ヒメツルニチニチソウ 季節の花-地植えの放任でも丈夫に育つ-イパネマおやじ

ヒメツルニチニチソウ (Dwarf periwinkle) は、花期の4月~7月になると、茎上部の葉腋から花柄を伸ばして花と付けます。花径2~3cmの花は、花冠は5裂して基部は細目の筒状です。花色は、紫、白、青、赤紫色などがあります。

ヒメツルニチニチソウ

常緑性で乾燥に強くグラウンドガーバーに適する

  • 分類:キョウチクトウ科ビンカ属 / 原産地:ヨーロッパ中部
  • 別名:
  • 学名:Vinca minor
  • 英名:Dwarf periwinkle
  • 園芸分類:常緑亜低木 / 耐寒性(強い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:10~20cm
  • 苗の植え付け:3月~5月、秋は9月中旬~10月
  • 植え替え:3月~5月、秋は9月中旬~10月
  • 株分け:3月~5月、秋は9月中旬~10月
  • 挿し芽:5月~6月
  • 開花期:4月~7月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
  • 特徴
  • ヒメツルニチニチソウは、中央~南ヨーロッパに分布するキョウチクトウ科ビンカ属の常緑亜低木です。フランス~オランダ、バルト海沿岸諸国、トルコなどの海抜1200m以上の落葉樹林や、草地や道端などに自生が見られます。
  • 近縁種のツルニチニチソウによく似ていますが、草丈が低めで葉や花も比較的小ぶりなのが特徴です。そして、耐寒性、耐暑性があります。これに対して、ツルニチニチソウ(マジョール)は、耐暑性があり、萼に毛があり、匍匐枝から根が出ない。 ヒメツルニチニチソウ(ミノール)は、耐寒性があり、萼に毛が無く、匍匐枝から根が出るなどの特徴があります。(※ サイト内ページ
  • 近縁種 キョウチクトウ科ビンカ属
  • ツルニチニチソウ(Vinca major)→ヨーロッパ、トルコが原産地の常緑亜低木。茎は匍匐して横へ広がり2m程の長さになる。葉身は3~10cmで、幅2~7cmの楕円形~広卵形。花柄は、長さ2~5cm程で細い三角形。花冠は、直径3~5cmで、先が5裂して、長さ1~3cm。花色は、青紫色で開花期3月~5月。
  • ビンカ・ディフォルミス(Vinca difformis)→ヨーロッパ、北アフリカなどの地中海沿岸の原産で多年草。茎は匍匐して広がり、基部はやや木質化。斜上した茎上部に花を付ける。葉身は長さ3~10cmで円形~卵形。花柄は長さ1~5cmで、花冠は5裂して、薄青紫色ときには口部が白色になる。開花期は2月~7月。

キョウチクトウ科

茎が地面を這うように広がる

  • 苗を購入したら
  • 園芸店などで売られている鉢植えは、運搬や移動などで体力が落ちています。鉢植えを購入してきたら2~3日の間、日当たりの良い場所に置き光合成をさせて元気を回復させましょう。
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土、または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、掘り起こした土に、水はけをよくするための土壌改良用の腐葉土や赤玉土などを混ぜ込んでおきます。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、3~5月、秋は9月中旬~10月、1~2ケ月に1回、緩効性化成肥料を株元に置肥します。
  • 地植えの場合、植え付ける際に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、基本的に必要ありません。

ビンカ属

  • 植え付け
  • 適期は、3月~5月、秋は9月中旬~10月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間30cm程、60cmプランターで2~3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は40cm程で植え付けます。
  • 植え替え
  • 適期は、3月~5月、秋は9月中旬~10月です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 株分け 
  • 適期は、3月~5月、秋は9月中旬~10月です。植え替えの際、同時に作業しましょう。伸びたつるの節から発根するので、根の部分を確認してから切り取ります。鉢植えの場合、株分けして新しく植え付ける鉢サイズは今までと同じサイズにしましょう。1~2回り大きなサイズに植え替えないこと。(サイズが大きすぎると根を張り切れない)
  • 挿し芽
  • 適期は、5月~6月です。つるを2~3節の長さで切り取り挿し穂にします。挿し床の用土は、清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または鹿沼土、パーライト、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。挿し穂は、○時間ほど水に浸して水揚げしておきます。挿し床の用土は、事前に水をかけて湿らせておきます。※ 挿し芽の手順:サイト内 詳細ページ
  • 風通しのよい明るい日陰で、水を切らさないように管理して発根を待ちます。

ビンカ・三ノール

植物仕切り線大

葉が茂りすぎると害虫に注意

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、株の根元の土に、鉢底から水が流れ出るくらいタップリと施します。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 茂りすぎた葉を取り除く→葉が茂りすぎると風通しが悪くなり害虫や病気の原因となります。
  • 病気・害虫→特になし
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナを移動してやりましょう。
  • 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

植物仕切り線大