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- コバノランタナ (Trailing lantana) は、ランタナの仲間です。ランタナと比べると、葉のサイズが小さいのと茎が細く匍匐して横へ広がるのが特徴です。そして耐寒性がやや強いのも特徴です。5月頃になると、小さな手毬状の花を多数咲かせます。ランタナが開花が進むと様々に花色を変えるのに対して、コバノランタナは花色の変化はありません。園芸品種もあり花色は、白色、黄色、薄紫ピンク色などです。
- やや耐寒性が強いとはいうものの、霜に当たると地上部は枯れ込みます。花壇で地植えをする場合、秋に強剪定をして袋をかぶせるなどの防寒対策が必要です。凍結する地域では、10月~11月頃に鉢上げして、霜に当たらない軒下に置くか、屋内に取り込んで冬越しをしましょう。
暖地の平地では地植えでも冬越し可能
- 分類:クマツヅラ科ランタナ属 / 原産地:南アメリカ
- 別名:ランタナ・モンテヴィデンシス、小葉のランタナ
- 学名:Lantana montevidensis
- 園芸分類:常緑匍匐性低木 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:20~30cm(横へ匍匐するように広がる)
- 苗の植え付け:4月~6月
- 植え替え:4月~5月
- 挿し木:5月~7月
- 開花期:5月~10月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
- 特徴
- コバノランタナは、熱帯・亜熱帯アメリカに約150種以上が分布する、クマツヅラ科ランタナ属の常緑小低木です。ランタナと比べると小葉で、茎がつる状に匍匐して樹高1m程に伸長します。日本へ渡来したのは江戸時代で、現在に至るまで長く観賞用として栽培されてきました。
- 近縁種
- 一般的に「ランタナ」と呼ばれるのは、ランタナ・カマラ(Lantana camara)と、ランタナ・モンテヴィデンシス(L. montevidensis)和名はコバノランタナを指しています。国内で主に栽培されているランタナは、この2品種です。(ランタナ・カマラのサイト内ページへ)
水はけのよい土壌を好む
- 用土
- コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して完熟堆肥か腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。(さらに水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割加える)
- 肥料 多肥になると花つきが鈍る
- コンテナの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、5月~10月に、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。生育の様子を見て、骨粉入り固形油かすを置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、基本的には必要ありません。
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月~6月です。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、4月~5月です。冬越しをした鉢植えを植え替えます。
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 挿し木
- 適期は、5月~7月です。枝がよく伸びるので、当年枝を切り取り挿し穂にします。
匍匐するのを垂らし気味にすると映える
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期(夏・冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 剪定・切り戻し→鋭意茎寒中に適宜、伸びすぎた枝を切り戻し樹形を整えます。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は早めに切り取ります。
- 防寒対策→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、地上部が枯れたら地際から刈り取ります。株元を袋などで覆って土寄せをします。鉢植えの場合、株元から切り戻しをして霜の当たらない軒下などへ移します。寒さが厳しい環境ならば、室内へ取り込むことも必要です。
- 病気・害虫→特になし