不要な根を取り除きます。新しい用土を入れた1回り大きなコンテナに植え替えます。
- 株分け→適期は、4月~6月、9月~10月です。3年に1回は堀り上げて株分けしましょう。成株になると多くの子株が出来るので、茎の途中から7~8cmの長さで子株を切り取ります。切り取った子株の切り口を1週間程乾燥させます。
- 一回り大きな鉢に、鉢底石を敷いて、多肉植物用培養土を入れて定植します。2~3週間経って発根して芽が出たらタップリと水を施します。
- 葉挿し
- 適期は、4月~6月、9月~10月です。トレイや浅い鉢などに、清潔なバーミキュライトなどの用土を敷いて挿し床にします。
- ロゼット状になる品種”ミニマ”の例→指先で葉をつまむようにして引っ張り、付け根から抜き取るように摘み取ります。(親株から、葉の付け根が付いている状態で摘み取ります、葉が途中で折れたりして根が付いていないと発根しません)
- 葉が用土に触れるように乾燥した用土の上に置きます。20~30日経って根が出たら、用土に埋めてからタップリと水を施しましょう。2~3ケ月で苗に育ったらコンテナなどへ植え替えます。
- 挿し木
- 適期は、4月~6月、9月~10月です。茎をハサミで切り取り、1週間程日陰に置いて切り口を乾燥させます。3~4号鉢に用土(バーミキュライト)を入れ、定植して2~3週間経って発根して芽が出たらタップリと水を施します。ビニールポットや大量に苗を作る場合はセルトレイに挿してもよいです。
日当たりよい場所に置き雨などは避ける
水やり
コンテナの場合、春と秋の生育期は、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。梅雨明けから夏の間と、冬の休眠期は水やりを控えて、乾燥状態にして根腐れや温度障害を防ぎましょう。(葉に水がかからないよう株元に施します)
手入れ
花茎切り→葉の鑑賞が目的で、花は観賞対象でない場合は開花したら早めに切り取りましょう。
害虫→アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、ネジラミ
日当たり
日当たりのよい場所を好みます。リビングや窓際などに置いてもよいです。冬でも気温さえ高ければ、屋外に置いても大丈夫です。雨に当たらない場所に置き、寒くなれば室内に取り込むなど、温度に合わせて置き場所を選びましょう。