オーデコロンミント ハーブ-とても強健で育てやすい多年草-イパネマおやじ
オーデコロンミント (Bergamot mint) は茎頂部に円形の種状花序をみせ、薄紫色の小花を咲かせます。ペパーミントの仲間で、柑橘系のオーデコロンのような甘い香りのするハーブです。
25種以上の品種があり交雑が多い
- 分類:シソ科ハッカ属 / 原産地:地中海沿岸
- 別名:ベルガモットミント、レモンミント
- 学名:Mentha × piperita “Citrata”
- 英名:Bergamot mint
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(普通)、耐暑性(普通)
- 草丈・樹高:60cm
- タネまき適期:3月~6月、9月~11月
- 苗の植え付け:3月~6月、9月~10月
- 植え替え:3月~6月、9月~10月
- 株分け:4月~5月、9月~10月
- 挿し木適期:4月~5月、9月~10月
- 開花期:6月~10月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- ペパーミントの変種で、茎と葉は少し紫色を帯びた濃緑色。葉表は滑らかでツヤがあり赤味がかっています。
- 全草に精油分を含んでいて香りや食用として利用されている。
日当たり水はけのよい場所を好む
- 適応
- 鎮静、殺菌、消化促進
- 料理・飲み物で楽しむ
- お菓子の香り付け、ハーブティー
- 用土
- コンテナの場合、市販のハーブ用培養土または赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植えつけの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土を(1㎡当り2~3kg)混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- コンテナの場合、植え付けの際に、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、3月~9月の間、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。(用土に、市販のハーブ用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、3月~9月の間、2~3ケ月に1回、緩効性化成肥料を置肥します。
- 置肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
- タネまき
- 適期は、3月~6月、9月~11月です。
- セルトレーなどに、用土の赤玉土(小粒)かジフィーセブンを入れ、種子がとても小さいので重ならないように注意してまいたら、薄く覆土します。蒔いた後は、漏斗などで水やりすると小さなタネが流されるので、霧吹きで湿らせておきます。
- 箱まき(セルトレイが便利)かポリポットまきにします。箱まきの場合は、弱い苗を間引きながら、本葉が2~3枚になり茎がしっかりしたら、ポリポットに移して仮植えします。ポリポットで本葉が5~7枚になり茎がしっかりしたら、花壇や鉢に定植します。ポリポットまきも同様に、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇や鉢に定植します。
- 植え付け
- 適期は、3月~6月、9月~10月です。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように植え付けます。土と根をなじませて定植したら、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、3月~6月、9月~10月です。生育期ならいつでも可能ですが、乾きやすい真夏だけは避けましょう。
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、毎年1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い土を落とし、傷んだ根は切り取ってから、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合は、3年に1回を目安に植え替えましょう。
- 挿し木
- 適期は、4月~5月、9月~10月です。(挿し木の詳細→サイト内ページ)
- 株分け
- 適期は、4月~5月、9月~10月です。植え替えの際に、同時に作業します。
- コンテナの場合、株分け(植え替え時)をする3~4日前から水やりを控え、土壌を乾燥気味にする。根鉢を引き抜いたら、根鉢を崩して古い土を振り落とします。
- 株を清潔なナイフなどで切り分けます。1つの株に茎が3~4本付くようにします。
- 切り分けた株をコンテナや花壇に植え付けます。定植したらタップリと水やりをします。根付くまで乾燥させないよう管理しましょう。
- 地植えの場合、手順はコンテナの株分けと同じです。
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- 水やり
- コンテナの場合、基本的には過湿を嫌うので水を施す頻度は抑えて、表土が白っぽくなったらタップリと、可能な限りは朝の時間帯に施しましょう。特に夏季の水切れには注意が必要です。
- 地植えの場合、根付くまでは水をタップリと施し、後は自然にまかせます。
- 手入れ
- 剪定→梅雨時から夏季の、雨が多く暑くなる季節は湿度が高くなるので、蒸れや病気を防ぐために、密生した枝や葉を切り取り、株内部の風通しや日当たりをよくしましょう。
- 花穂の切り取り→交雑しやすいので、花穂は早目に刈り取り結実させないようにする。
- 害虫→アブラムシ、ナメクジ
- 収穫
- 開花のピークは7月~8月後半位までです。種子を収穫する場合は、開花後に結実するまで待ちます。
- 種子の収穫をしないで、葉の収穫を優先する場合は、花を摘み取りましょう。(小さな花なので茎ごと取り除きます)
- 日当たり
- やや半日陰から日当たりのよい場所まで栽培が可能です。