バラの夏剪定 バラの園芸・作業-夏剪定と同時に追肥を施す-イパネマおやじ

バラの夏剪定とセットで追肥を施しましょう。基本的に秋も開花する四季咲きタイプの品種は、夏剪定を行います。適期は8月下旬~9月10日です。木立ち性のイングリッシュローズ、オールドローズ、ポリアンサローズなども剪定を行い、秋の開花に備えましょう。

緑光の夏の剪定です

夏の剪定作業

  • 夏剪定の目的
  • 夏剪定の目的は、秋によいバラを咲かせるために必要不可欠の作業です。適期は8月25日~9月15日前後だが気温により結果が異なります。
  • 温暖な地域の、四季咲き性で木立ち性品種のみ剪定します。ハイブリッドティー、フロリバンダ、ミニチュア、オールドローズのチャイナ系統などが対象です。(つるバラは剪定しない)
  • 関東地方以西の地域では、株立ちが木立ち性のバラは順調に生育すると樹高が150cm以上になります。
  • 春の花後も、花が程よい樹高で咲き揃うように調整作業をすることが、夏の剪定の目的です。この時期は株によって状態が異なるのですが、適期に剪定することで、秋バラのシーズンに備えて伸びている枝のほぼ全てを切り取ります。

秋によい花を咲かせるための作業

  • 四季咲き性の品種は、夏剪定をしなくても開花します。それでもなぜ、夏剪定をするのかというと、8月15日過ぎに軽く剪定すると約30日で開花します。ということは、9月15日頃に開花するわけですが、開花する時の気温が夏の暑さが残っていると、まだ花は小さく花色も本来の美しいものではありません。
  • 暑さが残っている場合は、9月上旬から10日頃に剪定を遅らせると、10月に美しく大きな花を咲かせます。
  • 一般的に9月になって朝夕が涼しくなってくると、日照時間も短くなり、早咲き品種でも開花するまで40日位必要となります。ということは、咲くのは10月10日頃ということになりますね。
  • この、開花までの10日間が余分に必要になることで、花枝、花、葉がより生長して、美しく大きな花を咲かせる原動力となります。
  • 開花までに、少し日数がかかる品種は早めに剪定します。
  • 注意点は、夏の暑さに弱い品種や、病気に罹って下葉を落とした株、生育不良で樹勢の弱い株は剪定を避けましょう。

※ バラの手入れや病害虫の防除:詳細はトップページの「バラの園芸・作業」をクリックしてください。

夏剪定の適期は8月下旬から9月10日の間です二番花の花枝を切る

三番花が咲いた場合でも、二番花の花枝は切り取ります。木立ち性の系統、イラストはハイブリッドティー系の例です。

ハイブリッドティー系統の夏剪定 イラストです

  • すべての枝を切り取る
  • 剪定する対象は、四季咲きの系統です。(ハイブリッド・ティ、フロリバンダ、ミニチュア、オールドローズのチャイナ系)
  • とにかく、伸びている枝は例外を除いて全て切り取ります。こうすることで、秋になると一斉に花が咲きます。
  • この時期に咲くと、気温が低いため花もちがよく、春に比べると、花の大きさこそ少し小振りですが、花色が鮮やかで美しい花を咲かせます。

つるバラの夏の手入れをする 

夏に伸びたつるバラの誘引手入れ

バラの仕切りライン大

夏剪定とセットで追肥を施す

  • 夏剪定を行ったら、忘れないうちに追肥を施しましょう。そうすると、新芽の生長や花つきがよくなります。
  • 葉が半分以上残っている株には→剪定後すぐに、緩効性の肥料を与えてください。
  • 葉が全体の1/3程度しか残っていない株→まず株の体力回復を優先します。剪定する1週間程前に、液肥を施してから剪定、その後に緩効性の化成肥料を施します。
  • 注意点→但し、弱ったバラには化成肥料は厳禁です。病気などで弱っている場合は、栄養分を吸収しにくくなっていますし、かえって肥料過多になって枯れる原因ともなります。
  • 対応は→株の体力を回復させるための管理をします。液肥を与えながら、様子をみながら回復してきたら、緩効性の化成肥料を与えましょう。

バラの仕切りライン大