乙女心 観葉植物-広く栽培されている人気の多肉植物-イパネマおやじ

乙女心は、乾燥に強い多肉植物の仲間です。暑さに強い植物という印象もありますが、高温多湿に弱い植物です。草丈10~30cmに生長します。プリッと丸味のある厚い葉は、ライトグリーン色で棒状の先端がローズピンク色に染まります。秋~春の寒い時期になると、先端のローズピンク色が葉全体に広がって紅葉します。

多肉植物

水はけのよい乾燥気味の土壌を好む

  • 分類:ベンケイソウ科マンネングサ(セダム)属 / 原産地:メキシコ
  • 別名:アツバベンケイ(漢字表記:厚葉弁慶)
  • 学名:Sadum pachyphyllum
  • 園芸分類:多年草(多肉植物) / 耐寒性(普通)、耐暑性(やや弱い)
  • 草丈・樹高:10~30cm
  • 苗の植え付け:4月~6月(苗を購入するか挿し芽で育てる)
  • 植え替え:4月~6月
  • 挿し芽:4月~6月
  • 開花期:2月~3月
  • 栽培方法:コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • 乙女心は、人気のある観葉植物でベンケイソウ科マンネングサ(セダム)属の多年草で、世界の温帯~亜熱帯地域に約470種が分布しています。メキシコ南部の乾燥した高地が原産です。和名は、アツバベンケイ(厚葉弁慶)ですが、流通名のオトメゴコロ(乙女心)と呼ぶのが一般的です。
  • 株が小苗の時期は、間延びして徒長気味になりますが、経年と共に茎が木質化してきます。茎の先に膨れるようにまとまる葉は、丸味のある可愛らしい株姿になります。鉢植えにすると、葉が枝分かれしながら鉢を覆うように広がり、ライトグリーン色の葉色の美しさが楽しめます。2月~3月頃になると、葉腋から花柄を伸ばして星形の黄色い花を咲かせます。
  • 近縁種
  • 虹の玉 (Sedum x rubrotinctum) → 野生種ではなく園芸種とされている。交配親は玉葉と乙女心とされていて、最も広く栽培されている品種の一つです。
  • マルバマンネングサ (Sedum makinoi) → 原産地は中国や、国内の本州、四国、九州に分布。山地の荒地や石垣に自生する。草丈5~20cmで、黄色の花を咲かせる。 耐寒性に優れ、世界中で栽培されている。
  • モリムラマンネングサ (Sedum  sp.) →  原産地は不明。草丈5~15cmで、5月~6月に黄色の花を咲かせる。茎頂部に花序を見せ、花径1cm程の小花を咲かせる。
  • メキシコマンネングサ (Sedum mexicanum) → 名前はメキシカンだが、原産地は不明。草丈10~20cmで、黄色の花を4月~6月に咲かせる。茎頂部に花序を見せ、花径1cm程の小花を咲かせる。

乙女心

夏の高温多湿が苦手です

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の多肉植物用培養土、または赤玉土(小粒)4:腐葉土3:鹿沼土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。特に土質は選ばないので上記以外でも、水はけのよい土壌であればよいでしょう。
  • 肥料 多肥になると葉っぱが落ちやすくなります
  • コンテナの場合、植え付けの際用土の中に元肥として、少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は基本的に必要ありません。肥料不足になったら、葉が黄色に変色するので、その際には薄めの液体肥料を施しましょう。(用土に、市販多肉植物用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから追肥の調整をしましょう。)
  • 追肥の際は、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えめにします。
  • 植えつけ
  • 適期は、4月~6月です。生育適温10~25℃
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程度崩して、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植しましょう。根がなじむまで水やりは止めます。
  • 植え替え
  • 適期は、4月~6月です。株の仕立て直しも兼ねて行いましょう。
  • コンテナの場合、1~2年に1回を目安に行いましょう。仕立て直しも兼ねて、長めの茎を切り取り株姿を整えます。次に根詰まりを防ぎ通気をよくするために、根鉢を1/3程軽く崩して土を落としたら古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。根がなじむまで水やりは止めます。

乙女心のイラスト

  • 挿し芽 適温5℃以上
  • 適期は、4月~6月です。茎が長く伸びて、間延びしたようで見映えが悪くなったら、茎の根元の子株を残して切り戻します。仕立て直しも兼ねて、長めの茎を切り取り挿し穂にします。茎の先端に花芽が付いていたら、取り除くことで株の生長が早まります。(株元から出ている小株は残します)
  • 挿し口を乾燥させるために、2~3日涼しい日陰に置いてください。下葉は取り除き用土に挿します。鉢を用意したら鉢底石を敷いて、用土を8分目までいれます。ポリポットに挿してもよいです。用土には乾燥した川砂か、多肉植物用の用土を使いましょう。土中に深めに挿した後は、発根するまで水やりは止めましょう。

ベンケイソウ科

苗色の大

水やりと施肥は控えめにする

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたら控えめに水を施しますが、夏季は元気な状態ならば水やりを止めましょう。(表土が乾いてから1週間以上待ってから)過湿に弱いので、休眠期の冬は水やりを止めて乾燥させます。
  • 手入れ
  • 夏の管理→高温多湿に弱いので、梅雨の時期は雨に当たらない場所に置きます。夏季は涼しく風通しのよい、半日陰に置きましょう。
  • 冬の管理→日当たりがよく、霜に当たらない場所であれば屋外に置いても大丈夫です。基本的には、冬季は室内の窓際などの日当たりのよい場所に置きましょう。
  • 病気・害虫→特になし
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナを移動してやりましょう。

苗色の大