フロージン’82 バラ-大輪種だが花もちもよく鉢栽培に適する-イパネマおやじ
フロージン’82 ( Frohsinn’ 82 ) の、明るいオレンジ色の花弁は、咲き進むにつれ弁端がコーラルピンクに染まっていきます。花弁の中心部はクリーム色が混じり、弁端はオレンジ色~コーラルピンク色のグラデーションが入る。大輪種だが花もちがよいので鉢栽培にも適しています。
ピンク色と橙色のグラデーションが美しい
- フロージン’82は、花つき花もちがよく、巨大輪になる。
- 花もちはよいが、花弁に赤い斑点が出やすい。
- 枝は堅くトゲが小さいので扱いやすい。
- シュートの発生が、やや緩慢です。
- 樹形はコンパクトにまとまり、花つきもよいので鉢植えに向いている。
- 耐病性は、うどんこ病には普通、黒星病には弱い。
- [7月のバラ栽培のポイント]
- 7月は例年であれば、長い梅雨が明けて暑い季節が始まる時期ですが、今年の梅雨はいつの間にか終わったみたいですね。これからは、暑さと乾燥にシーズンに突入だ!・・と思っていたら季節外れの長雨が続き、台風なのか季節外れの梅雨に逆戻りしたのか?過去の気候の移り変わりが参考にならない程の気象変動は、どう考えても地球温暖化が原因なんでしょうね。そんな中でも、植物は元気に生育しています。バラも厳しい気候に対応しているように見えます。少しでも、無事に夏越しをして秋まで元気に過ごして欲しいので、夏の管理をしていきましょう。
- 梅雨の時期は、多くの水分が土壌に溜め込まれ枝葉を茂らせ始めます。株が育って枝も伸長しますが、7月になると一転して暑さと乾燥気候になります。新しく伸長した枝や葉は濃い緑に変化しますが、通常は株の水分が抜けて木質化していきます。これを機会に、夏の暑さに負けない強いバラに育ててみましょう。
- 梅雨の雨の多い時期には、多くの水を吸収して水太りしている状態になります。夏が近づくにつれ、暑さでグッタリしてくるとスグに水を施していると、水ばかり欲しがる弱いバラになってしまいます。これは過保護の状態になっている状態で、水やりをセーブして乾燥気味の環境に馴れさせれば、数日で元気を取り戻してきます。株元にだけ水を施し、やや乾燥気味に管理することも必要です。
強健性で育てやすく初心者にも適する
- 作出国:ドイツ
- 作出年:1982年
- 作出者:Mathias Tantau, Jr.
- 系統:[ HT ] ハイブリッドティー
- 交配親:未発表
- 咲き方:四季咲き
- 花形:剣弁高芯咲き
- 花径:巨大輪(花弁数・21~34枚)
- 香り:中香
- 樹形:半直立性
- 樹高:160cm
- 撮影:神代植物公園 2014年10月、2022年5月
オレンジ色にコーラルピンク色がかった大輪種
バラ園の風景:
- 園芸作業⇒用土
- バラを元気に育てるには、根の健全な生育が必要です。
- 水はけと、保水性のよい土壌で栽培することで、根が健全に生育して病害虫に対しても強いバラが育ちます。初めてバラを育てる方は、まずバラ用の培養土で栽培してみるのがよいでしょう。
- 自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)3:赤玉土(中粒):腐葉土2:牛フン堆肥2の割合で配合します。これが基本ですから、あとは品種や環境によって配合を変えてみましょう。
- 鉢植えの場合、8号(直径24cm)以上で、土がたくさん入る深めの鉢が適しています。赤玉土:6腐葉土:4の割合で混ぜ込んでおきます。(元肥は混ぜないでください)