スパティフィラム 季節の草花-常緑の葉と白色の苞が美しい-イパネマおやじ
まだまだ寒いと・・縮こまっていたらなんだか・・鼻がムズムズしてきませんか?そうなんですね。花粉が飛び始めたんですね。例年であれば、また憂鬱な花粉の季節がやってきたか・・と思うところですが、寒い冬から春へ近づいてきたんだ。そう考えると気分も大いに高揚してきます。
そんな初春と呼ぶには、まだ早い今日この頃です。しかし、ガーデニングにとっては、長らく土いじりから遠ざかっていた冬の時期から草花に触れ合える、楽しい季節の到来ですね。そこで今日は、春に植える苗の準備を考えてみましょう。
スパティフィラム (Peace lily) は、小鉢~中鉢の手頃なサイズで楽しめる、室内向きの植物として親しまれています。丈夫で育てやすく常緑多年草なので一年を通じて観賞できます。
寒さや直射日光を嫌うので鉢植えで育てる
- 分類:サトイモ科ササウチワ属 / 原産地:熱帯アメリカ、東南アジア
- 別名:スパシフィラム
- 学名:Spathiphyllum
- 園芸分類:常緑多年草 / 耐寒性(弱い)耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:30~70cm
- 苗の植え付け:5月~6月
- 植え替え:5月~6月
- 株分け:5月~6月
- 開花期:5月~10月
- 栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター)
- ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- スパティフィラムは、熱帯アメリカや東南アジアのマレーシアなどに、約36種類が分布するサトイモ科ササウチワ属の多年草です。白い花びらのように見えるのは、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞の部分です。実際の花は、ブツブツの棒状の部分が花序になります。原産地は熱帯地方ですが、太陽の強い日差しを嫌います。しかし、日照不足になると花が咲きにくくなるので適度な日当たりは必要です。
- 近縁種(園芸品種)
- その中で、広く栽培されているのは、フロリブンダム (Spathiphyllum floribundum) の園芸品種です。
直射日光に当たるのを避けます
- 用土
- コンテナの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:または土質により、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(※ パーライト→鉱物を高温で熱することで発泡させた、白色粒状の土のこと。土壌改良材や培用土の原料として使われます。ガラス質の火成岩で、通気性と水もちをよくする性質があります。)
- 肥料
- コンテナの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥、または月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。追肥のチッ素分が多過ぎると、葉が茂りすぎて花が咲かないので要チェック。
- 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
- 植え付け
- 適期は、5月~6月です。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。「用土」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
- 植え替え
- 適期は、5月~6月です
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1年~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程崩して、軽く古い土を落としてから、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 株分け
- 適期は、5月~6月です。植え替えの際に、同時に作業しましょう。根鉢を引き抜いたら、水を入れたバケツに浸けて土を取り除きます。茎根の伸び方を確認して、ハサミかナイフで切り分けます。切り分け後の1週間程は、葉が多少は黄ばんだりしますが、乾燥させないように管理しましょう。
水分が好きなので乾燥させないようにする
- 水やり
- コンテナの場合、葉がしおれたり土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 手入れ
- 花がら摘み→花が緑色に変色してきたら、早めに花柄の根元から切り取ります。
- 病気→特になし
- 害虫→カイガラムシ、ハダニ
- 日当たり
- 適度な日当たりのよい場所を好みます。日陰でも耐えるが、花が咲かなくなります。
- 5月~10月は、室内のレースのカーテン越しの日当たりのよい場所で夏の直射日光を避けましょう。10月下旬~4月は、室内のレースのカーテン越しの日当たりのよい場所に置きましょう。(最低温度は8℃以上で管理)