ブルーベリー ハーブ-植え付け時期は秋から春-イパネマおやじ
- ブルーベリー (blueberry) は、小さな青紫色の実をつける果実として親しまれている果樹です。春にはスズランのような白色の花を咲かせ、夏になると実をつけます。収穫期は、6月中旬~8月です。品種により、甘いものから酸味の強いものまで多くの種類があります。生食やジャムに加工したり食卓でも愛用されています。
- 果実の収穫がなくても、観葉植物としても楽しめる植物です。盆栽的な育て方も出来るので、鉢植えを部屋の片隅に置いて、季節の移り変わりを鑑賞するのも一興ですね。
受粉には2本以上の株を植える必要がある
- 分類:ツツジ科スノキ属 / 原産地:北アメリカ、南アメリカ
- 別名:ヌマスノキ(沼酢木)
- 学名:Vaccinium ssp.
- 英名:Blueberry
- 園芸分類:落葉低木(果樹) / 耐寒性(強い~弱い)、耐暑性(普通~強い)※ 種により異なる
- 樹高:100~250cm
- 苗の植え付け期:11月~3月、寒冷地は4月以降
- 植え替え期:11月~3月(コンテナの場合)
- 挿し木:休眠枝ざしが2月~3月、緑枝ざしは6月~7月上旬
- 開花期:4月
- 収穫期:6月上旬~9月上旬
- 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- ブルーベリーは、初心者にも育てやすく樹形もコンパクトで場所もとらないので、家庭でも手軽に栽培できる小果樹です。
- ブルーベリーの品種分類は、ハイブッシュ系とラビットアイ系に大別されます。ハイブッシュ系は九州から北海道まで栽培が可能です。ラビットアイ系は、ハイブッシュ系よりも樹勢が強く、普通の土壌でも育ちますが、ハイブッシュ系は土壌酸度を調整しないと栽培が困難です。
- 近縁種
- ノーザン・ハイブッシュ(Vaccinium corymbosum)→ハイブッシュ系から派生した品種。北海道南部以南~中部地方の栽培に適する。
- サザン・ハイブッシュ(V. australe)→ハイブッシュ系から派生した品種。国内の温暖な地域での栽培に適する。
- ハーフ・ハイブッシュ→ハイブッシュ系から派生した品種。海抜が1000m以上の高地や寒冷地域出の栽培に適する。
- 果実としての適性は、ハイブッシュ系の方が粒が大きめで果皮も柔らかく食用に適している。
酸性土壌を好む
- 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
- 目によい(網膜を強化して、視力を高める)
- 料理・飲み物で楽しむ
- 生食、ジャム、スイーツ、スムージー
- 用土
- 酸性土壌を好みます。ハイブッシュ系はpH4.3~4.7、ラビットアイ系はpH4.3~5.3が適性せす。改良用土は、ピートモスや鹿沼土などを使います。ピートモス(酸度未調整)5:鹿沼土(小粒・酸度未調整)5の割合で混ぜ合わせた土を使います。
- 鉢植えの場合、ピートモス(酸度未調整)5:鹿沼土(小粒・酸度未調整)5の割合で混ぜ合わせた土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土とピートモス(酸度未調整)5:鹿沼土(小粒・酸度未調整)5の割合で混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 化成肥料だけで育てていると、数年は生育がよいが、やがて株の生長が止まり新枝の発生や枝の伸び少なくなります。原因は、チッソ成分が不足するからです。
- 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として有機質の固形肥料を混ぜ込んでおきます。追肥には緩効性の化成肥料を施します。
- 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥を混ぜ込んでおきます。追肥には緩効性の化成肥料を施します。
- 植えつけ
- 適期は、11月~3月、寒冷地は4月以降です。関東以西の温暖地では、11月~12月の秋植え。冷涼な地域は、4月以降の春植えがよい。
- 受粉をさせるためには、同系統の中の別品種の株を2本以上植える必要があります。
- 鉢植えの場合、7号鉢以上に1株が目安です。
- 地植えの場合、根は深く張らないで横へ広がるので、夏の高温期に弱い性質です。株元を中心に、稲ワラや腐葉土を敷いで表面の乾燥を防ぎましょう。
- 植え替え
- 鉢植えの植え替え適期は、11月~3月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、一般的には2年~3年に1回は必要です。
- 増やし方
- 挿し木で増やす→適期は、休眠枝ざしが2月~3月、緑枝ざしは6月~7月上旬です。(挿し木:詳細ページ)
栽培地に適した品種を選ぶのが大切
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと施します。
- 地植えの場合、極端な乾燥が続くようなら施しますが基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 人口受粉→花粉の受精をしてくれる昆虫が少ないく、結実が少ない場合は、人工授粉が必要です。開いた花の下に紙を敷いて、軽く叩くと白い花粉が落ちます。集めた花粉を異なる品種の花に、綿棒などを使って軽く付ければ受粉できます。
- 剪定→適期は、1月~2月です。花芽は前年枝の先端部に着生すします。株が混みあってきたら、細くて多くの花芽をつけた枝や、弱った枝などを間引きましょう。
- 病気→特になし
- 害虫→イラガ、カイガラムシ、コガネムシ
- 収穫
- 適期は、6月上旬~9月上旬です。
- ハイブッシュ系の早生種は、6月上旬~下旬がピークです。晩生種は、7月上旬~下旬です。
- ラビットアイ系の早生種は、7月上旬から少しずつで8月中旬まで収穫できます。晩生種は、7月下旬~9月頃まで収穫期です。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 鉢植えの冬越しは、鉢を地面に埋め込んで管理します。
植物園の風景: