スヴニールドゥラマルメゾン バラ-ダマスク系の強い芳香がある-イパネマおやじ
- スヴニール ドゥ ラ マルメゾン (Souvenir de la Malmaison) は、オールドローズ品種群の一つ、ブルボン系統です。優しい淡桃色の大輪種でクォーター・ロゼット咲きになります。数多くあるオールドローズの中でも人気の高い品種です。ダマスク系の強くて甘い芳香があります。花径10cm程の花は、秋まで繰り返し咲きます。
- ブルボン系統とは、ポートランドローズと共に、西洋バラと東洋バラの交配によって作出された初期の系統です。1800年代初期に、インド洋のブルボン島で発見された「オータム・ダマスク」と、チャイナ・ローズとの自然交配によって産まれたとされる原種を、さらに育成した系統です。
- ※ ブルボン島:フランスの海外県で現在はレユニオン島と呼ばれる。マダガスカル島東方のインド洋上に位置する島です。コーヒーのアラビカ種のルーツになった、ブルボンロンドの原産地とされています。
さすがオールドローズ系統!という雰囲気の花姿
- 数輪の房咲きになり、花つきがよい。
- 弁質が柔らかく、雨などによって傷みやすく、開ききらないこともある。
- 花名は、「マルメゾン庭園の思い出」の意味で、ナポレオン1世の王妃ジョセフィーヌが愛した、マルメゾン宮殿にあったバラ園に因んでいる。
- 冬剪定は、2月頃にブッシュ・ローズと同じように樹高の1/2~1/3を切り取ります。
- 耐病性は、うどんこ病には弱い。黒星病にはやや弱い。1週間~10日に1回以上の定期的な薬剤散布は欠かせません。
- 是非とも、風通しのよい場所を選んで定植することをお奨めします。
コンパクトな樹形で鉢植えにも適する
- 品種名:スヴニール ドゥ ラ マルメゾン Souvenir de la Malmaison
- 作出国:フランス
- 作出年:1843年
- 作出者:Jean Béluze
- 系統:[B] ブルボン
- 交配:Madame Desprez × ティー・ローズ
- 咲き方:四季咲き
- 花形:クォーター・ロゼット咲き
- 花径:大輪(花弁数・41枚+)
- 香り:強香(ダマスク香)
- 樹形:横張り性
- 樹高:100cm
- 撮影:花菜ガーデン 2017年10月
繰り返し咲いて長期間楽しませてくれます
バラ園の風景: