チューリップ 季節の花-秋から冬の前に植える花-イパネマおやじ
チューリップ (Tulip) は、春の花を代表する秋植え球根植物です。色とりどりの花色はカラフルで、厚みがある花弁は光沢があります。寒さも厳しくなりましたが、11月下旬までは植え付けが可能です。チューリップは球根植物なので、花が終わったら球根を掘り上げて保管しておくと、毎年開花を楽しむことができます。
寒くなる前の秋が植えつけ適期
- 分類:ユリ科チューリップ属 / 原産地:地中海沿岸、中央アジア
- 別名:(鬱金香・ウッコンコウ)
- 学名:Tulipa gesneriana
- 英名:Tulip
- 園芸分類:多年草(球根) / 耐寒性(強い)、耐暑性(夏は休眠)
- 草丈・樹高:10~70cm
- 苗の植え付け:10月中旬~11月(育苗後または市販の苗が流通する)
- 植え替え(分球):10月中旬~11月
- 開花期:3月中旬~5月中旬
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
- 特徴
- 見た目は、タマネギのような球根です。これから冬を迎える時期に植える植物としては、他のタネまきから育てる植物と比べれば、とても強健な植物です。秋に植えてから越冬することにより強健に育ちます。(紅葉が始まったらスグに植えましょう)
- 系統
- 一重咲き早生系統→小型の品種が多く、草丈25cm程で開花期は3月下旬~4月上旬。
- 八重早咲き系統→花は八重咲きで、草丈25cm程。花色は多数で、開花期は3月下旬~4月上旬。
- メンテル系統→開花期は、4月上旬~中旬。草丈は全体の中間くらい。
球根の尖っている方を上にして植える
- 良い球根の選び方
- 色ツヤと張りがよく傷のないもの
- ズッシリとした重みがあるもの
- カビや病斑のないもの
- 用土
- コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)7:腐葉土2:川砂1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)
- 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~200g)を混ぜ込んで中和しておきましょう。さらに、植えつけの1週間程前に、腐葉土か完熟発酵させたバーク堆肥などを混ぜ込んでおきます。(更に水はけの悪い土壌は、川砂などを1~2割混ぜ込む)
- 肥料
- コンテナの場合、球根を植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、球根を定植後の追肥は、芽が出てから花が咲くまでの間、10日に1回、規定量に希釈した液肥を水やりの代わりに施します。
- 地植えの場合、球根を植え付ける際に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。球根を定植後の追肥は、芽が出てから花が咲くまでの間、10日に1回、規定量に希釈した液肥を水やりの代わりに施します。
- 植え付け
- 適期は、10月中旬~11月です。植えつけ前に、球根の消毒剤などに15分位浸けておきます。
- コンテナの場合、球根の頭が地表に2cm程度見える深さに植える。鉢などに複数個を植える場合、密植しない場合、球根の間隔5~6cm。密植する場合、球根の間隔1~2cm。(1鉢に球根1個、プランターは5cm程の株間で詰めてもよい)
- 地植えの場合、土壌を球根5~6個分の深さまで耕し、球根の縦の長さ3個分の深さに植える。
- 水はけがよく、適度に水持ちのよい土壌が適しています。
- 掘り上げ
- 適期は、6月です。堀り上げた球根は、植え付け期まで保存しておきましょう。
- 分球
- 適期は、花が終わり、葉が枯れたら掘り上げます。小球が数個あれば、1個ずつに分けておきます。掘り上げた球根は、ネットに入れて風通しのよい日陰で貯蔵します。
日当たりのよい場所で育てる
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと水を施します。球根を植え付けてから根が出るまでの約2週間は、鉢土がよく乾き切るまで待ってから控えめに施します。
- 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花の部分(子房)を切り取ります。
- 病気→灰色かび病
- 日当たり
- 日当たりと風通しのよい場所を好みます。