ナノハナ(菜の花) 季節の花-春になると黄色い花を咲かせる-イパネマおやじ

アブラナ (field mustard) は、花期の早春になると花芽を伸ばして黄色い小花を咲かせます。菜の花は、アブラナ科アブラナ属の植物です。アブラナ科の仲間は、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーなど多くの野菜類があります。萼片、花弁ともに4枚で十字に花が咲くので十字花植物とも呼ばれています。苗はほとんど市販されていないので、タネまきから育てるのが一般的です。

菜の花

アブラナ科植物の連作を避ける

  • 分類:アブラナ科アブラナ属 / 原産地:ヨーロッパやその他の地域など諸説ある
  • 別名:ナバナ、ハナナ、アブラナ
  • 学名:Brassica rapa
  • 英名:field mustard, turnip
  • 園芸分類:二年草 / 耐寒性(強い)耐暑性(普通)
  • 草丈・樹高:80~150cm
  • タネまき適期:9月~10月
  • 苗の植え付け:苗はほとんど流通していないのでタネまきから
  • 開花期:1月~4月
  • 収穫期:12月~4月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) 
  • ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • 菜の花 は、ナバナ類のナタネの中で、主にツボミを利用する品種群のことを指しています。他には、茎立菜(クキダチナ)と呼ばれる西洋ナタネの茎葉を利用する品種もあります。在来種のアブラナは和種、明治時代にヨーロッパから輸入されたものは洋種とに分けられています。現代では、主に観賞用として切り花などに利用されているのは、セイヨウアブラナの園芸品種です。流通上も和種や洋種などと、分類されることもなく総称としてアブラナと呼ばれています。
  • 菜の花の栽培の歴史は古く、奈良時代には中国から渡来して、野菜や油料作物として広く栽培されていたようで「平家物語」、「竹取物語」、「本草和名」などに記載があります。これらは日本の在来種とされていましたが、やがて明治時代初期にセイヨウアブラナが輸入され、昭和になると栽培品種の大半がセイヨウアブラナとなり全国に広がっていきました。

アブラナ科の植物

寒さと乾燥に強い植物

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 油性注射剤の溶剤、ナタネ油
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • お浸し、和え物、サラダ
  • 用土
  • コンテナの場合(植木鉢だと7号サイズ程度)、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。赤玉土は弱酸性ですが、苦土石灰を少し混ぜ込んでおきましょう。(用土1L当り3~5g)
  • 地植えの場合、タネまきの2週間位前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰を多めにまいてよく耕して馴染ませておきます。一般的には1㎡当たり、堆肥2㎏、苦土石灰100g、化成肥料100gを混ぜ込んで畝を立てます。2条まきの場合、畝幅は70cm程、畝高は15~20cmです。水が溜まらないように畝は平らに作ります。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料(10L当り10~20g)を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、基本的に必要ありません。(葉が黄色くなり、肥料不足の兆候があったら速効性化成肥料を施しましょう)
  • 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

アブラナとも呼ばれる

  • タネまき
  • 適期は、9月~10月です。発芽適温は18~20℃です。(早咲き品種は8月下旬~9月上旬→12月頃にツボミを付ける)根が直根性で移植を嫌うので、花壇かコンテナに直まきか、ポリポットまきにします。
  • コンテナの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備した土を敷きつめる。植木鉢は、1穴のみで3~4粒をまいたら覆土を1~2cmの厚さにします。(65cmプランターは、15~20cm間隔でまく)
  • ポリポットの場合、1穴に3~4粒まいて覆土は1~2cmです。弱い苗を間引きながら、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。(間引きする株は、引き抜かずに地際からハサミで切り取ると残す株を傷めない)
  • 花壇に直まきする場合、「用土」と「肥料」の項目で用意した土壌に畝を作ります。畝幅約70cm・畝高15~20cm・条間25~30cmで、まき溝を2列作ります。15~20cm間隔で、1穴に3~4粒まきます。表面を、しっかり土で覆い、表面に水が溜まらないように平らにします。20℃前後で管理して、発芽するまでは、よく観察して水切れを起こさないように注意しましょう。(長く収穫する場合は、株間を約30cmにする)

食用や食用油を採取する

植物仕切り線大

日当たりのよい場所で冬は寒さに当てながら育てる

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。)
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ
  • 収穫
  • 適期は、12月~4月です。草丈が30cm位に生長した頃、食用として収穫できます。先端から15~20cmの長さで、茎をカットします。(花が開くと風味が落ちる)
  • 花が咲いた後に実を付けるので、5月~6月頃に実が茶色に変わったら採取します。種子を採取して、翌春のタネまき用に保存する。(採取した種子は、よく洗って乾かします。紙封筒などに入れ通気のよい場所で保存する)
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

植物仕切り線大