シャコバサボテン 季節の花-鉢植えで育てる多肉植物-イパネマおやじ

シャコバサボテンは、冬の時期になると白色、オレンジ色、赤色など鮮やかな色彩の花を咲かせます。シャコバサボテンは短日植物で、昼の長さが短くなると花芽を付ける性質です。日の長さが12時間以下、日中の温度が15°程度の気候が約1ケ月続くと花芽が作られます。(同時期であっても、夜間の照明が長く強く当たる環境等では花芽が分化しない)

シャコバサボテン

葉摘みは欠かせない大切な手入れ

  • 分類:サボテン科シュルンベルゲラ(ジゴカクタス)属 / 原産地:ブラジル、デンマークで作出された園芸品種
  • 別名:デンマークカクタス、クリスマスカクタス
  • 学名:Schulunbergera truncatus
  • 園芸分類:多肉植物・多年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(中程度)
  • 草丈・樹高:15~40cm
  • 植え付け・植え替え:4月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 挿し芽:4月~7月
  • 葉摘み:4月、秋は9月下旬~10月
  • 開花期:11月~3月
  • 栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 特徴
  • シャコバサボテンは、ブラジル南部に6種が分布するサボテン科カニバサボテン属の多肉植物です。自生地の森林では、樹木に着生して樹上で生育しています。肉厚で多肉質の茎をしたサボテンの仲間で、トゲが少ないのが特徴です。葉のように見える、茎が平らになっているのは茎節(けいせつ)と呼ばれ、縁にギザギザが入ります。開花時期がクリスマスの時期と重なるため、別名をクリスマスカクタスとも呼ばれています。また、本種から
  • 主に栽培されているのは、シャコバサボテンのシュルムベルゲラ・トルンカタ種(Schulunbergera truncatus)とカニバサボテンのルッセリアナ種(S, russelliana (Hook.) Britton et Rose)です。

別名はデンマークカクテル

別名はクリスマスカクタス

小まめに管理できるコンテナ栽培で育てる

  • いい苗の選び方
  • 園芸店などで売られている鉢植えを、秋~冬の時期につぼみや花が付いた状態で購入した場合は、室内の日当たりのよい場所に置いて管理しましょう。つぼみが付いた状態で、急激な環境の変化があると、つぼみや花が落ちやすくなります。
  • 用土
  • コンテナの場合、市販のサボテン・多肉植物用培用土、または赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2:(他には、赤玉土4:腐葉土3:鹿沼土3:)の割合で混ぜ込んだ土がよいでしょう。
  • 肥料
  • コンテナの場合、定植後の追肥は、生育期の4月~6月の間、月に1回緩効性化成肥料を置肥します。6月の梅雨時期以降には施肥を止めて、肥料が残らないようにしていき、花芽の出る9月上旬頃には肥料が切れている状態にしましょう。

サボテン科

  • 植え付け・植え替え
  • 適期は、4月です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために1~2年に1回を目安に行いましょう。一回り大きな鉢に底石を敷き、根鉢を軽く崩して古い土を落とし、「用土」の項目と同じ、新しい土を入れて定植します。
  • 挿し芽 
  • 適期は、4月~7月です。若い茎の2~3節の長さで切り取り、挿し穂にします。3号鉢に7~8本を挿します。清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または鹿沼土、パーライト、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。節の中ほどまで埋まるように挿して、明るい日陰に置いて水を切らさないように管理します。(葉摘みで摘み取った葉を利用してもよい)
  • 葉摘み
  • 適期は、4月、秋は9月下旬~10月です。
  • 春の葉摘みは、株姿を整えるためと、新しい葉を増やして生長を促進してやるためです。地際から4~5節を残して、上部の2~3節を摘み取ります。摘み取った茎節は、挿し芽に利用しましょう。
  • 秋の葉摘みは、花を咲かせるに作業します。花は成熟した葉の先にのみ咲くので、小さな新芽や節茎は、全て摘み取ります。こうすると全体の節茎に花芽が付きやすくなり、開花時期が揃います。(芽摘みの項目に記載)
  • 芽摘み
  • 9月~10月頃に、花芽が葉の先に作られます。花芽ができる時期に、新芽ができると花が咲かないので、全て摘み取っておきましょう。

多肉植物

段落の仕切りライン

できるだけ屋外で育て時期に応じて移動させる

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、株の根元の土にタップリと施します。ただし、7月~9月の真夏の水やりは控えめにして、表土が乾いてから2~3日待ってから施します。真夏の時期は、表土は早く乾きますが、株自体は、そんなに吸収していません。やり過ぎると、根腐れを起こしやすくなります。秋になり9月下旬ころを過ぎて涼しくなったら、通常の水やりに戻しましょう。
  • 秋の葉摘み作業が終わってから2週間程は、新芽の発生と花芽を抑えるに水やりを断ちます。
  • 休眠期の冬は、ほとんど水を必要としないので、月1~2回で十分です。
  • 手入れ
  • 防寒対策→霜の降りる前に、早めに室内に取り込みましょう。
  • 置き場所→基本的には、室内の半日陰となる場所を好みますが、季節に応じて置き場所を移動してやりましょう。4月~9月頃は、屋外の半日陰になる場所で管理しましょう。真夏の強い日射しには弱いので、場所を移してやります。9月~3月の温度が低くなる時期は、室内の日当たりのいい場所に置きましょう。ただし、蕾が付いている状態で移動すると枯れる原因となるので控えます。
  • 害虫→ナメクジ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 梅雨明け~夏の時期は、夏の日差しを避けて、半日陰に置きます。
  • 花芽を付ける秋の時期は、夜なっても明るい照明などが当たる場所は避けてください。

ガーデニングの風景:

ガーデニングの風景

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