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- ゴールデンクラッカーは、花期の1月頃になると、枝先の葉の付け根から花柄を伸ばして、花径1cm程の黄色の頭状花を咲かせます。花は小さな花が密集した集合花で、中心部周辺の筒状花と、その周囲の舌状花とで形成されています。葉は深い切れ込みのある手の平形~扇形で、茎に互生するか螺旋状に付きます。茎は真っすぐに伸長して分枝、草丈150cm以上に及ぶこともあります。
- 地植えの場合、暖地(年平均気温15~18℃の地域)であれば屋外での冬越しは可能ですが、霜に当たると、葉が枯れこんでしまうので、軒下や室内へ移動させる必要があります。また、真夏の高温多湿や西日、梅雨時の長雨が苦手なので軒下などへ移動させる必要があります。以上の理由で、移動の可能なコンテナ・鉢植え栽培をお奨めします。
コンテナ栽培の方が育てやすい
- 分類:キク科ユリオプス属 / 原産地:南アフリカ
- 別名:ユリオプス・ゴールデンクラッカー(漢字表記:)
- 学名:Euryops virigineus ‘Golden clacker’
- 園芸分類:常緑低木 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(弱い)
- 草丈・樹高:50~150cm
- 苗の植え付け:3月~5月、秋は9月中旬~10月
- 植え替え:5月~6月(花後)、秋は10月
- 挿し木:6月~6月、9月
- 開花期:1月~5月上旬
- 栽培方法:地植え(管理が難しい)、コンテナ(鉢植え、プランター)※ 温暖地以北の地域ではコンテナ栽培をお奨めします。
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
- ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
- 特徴
- ゴールデンクラッカーは、キク科ユリオプス属のユリオプス・バージネウス種 (Euryops virgineus) から作出された園芸品種です。原種のユリオプス・バージネウス種は、アフリカ南部に分布する常緑性低木です。詳細な分布域は、アフリカ南部の沿岸地方で、山の斜面や砂丘、草原、道端などに自生しています。
- 近縁種 キク科ユリオプス属
- ユリオプスデージー (Euryops pectinatus)→南アフリカ原産の多年草。花色は鮮黄色で、花径3~4cm。草丈は70cm程、葉は銀緑色で深い切れ込みは入る。開花期は1月~5月頃。
- マーガレットコスモス (Euryops chrysanthemoides)→南アフリカ原産の一年草。花色は鮮黄色、花径2cm程。草丈30cm程のコンパクトな植物。開花期は4月~5月頃。一見してユリプスデージーによく似た花姿です。
冬から春まで開花する
- いい苗の選び方
- 園芸店で販売されている苗は、樹高40~60cm位です。
- 園芸店などで売られている鉢植えは、運搬や移動などで体力が落ちています。鉢植えを購入してきたら2~3日の間、日当たりの良い場所に置き光合成をさせて元気を回復させましょう。
- 用土
- コンテナの場合、市販の草花用培用土にパーライトを2割程混ぜ込んだ土、または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、掘り起こした土に水はけをよくするための土壌改良用の腐葉土や赤玉土などを混ぜ込んでおきます。
- 肥料 あまり多くの肥料は必要ありません
- コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、春~秋の生育期(7月~8月の真夏は休む)、月1~2回規定量に薄めた液肥を施します。
- 地植えの場合、植え付ける際に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は必要ありません。
- 植え付け
- 適期は、3月~5月、秋は9月中旬~10月です。秋に植え付ける場合は、霜の降りる前までに十分に根を張らせるようにしましょう。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、5月~6月、秋は10月です。
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を崩さないようにして、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 挿し木
- 適期は、5月~6月、9月です。新しい枝の先端を、長さ5~8cmで切り取り挿し穂にします。挿し床の用土は、清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または鹿沼土、パーライト、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。挿し穂は、水に浸して水揚げしておきます。挿し床の用土は、事前に水をかけて湿らせておきます。(挿し木の詳細 コチラ)
乾燥には強いが過湿に弱い
- 水やり 過湿を嫌います。根腐れの原因となるので要注意です。
- コンテナの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、株の根元の土にタップリと施します。過湿に弱いので、休眠期(夏・冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)朝のうちに水やりをするのがベストです。
- 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 切り戻し・剪定→適期は、花後の5月頃に伸びすぎたり傷んだ枝を切り戻して、株姿を整えましょう。強すぎる剪定は、枯れる原因となるので要注意です。(剪定の詳細ページ コチラ)
- 防寒対策→地植えの場合、暖地(年平均気温15~18℃の地域)であれば屋外での冬越しは可能ですが、霜に当たると、葉が枯れこんでしまうので、軒下や室内などへ移動させましょう。暖地以外の地域の場合、室内で日当たりのよい場所で冬越しさせましょう。
- 夏越し→梅雨の時期が苦手なので軒下などへ移動させましょう。地植えの場合、枯れる原因となります。真夏の強い日射しと西日を避けるため移動させましょう。
- 置き場所→春から秋は屋外に置きましょう。東向き、または南向きの日当たりのよい場所で、エアコンの室外機の風が当たらない場所。(温風に当たるとハダニが発生しやすい)
- 病気→根腐れ病、立ち枯れ病
- 害虫→特になし