マルバマンネングサ 季節の花-寒さに強い多肉植物-イパネマおやじ
マルバマンネングサ (Japanese sedum) は、花期の初夏になると伸ばした茎頂部に花序を見せ、黄色い花を数個咲かせます。花径は1cm程で、星形をした5弁花です。とても花つきがよく、満開時には株全体が黄色い花で覆われるようになります。
耐寒性に優れた多肉植物
- 分類:ベンケイソウ科マンネングサ属 / 原産地:日本
- 別名:セダム・マキノイ
- 学名:Sedum makinoi
- 英名:Japanese sedum
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(やや強い)、耐暑性(やや強い)
- 草丈・樹高:10cm
- 植え付け・植え替え:4月~6月、9月~10月
- 株分け:4月~6月、9月~10月
- 開花期:6月~7月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
- 特徴 ベンケイソウ科マンネングサ属
- マルバマンネングサは、日本、中国に分布するベンケイソウ科マンネングサ属の常緑多年草です。国内では、本州、四国、九州に分布していて、山地の岩場や砂礫地などに自生しています。葉の美しさと、多肉植物の品種の中では耐寒性が高く、観賞用として広く栽培されています。
- 葉は、長さ7~10mmの倒卵形で、対生します。茎は、地面を匍匐しながら広がり、茎の上部を持ち上げて花を咲かせながら生長します。茎に斑の入る種や、明るい葉色の黄金葉品種などがあります。
- 近縁種
- コモチマンネングサ(Sedum bulbiferun)→道端で自生しているのが見られる。茎が赤味を帯びて、葉は長さ1~2cmの扁平なへら形で多肉質。
- メキシコマンネングサ(S. mexicanum)→メキシコの地名が命名されていますが、自然分布は見られず原産地は不明。日本では、関東以西の本州、四国、九州で帰化して、道端などで自然に自生している。茎頂部に花序を見せ、黄色い小花を多く咲かせる。開花期は、4月~6月。
- 虹の玉(Sedum × rubrotinctum)→多肉植物の多年草。丈夫で小さくまとまった草姿で、寄せ植えなどに利用され人気がある。※ サイト内 の詳細ページ コチラ
真夏と冬の時期は休眠する春秋生育型
- いい苗の選び方
- 園芸店などで売られている鉢植えは、運搬や移動などで体力が落ちています。鉢植えを購入してきたら2~3日の間、日当たりの良い場所に置き光合成をさせて元気を回復させましょう。
- 用土
- コンテナの場合、市販の多肉植物用培養土、または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、掘り起こした土に土壌改良用の腐葉土と赤玉土などを(1㎡当たり2~3kg / 土壌の2~3割位の配合比率)を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- コンテナの場合、苗を定植後の追肥は、生育期に少量の緩効性化成肥料を置き肥、または薄めの液体肥料を少量だけ施して様子をみましょう。
- 地植えの場合、定植後の追肥を施す必要はありません。
- 植え付け
- 適期は、4月~6月、秋は9月~10月です。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、「用土」の項目で準備しておいた土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、4月~6月、秋は9月~10月です。
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 株分け
- 植え替えの際、同時に作業しましょう。広がった株を堀り上げ、分けた株に根が付くようにして植え付けます。
秋になり涼しくなると紅葉が始まる
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、タップリと施します。冬越し中(休眠期・冬)は乾燥気味に管理しましょう。
- 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 冬越し→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。コンテナ・鉢植えの場合、霜の当たらない軒下へ移動させましょう。凍結をする地域では、室内に取り込んでおきましょう。
- コンテナの移動→高温多湿に弱いので、梅雨~真夏の時期は、雨に当たらず、半日陰で風通しのよい場所へ移動させて夏濃しをさせます。
- 病気・害虫→特になし
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。室内に置いている鉢植えも、秋には屋外の日当たりのよい場所へ置きましょう。
- 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。