ニガウリ(ゴーヤ) ハーブ-緑の大きな葉は涼しい日陰を作る-イパネマおやじ

ニガウリ (ゴーヤ) は、独特の苦み成分モモルデシンが胃液の分泌を促して、食欲を増進させてくれます。ビタミンCやミネラル分が豊富で、夏バテ防止の野菜として愛好されているつる性一年草で、日本でも古くから沖縄などの暖地で栽培されてきました。沖縄の特産のような印象がありましたが、一定の温度があれば中間地(温暖地)でも育てることができ、現在は広い地域で栽培されています。

園芸のイラスト画像

育てPOINT

  • ニガウリ(ゴーヤ)は耐暑性があり、高温になると活発に着果します。そして、日当たりがよく高温下の環境で果実がより肥大します。家庭菜園に適して、夏の日差しから守って涼しい日陰を作ってくれます。そして、収穫した果実は栄養価の高い野菜として食用に利用できます。
  • フウセンカズラやキュウリ、パッションフルーツなどのつる性植物を育てるのに欠かせないのが園芸用のネットです。つる性の植物は、つるを伸ばしながら生長するのでネットの設置が必要です。栽培に適した網目サイズになっている専用ネットやトレリスも販売されているので、育てる植物や花壇の状況に合わせて選びましょう。                         

ニガウリはウリ科ツルレイシ属のハーブです

夏に涼しい日陰を作ってくれる

  • 分類:ウリ科ツルレイシ属 / 原産地:熱帯アジア、東インド
  • 別名:ゴーヤ、レイシ(和名:ツルレイシ・蔓荔枝)
  • 学名:Momordica  charantia
  • 英名:balsam  pear. Bitter cucumber
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(普通)、耐暑性(強い)
  • 草丈:2~3m
  • タネまき:3月下旬~5月中旬(直まきは、5月中旬~6月上旬)
  • 苗の植え付け:5月上旬~6月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 開花期:6月上旬~10月中旬
  • 収穫期:7月下旬~10月上旬
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 気象庁ホームページ:地域別の気候情報はコチラ https://www.data.jma.go.jp/
  • 特長
  • タネまきをして10日前後で発芽をして、ツルを伸ばします。葉をよく茂らせ、葉脈から細い巻きひげを伸ばして、他の物に絡みつきながら伸長します。夏になると5裂した鮮やかな黄色の小花をつける。花後は、15cmくらいの長楕円形の果実をつけます。果実は熟してくると、徐々にオレンジ色に変色して、先端が割れてオレンジ色の果肉に包まれた種子がのぞきます。
  • 暑さに強く、生育旺盛で日光が大好きです。蔓を長く伸ばして、大きな葉をたくさん茂らせ涼しい日陰を作るので、庭先やベランダの「緑のカーテン」として人気があり、広く栽培されています。

ニガウリは別名ゴーヤとも呼ばれる

生育が旺盛で育てやすい観葉植物

  • 適応
  • 解熱、利尿、駆虫(乾燥果実を煎じて食間に服用する)
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 炒めもの、和えもの
  • 用土 
  • 連作障害があるので、ウリ科の植物を育てた場所での連作を避け、2~3年空けましょう。(鉢植えの場合は、新しい用土を入れ替える)
  • コンテナの場合、市販の野菜用培養土または赤玉土(小粒)4:腐葉土3:有機質堆肥3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。酸性土壌が苦手なので、苦土石灰を混ぜ込みます(用土1L当り2~3g、65cmプランターは容量約13L)栽培容器はなるべく大型がよい。(65~90cmプランター)
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます(1㎡当り150g→多めの1握り)さらに、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土を(1㎡当り4~5kg)混ぜ込んでおきます。
  • 畝を作る→地植えの場合、土作りが済んだら畝を作ります。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料(N:P:K=8:8:8)を約50g混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、月2~3回化成肥料10gを置肥するか薄めの野菜用液体肥料を施します。(野菜用培養土を使う場合は追肥は不要)
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料(1㎡当たり2kg)と緩効性化成肥料(1㎡当たり350g)を、混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、収穫が始まった頃と8月中旬の2回、化成肥料(1㎡当り20g)を置肥します。
  • 置肥をする際には、株元は避け葉先の端下の地表部にまきます。

ニガウリは緑色の未熟果を食用にする

苗色大

苗は気温が高くなってから植える 

  • タネまき 発芽適温25~30℃の高い温度が必要。
  • 適期は、3月下旬~5月中旬です。(直まきは、5月中旬~6月上旬)タネまきの前日から、一昼夜水に浸けておきます。吸水させることで発芽率が高まります。
  • 箱まき(セルトレイが便利)かポリポット(9cm)に3~4粒を、尖った方を下に向け点まきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポリポットに移して仮植えします。ポリポットで本葉が5~7枚になり茎がしっかりしたら、花壇や鉢に定植します。ポリポットまきも同様に、本葉が5~7枚になったら、花壇や鉢に定植します。
  • 植え付け 生育適温20~30℃
  • 適期は、5月上旬~6月です。
  • 苗は双葉がしっかりついて、本葉が5~6枚に育ったものを選びましょう。節間が詰まって葉色の濃くて、害虫が付いていないものを選びます。
  • 植え付けには、畝を作ります。畝幅は1条植えの場合60cm、2条植えの畝幅は120cmが目安です。
  • 1条植えの株間は50cm、2条植えは条間60cm、株間40cmに植えます。
  • 苗の植え付け後は、長さ200~240cmの支柱を、株元から15cm程離して立てます。支柱につる性野菜用のネットを張って、伸びたつるを誘引します。

ニガウリ

  • 水やり
  • プランター栽培の場合、夏の高温期には一日で水分が無くなるので、朝夕1回はタップリと施しましょう。ニガウリは、乾燥に強く多湿に弱いので、苗が根付いた後は、多湿にならないように少し乾かし気味に施しましょう。
  • 手入れ
  • ネットを張る→緑のカーテンとして育てる場合は、支柱を立てネットを張りましょう。
  • つるの誘引→地植えの場合は1株に1本の支柱を立てる。植え付けと同時に設置します。
  • 摘心→植えつけ後50日を目安に、支柱やネットを越えて伸びたつる先を切り取って、摘心して脇芽を伸ばしてやります。
  • 収穫
  • 適期は、7月下旬~10月上旬です。
  • 種子の採取→花後に実った果実が茶色く変色して、パサパサになったら熟しているので、採取します。保管は封筒などに入れ、冷暗所で乾燥保存します。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

ガーデン風景:

ガーデン作業

苗色大