ジプシーボーイ バラ-オールドローズ品種群の中のブルボン系統-イパネマおやじ
ジプシー ボーイ (Gipsy Boy) の系統は、ブルボンローズですが、樹形全体のイメージはランブラーローズに近い印象です。つる状に伸びる丈夫な品種で開花は春のみの一季咲きです。開花した初期は濃い赤色ですが、次第に赤紫色へ変化していきます。
野性の強さがあるので丈夫に育つ
- 数輪の房咲きになり、非常に花つきがよい。
- 木立ち性として育てる場合は、冬剪定で樹高の1/3~1/2を切り詰める。(100cm以下のものは剪定しない)
- つるバラとして、フェンスやトレリスなどに誘引した方がより花つきがよく美しい。
- ブルボンローズ系にしては珍しくトゲが多いバラ。
- 秋になるとオレンジ色の実をつけて楽しませてくれる。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに弱い。1週間~10日に1回以上の定期的な薬剤散布は欠かせません。
- うどんこ病の防除→うどんこ病は、生きた植物にしか寄生しません。植物にカビの菌が住みついて葉っぱが白くなる病気です。
- 5~6月、9~10月頃に発生しやすく、ほとんどの植物が発症する可能性があります。
- カビが付着して白くなった部分は光合成を上手く行えないので、放置しておくと葉が枯れ、繁殖した菌が他の植物へ移り被害が悪化します。
- 早期の発見と対応ができれば、花弁への影響や葉を切り取るなどの処置を避けることができます。
- 葉に白い斑点を発見したときは、1週間位の間隔で酢(酸性)や重曹(アルカリ性)を薄めた液を散布しましょう。初期段階では、酸性・アルカリ性にするだけで効果があります。ただし、症状が重くなり繁殖が止まらなくなると、うどんこ病になった葉を摘み取り、二次災害を防ぐために強い薬剤を散布する必要があります。
葉は濃緑色で分厚く鋸歯が目立つ
- 品種名:ジプシー ボーイ Gipsy Boy
- 別名:Zigeunerknabe
- 作出国:ハンガリー
- 作出年:1909年
- 作出者:Rudolf Geschwind
- 系統:[B] ブルボン
- 交配親:Russelliana の実生
- 咲き方:一季咲き
- 花形:丸弁平咲き
- 花径:中輪(花弁数・26~40枚)
- 香り:中香
- 樹形:つる性(横張りタイプ)
- 樹高:140cm
- 撮影:生田緑地ばら苑 2016年5月、2018年5月
赤紫色の花弁と黄色の雄しべとの対比が美しい
バラ園の風景: