サラダバーネット ハーブ-若葉をサラダなどの食用に利用-イパネマおやじ
サラダ バーネット (Salad burnet) は、地中海沿岸に分布する多年草で、石灰質の草地や道端に自生しています。花後にできた種子が自然に落ちて、年々増えていきます。
キュウリに似た風味のあるハーブ
- 分類:バラ科・ワレモコウ属 / 原産地:地中海沿岸
- 学名:Sanguisorba minor
- 英名:salad burnet
- 別名:オランダワレモコウ(阿蘭陀吾木香)
- 多年草・耐寒性 / 草丈:20~50cm
- 開花期:5~7月 / 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- 名前のとおり、葉を食用に利用できるハーブで、胡瓜のような風味があります。全草にタンニンを含み傷口の止血にも利用されたそうです。
- 葉の縁が、ギザギザで地際から茎を伸ばして放射状に生長します。初夏になると細長い茎を伸ばして、先端に小さな花を球状に咲かせます。
- 花穂の大きさは緑色のがくと赤い雌しべの色が映えて綺麗な花です。茶花として利用されるワレモコウと同じ仲間です。
ハーブガーデンには欠かせないサラダバーネット
- 適応
- 止血、収斂、殺菌、消炎、やけど、日焼け、湿疹、下痢、月経過多
- 【成分】根茎にサポニンのサンギソルビン、タンニンのサンギリン
- 料理・飲み物で楽しむ
- 生の葉はビタミンCを含み、消化を助けます。
- 若葉は酢に漬けると美味なハーブビネガーになります。胡瓜の風味がある若葉を、サラダやスープに加えます。刻んだ葉をバターやチーズにまぜ込んだり、トマトジュースなど冷たいドリンクの香り付けに使ってみませんか。
- 用土
- 水はけの良い場所を好み、酸性土壌を嫌います。
- 地植え(庭植え)の場合は、腐葉土と石灰を混ぜて耕しておきます。(植え付ける10日前くらいに耕しておく)
- コンテナ・鉢植えの場合は、腐葉土3:赤玉土7の割合で混ぜた土に、更に石灰を混ぜておきます。
- 肥料
- 穏やかに効き目が現れる、緩効性タイプの肥料を植え付ける時に混ぜておけば追肥の必要はありません。
- 鉢植えの場合は、生長の具合を見ながら液体肥料を月間1~2回与えましょう。
- タネまき
- 適時期は4~5月・9~10月です。
- 蒔いてから芽を出すまで約2週間かかるので、日陰に置き水切れしないように管理してください。
- 発芽したら、日光に当てて本葉が4枚以上に育ったら、植え付けをします。
- 秋に蒔いたタネは、一株づつ鉢植えにして霜の当たらない場所に置き、暖かくなったら植え付けしましょう。
- 株分け
- 適時期は、4~5月です。
- コンテナ・鉢植えの場合、植え替えの際に同時に作業しましょう。大きくなった株を、手で持ち2つに分けますが、分けにくい時はナイフ等で切り込みを入れてから分けましょう。
- 植え替え・植え付け
- 植え替えの適時期は、5月・9月です。
- 地植えの場合は、同じ場所で長期間経つと株も広がり、老化して生育も衰えてきます。2年に1回くらいは場所を移して植え替えた方がよいでしょう。
- コンテナ・鉢植えの場合は、経年と共に鉢の中が根で一杯になってくるので、一回り大きな鉢に植え替えた方がよいでしょう。現状より大きくしたくない場合は、株分けをして適度な大きさにします。
- 水やり
- コンテナ・鉢植えの場合、土の表面が乾いてきたらタップリ水を与えるようにしましょう。(毎日定期的に施すのではなく、よく乾いてから)
- 地植えの場合は、一度根付くと極端に乾燥した時以外は、水を当てなくても育ちます。
- 水の与え過ぎは、根腐れを起こす事があります。梅雨時などは、雨の当たらない場所に移動してやりましょう。
- 手入れ
- 5月頃から花を咲かせます。花が咲くと葉が堅くなり食用には、適さなくなるので花茎が伸びてきたら、小まめに摘み採るようにすると、長い間若い芽を収穫することができます。
- 花を楽しむのが目的なら花茎を摘み取る必要はありません。花はドライフラワーにすることができます。
- 6月前後の、梅雨時から夏の前の高温多湿の時期に、葉が生い茂りすぎると株が蒸れて下部の葉が枯れ上がってしますので、全体の3分の1程度を刈り込んで、風通しを良くしてやりましょう。
- 病気→特になし
- 害虫→アブラムシ・・葉に付着するので、薬剤は使わず見つけ次第に手で駆除しましょう。
※ ハーブの栽培方法や手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
酸性土壌を嫌います
- 収穫
- 適期は5月~7月中旬です。
- 若くて柔らかい葉を生のまま食べられる多年性の植物でハーブというより扱い方は野菜に近いものです。バーネットとは「ワレモコウ」という植物のことを指し、丸っこい花がその植物の花に似ていることから名前が付けられました。葉にはギザギザがついており地際から伸びだします。
- 食べた感じはキュウリのような香りがあり、葉にはビタミンC、タンニンなどが含まれています。煮出した液体は強壮剤になるといわれています。球状の花序はドライフラワーに利用できます。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 真夏に限っては、午前中は日に当たる場所に、午後からは日陰になるような場所に移しましょう。
- 地植えの場合は、西日が当たる場所では、日除け対策に寒冷紗などを張りましょう。夏の直射日光が厳しい場合も同様です。
- 冬は、凍らせなければ問題ありません。地植えの場合は、地面にワラなどを敷き、寒風が強く当たる場所ならば、風よけも施した方がよいでしょう。
- コンテナ・鉢植えの場合は、室内に取り込む必要はありませんが、霜と寒風の当たらない場所を選びましょう。