アフリカンマリーゴールド 季節の草花-夏~晩秋まで元気に咲く花-イパネマおやじ
アフリカンマリーゴールド (African marigold) は、切り花用として人気があり、広く栽培されています。とても丈夫で育てやすい草花です。夏から秋までの長期間を開花して、晩秋になると枯れる一年草です。
手間がかからず育てやすい
- 分類:キク科マンジュギク(タゲテス)属 / 原産地:メキシコ
- 別名:センジュギク(漢字表記:千寿菊)
- 学名:Tagetes erecta
- 英名:African or French marigold, French marigold
- 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)耐暑性(強い)
- 草丈:60~90cm
- タネまき適期:4月上旬~5月中旬、遅まきは6月下旬~7月上旬
- 苗の植え付け:4月中旬~6月
- 開花期:6月下旬~11月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター)
- ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- 一般的には、春にタネまきをまき、夏~秋に開花して冬には枯れる一年草です。品種により花色は異なりますが、オレンジ色や黄色、赤色など暖色系が中心ですが、白色やクリーム色の品種もあります。
- 近縁種
- マリーゴールドの仲間は、メキシコを中心に中央アメリカ、アフリカに約50種以上が分布する一年草または多年草です。(地域により気候条件が異なるか複数品種があります。日本へ渡来したのは江戸時代とされ、今では夏~秋の花壇に欠かせない草花ですね。
- 一般的に流通しているのは、草丈の低い”フレンチ・マリーゴールド”と高性種の”アフリカン・マリーゴールド”が主流です。どちらも一年草で、名前にかかわらずメキシコ原産なんですね。
- アフリカンマリーゴールド(Tagetes erecta)→メキシコ原産のエレクタ種(Tagetes erecta)から改良されたもので、和名のセンジュギク(千寿菊)で呼ばれるのがこの品種群です。草丈60~90cm、花径6~12cmです。
- フレンチマリーゴールド(T. patula)→メキシコ原産のパツラ種(Tagetes patula)を元に改良されたもので、と呼ばれ和名がクジャクソウ(孔雀草)です。草丈40~60cm、花径2~6cmの小型の品種が多いのが特徴です。
- メキシカンマリーゴールド(T. tenuifolia)→メキシコ原産のテヌイフォリア種(Tagetes tenuifolia)とその品種群で、和名がホソバクジャクソウ(細葉孔雀草)、ヒメクジャクソウ(姫孔雀草)と呼ばれています。仲間の中でも、よく分枝して横に広がるが、小型で葉が細く繊細なイメージの品種です。
チッ素分を控えた施肥をする
- 適応(西洋ハーブ治療では万能の薬草として利用された)
- 抗炎症、殺菌、傷の治療
- 料理・飲み物で楽しむ
- なし
- 用土
- 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~150g)を混ぜ込んでおきます。さらに、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。(用土に、市販の草花用の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施しましょう)
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料か緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます→(1㎡当り50g)定植後の追肥は、月に1回化成肥料を置肥します→(真夏は除く)
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。植物の根に直接肥料が触れないように注意します。
- タネまき 発芽適温10℃以上
- 適期は、4月上旬~5月中旬です。
- 箱まき(セルトレーが便利)かポリポットまきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポリポットに仮植えします。ポリポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポリポットまきも同様に、本葉が5~7枚になったら、花壇や鉢に定植します。セルトレーなどに2~3粒を覆土5mm程の深さで蒔きます。(65cmプランターだと3~5本が目安)
- 花壇に直まきしてもよいです。3~4cm間隔で条まきにします。
- 植え付け
- 適期は、4月中旬~6月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、苗を定植したら、「用土」と「肥料」の項目で用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cmプランターで3株が目安)
- 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。定植したら、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30~40cmで植え付けます。
発芽温度が高いので春先の早まきは避ける
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花は早めに切り取ります。徒長した枝を1/2の長さに切り詰め、草姿を整えると秋から晩秋まで開花します。
- 病気・害虫→特になし
- 日当たり
- 日当たりと風通しのよい場所を好みます。