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- クリスマスローズ (Christmas-rose) は、キンポウゲ科の多年草です。草丈は15~50cm程です。12月~4月頃に花径6cm位の花を咲かせます。花弁のように見えるのは5個の萼片で、本来の花弁は退化して小さな蜜線となり、雄しべの付け根を囲むようにして小さく残っています。
- 花色は種により異なり、ニゲル種はほとんどが白色ですが、オリエンタリス種は白色、桃色、紫色、紅色など豊富な花色があります。基本は一重咲きでしたが、最近は八重咲きの品種も増えてきました。
水はけ水もちのよい土壌を好む
- 分類:キンポウゲ科ヘレボルス属 / 原産地:ヨーロッパ~西アジア
- 別名:ヘレボルス、ユキオコシ、フユボタン(漢字表記:冬牡丹)
- 学名:Helleborus
- 英名:Christmas-rose
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(中程度)
- 草丈・樹高:10~50cm
- 苗の植え付け:10月~3月
- 植え替え:10月~3月
- 株分け:10月~3月(植え替えと同時に作業)
- 開花期:12月~4月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
- 特徴
- ヨーロッパの中・南部~西アジアにかけて約20種が分布しています。わが国へ渡来したのは、明治初期といわれています。
- 本来はクリスマスローズといえばヘレボルス・ニゲル種のことだったのですが、高温多湿に弱いこともあり、最近は湿暖地でも元気に育つレンテンローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)の方が広く栽培されています。現在ではクリスマスローズという場合は、両種の総称として呼ばれています。
- 近縁種
- クリスマスローズは、2種類に大別されます。有茎種と無茎種の2種類です。ヘルボルス(Helleborus)は、クリスマスローズ属の総称。
- ヘレボルス・ニゲル種(Helleborus niger)→和名は、クリスマスローズ。開花時期は、12月末頃です。ちょうどクリスマスの時期に咲くことから名付けられたのですね。有茎種で、草丈は15~20cm程で花色は白色が主です。
- ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)→和名は、ハルザキクリスマスローズ。ニゲル種よりも開花時期が遅く、2~3月頃です。草丈は30~50cmで、多湿に強いことから国内で栽培されている大半がこの種です。ギリシア北西部、トルコ北西部などに自生する無茎種です。暑さに強く、日本の気候に適している。
ニゲル種はクリスマスの頃早めに開花する
- 用土
- コンテナの場合、赤玉土(小粒)4:腐葉土3:軽石3の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して苦土石灰と腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- コンテナの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。(培養土を用土に使い、肥料分が含まれる場合は必要ありません)
- 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥を混ぜ込んでおきます。
- 植え付け
- 弱アルカリ性の土壌を好みます。
- 苗の植えつけ適期は、10月~3月です。秋から春の間、苗が流通しています。
- 夏の強い日差しを嫌うので、午前中は日光が当たり、午後からは夏の直射日光を避けられる、落葉樹の下などがよい。鉢植えは場所を移しましょう。
- 植え替え
- 適期は、9月下旬~10月中旬がベストですが、翌春の3月まで可能です。
- コンテナの場合、生育旺盛で鉢の中が根詰まりしやすいので毎年植え替えをしましょう。根鉢を3分の1程壊して、2回り大きな鉢へ植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありませんが、3年に1回は堀り上げて株分けしましょう。
- 株分け
- 適期は、10月~12月がベストですが、翌春3月まで可能です。植え替えと同時に作業します。細かく分け過ぎると、生育が悪くなるので3芽以上つくように分けましょう。
毎年花を咲かせる多年草
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
- 夏の高温多湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
- 手入れ
- 古葉の切り落とし→新たに葉が伸びて生長を始める11月~1月頃、古い葉を全て地際から切り落とします。
- 花がら摘み→無茎種は、萼片が色あせてきたら花首の位置で切り落とします。
- 支柱たて→草丈が長くなる有茎種の場合は、茎が折れないように支柱を設置します。
- 病気→灰色カビ病
- 害虫→特になし
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 夏の強い日差しを嫌うので、午前中は日光が当たり、午後からは夏の直射日光を避けられる、落葉樹の下などがよい。鉢植えは場所を移しましょう。