フィロデンドロン 観葉植物-インテリアのグリーンとして人気がある-イパネマおやじ

フィロデンドロン (Philodendron) は、インテリアのグリーンとしても人気のある観葉植物です。1m以上もある大形で天狗のウチワのような光沢のある葉をしたものや、ハート形の葉がつる状に連なっている鉢植えや、ハンギングバスケット栽培を目にされたことがあると思います。樹形には、樹木などに絡まるように伸びるつる性や、匍匐性のもの、支柱を必要としない自立性の種類などがあります。

フィロデンドロン

温度や日当たりに敏感なので鉢植えで育てる

  • 分類:サトイモ科フィロデンドロン属 / 原産地:世界の熱帯~亜熱帯地帯
  • 別名:(漢字表記:)
  • 学名:Philodendron
  • 園芸分類:観葉植物 / 耐寒性(中程度)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:20~200cm
  • 苗の植え付け:5月~8月(市販の苗が流通する)
  • 植え替え:5月~8月
  • 挿し木:5月~8月
  • 栽培方法:コンテナ(植木鉢、プランター、ハンギングバスケット) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • フィロデンドロンは、フィロデンドロン属に分類される植物の総称です。世界中の亜熱帯~熱帯に約200~600種類以上が分布するとされています。サトイモ科には観賞用に栽培される種類は多数ありますが、当フィロデンドロン属が最も広く栽培されているようです。(分布する種類数には諸説あり確かではない)
  • 近縁種
  • フィロデンドロン・アンドレアーナム (Philodendron andreanum) →和名はビロードカズラ。原産地はコロンビア。つる性多年草で、木根を出して樹木などによじ登る。光沢のある葉は、長心臓系で長さ50cm以上になる。
  • フィロデンドロン・ビピンナティフィダム (Philodendron bipinnatifidum = P. selloum) →和名はヒトデカズラ(海星蔓)セロームとも呼ばれる。原産地はブラジル。つる性多年草で、茎の太さは10cm程。葉は羽状に広がりきれ込みがあり、葉柄は100cm位になる。当品種群の中では、あまりつるを伸ばさない性質で支柱がなくても自立できる。
  • フィロデンドロン・オキシカルディウム (Philodendron oxycardium) →和名はヒメカズラ(姫蔓)。原産地はメキシコ。つる性多年草で、100cm位に伸長する。葉は緑色のハート形で、つるに互生する。
  • フィロデンドロン・トリパルティツム (Philodendron tripartitum) →原産地は中央アメリカ。つる性多年草で、熱帯雨林の樹木に着生して、原産地ではつるの長さは10m以上にも伸長する。葉は3出複葉状に深く切れ込み、20cm程の披針形で先端は細長くなる。園芸品種として鉢苗が流通する。

観葉植物

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。ここでは紹介しませんが、水苔単用でも栽培できます。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥、または月に3~4回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。冬季(休眠期)の施肥は控えます。

サトイモ科

湿度の高い環境を好む

  • 苗の植えつけ・植え替え 生育適温は10℃以上
  • 適期は、5月~8月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根詰まりを防ぎ通気をよくするために2年に1回を目安に行いましょう。鉢底石を敷き、根鉢を軽く崩して古い土を落とし、傷んだ根は切り取ってから植え付けます。植え替え直後にタップリの水を施します。(自立性タイプは株が大きく生育するので2回り程度大きめの鉢サイズがよい)
  • 挿し木
  • 適期は、5月~8月です。
  • つる性タイプは、先端から10~15cmの長さで切り取り挿し穂にします。葉は上部の2~3枚を残して下葉は取り除きます。切り口を水に浸して、水苔で包むようにして清潔なバーミキュライト5:パーライト5:の配合用土に挿します。発根したら芽先を摘んで、脇芽を伸ばしながら株を整えていきます。
  • 自立性タイプは、葉茎の付け根から切り取り、切り口を水に浸して、水苔で包むようにして清潔な用土に挿します。

常緑性

苗色大サイズ

生育旺盛なので大きめの鉢と支柱を用意する

  • 水やり
  • コンテナの場合、春から秋の間は、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。水を好むので、木根や葉にも水をかけてやりましょう。冬は控えめに施します。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 手入れ
  • 支柱立てと誘引:つる性タイプは、グングンと伸びて草姿が乱れるので、切り戻しをしてつるを誘引しましょう。
  • 病気→軟腐病、モザイク病
  • 害虫→アブラムシ、カイガラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みますが、直射日光に長く当たると葉焼けを起こします。
  • 春から秋の間は、明るい日陰や室内のレースのカーテン越しに日が当たる場所に置きましょう。
  • 半日陰でも育つが、茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。

苗色大サイズ