ベビーサンローズ 季節の花-生育旺盛な多肉植物-イパネマおやじ

  • ベビーサンローズ (Baby sun-rose) は、花期の5月頃になると、分枝した枝先にマツバギク(松葉菊)に似た小花を咲かせます。花は日中は開いて、夜間や曇りの日は閉じています。花付きは中程度で、気温が合えば春から秋の長い間を、ポツポツと地道に花を咲かせます。基本の花色はローズピンク色ですが、黄花の品種もあります。繁殖力が旺盛で、放任でもよく増えて、匍匐するように広がるのでグランドカバーとしても利用できます。真夏の8月と真冬の2月は休眠期に入ります。
  • 耐寒性はやや劣るものの、関東南部以西でも霜に当たらなければ、地植えでも冬越しが可能ですが、このページでは「鉢植え」での栽培方法を中心に案内しています。

アプテニア

他の多肉植物より水やりを多めに

  • 分類:ハマミズナ科アプテニア属 / 原産地:南アフリカ
  • 別名:アプテニア、ハナツルソウ(漢字表記:花蔓草)
  • 学名:Aptenia cordifolia
  • 園芸分類:常緑多年草(多肉植物) / 耐寒性(やや弱い5℃以上をキープ)、耐暑性(普通)
  • 草丈・樹高:5~15cm
  • 苗の植え付け:3月~5月
  • 植え替え:3月~5月
  • 挿し芽:3月~5月、秋は9月~10月
  • 開花期:5月~9月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。
  • 特徴
  • ベビーサンローズは、南アフリカに分布するハマミズナ科アプテニア属の常緑多年草(多肉植物)です。南アフリカの東ケープ州の、温暖な気候の地域に自生しているので、厳しい寒さや真夏の暑さには弱い植物です。鮮やかな明緑色で肉厚の葉を持つ多肉植物ですが、比較的耐寒性があり、生育旺盛でよく茂るので花壇でも育てられています。別名はアプテニア、ハナツルクサ、ハナツルソウと呼ばれています。
  • 育てやすい植物ですが、真夏と真冬は半休眠状態で過ごさせて春秋型として育てます。草花と同じように、しばらく水を施さないとスグに萎みますが、水を施すとしばらくして元に戻り元気になります。

常緑多年草

根詰まりしやすいので定期的に植え替える

  • いい苗の選び方
  • 園芸店などで売られている鉢植えは、運搬や移動などで体力が落ちています。鉢植えを購入してきたら2~3日の間、日当たりの良い場所に置き光合成をさせて元気を回復させましょう。
  • 葉と葉の間がつまっていて徒長していない
  • 葉の色が濃くてハリがある
  • 葉の裏や茎に病班や虫の痕跡がない
  • 株にぐらつきがないか
  • 根っこがしっかり張っているか
  • 用土
  • コンテナ・鉢植えの場合、市販の草花用培用土(市販の多肉サボテン用土は水はけがよすぎる)または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(更に、水はけの悪い土壌は、川砂やパーライトなどを1~2割混ぜ込む)
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、掘り起こした土に土壌改良用の腐葉土と赤玉土などを(1㎡当たり2~3kg / 土壌の2~3割位の配合比率)を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料 
  • コンテナ・鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に、元肥として少量の緩効性化成肥料苗を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、春~秋の生育期間中(真夏は除く)は、月2~3回、規定量に薄めた液肥を施します。
  • 地植えの場合、基本的に必要ありません。
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。

別名はハナツルソウ

  • 苗の植え付け
  • 適期は、3月~5月です。土質はこだわらないが、水はけのよい土壌を好みます。
  • コンテナ・鉢植えの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナ・鉢植えに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、3月~5月、秋は9月~10月です。
  • コンテナ・鉢植えの場合、生長が早いので根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して、古い根を1cm程の長さで切り揃え、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 挿し芽
  • 適期は、3月~5月、秋は9月~10月です。茎の先端から5~7cmの長さで切り取り挿し穂にします。2~3日間、明るい日陰で切り口を乾燥させると白色の根が出てきます。
  • 挿し床の用土は、清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または鹿沼土、パーライト、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。挿し床の用土は、事前に水をかけて湿らせておきます。(詳細なページ コチラ

南アフリカ原産

植物仕切り線大

日当たりと水はけのよい場所で育てる

  • 水やり
  • コンテナ・鉢植えの場合、3月~6月と9月~11月は、土の表面が乾いて白っぽくなったら、鉢底から水が流れ出るくらいタップリと1週間に2回程施します。
  • 7月~8月は、軽く土を湿らせる程度を、1週間に1回程施します。
  • 12月~2月は、鉢土を半分湿らせる程度を、1ケ月に1回程施します。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 切り戻し→生育旺盛でよく育ちます。伸びすぎた枝は、適宜切り戻しましょう。
  • 防寒対策→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、霜の降る場所では、株元に腐葉土やバークチップなどのマルチング材で覆い防寒対策が必要です。
  • 置き場所→年間を通じて、雨の当たらない風通しのよい場所に置き、5℃以下になる時期は屋内に置きましょう。春から秋は屋外に置いて日に当てましょう。東向き、または南向きの日当たりのよい場所に置きます。
  • 病気・害虫→特になし
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 春~秋の間は、できるだけ屋外に置いて日光に当てましょう。真夏の7月~8月の間、日射しの強い場所は避け、明るい日陰に移動させるか、50%程度の遮光をしましょう。
  • 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

植物仕切り線大