サルビア・ガラニティカ 季節の草花-春から秋に唇形花を咲かせる-イパネマおやじ

サルビア・ガラニティカ (Blue anise saga) は、南米に広く分布するサルビアの仲間で、毎年のように花を咲かせる多年草です。流通名は、メドーセージの名前で知られています。主な開花期は春から秋です。花色は濃い青紫色から、淡いブルーの花を咲かせるものまで、多くの花色があります。

サルビア・ガラニティカ

強健性で放置しても自然に開花する

  • 分類:シソ科・アキギリ属 / 原産地:ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン
  • 学名:Salvia guaranitica
  • 英名:Blue anise sage
  • 別名:メドーセージ
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:100~150cm
  • 苗の植え付け:4月中旬~5月
  • 植え替え:4月中旬~5月
  • 株分け:4月中旬~5月
  • 挿し木:5月~6月
  • 開花期:4月~10月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)

注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。

※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。

  • 特徴
  • サルビア・ガラニティカは、南アメリカに分布するシソ科アキギリ属の多年草です。ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン北部、ウルグアイなど南米の標高1000m以下の広い地域に自生しています。国内では「メドーセージ」の名前で流通しています。しかし、本来のメドーセージは、サルビア・プラテンシス ( S. pratensis )の英名として呼ばれています。混同されていますが、その経緯は不明です。国内では「メドーセージ」は サルビア・ガラニティカを指しています。
  • 花期になると、茎上部または枝先に花序を出し10個以上の小花を穂状に咲かせます。花形はシソ科特有の唇形花で、長さ3~5cmの筒状で花色は濃青紫色です。半耐寒性ですが、暖地では霜よけを施さなくても丈夫に冬を越せます。冬は地上部を枯らして越冬して、春になると新芽を伸ばします。サルビアの仲間の中では、比較的大きな花を咲かせる。
  • 耐寒温度は-5℃程です。霜が降って凍結しなければ地植えでも冬越しが可能です。凍結する地域では、ワラや腐葉土で株元を覆うなどの防寒対策が必要です。鉢植えは、屋内に取り込みましょう。

サルビア・ガラニティカの別名はメドーセージ

  • 用土
  • 水はけのよい土壌を好みます。市販の草花用培養土、または赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2:(他には、赤玉土・小粒7:腐葉土3:)で配合した用土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土(1㎡当たり2~3kg)を2割程混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。酸性気味の土壌では、植え付けの2週間程前に、よく土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~150g)を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料 多肥の必要はない
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、4月中旬~6月と9月~10月の生育期は、緩効性化成肥料を置肥、または月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける際に元肥として緩効性化成肥料(1㎡当たり50g)を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、2ケ月に1回程度骨粉入り固形油かすなどを置肥します。
  • 追肥または地面に埋める場合、枝先の端下に深さ7~8cm程で株元を囲むように穴を掘り、肥料を地面に埋める。植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)の施肥は控えめにします。

サルビア・ガラニティカは多年草です

草丈100cm以上になる大型の宿根草

  • 植え付け
  • 適期は、4月中旬~5月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。堆肥を底に敷いて、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。(株間は50~60cm)
  • 乾燥気味で、日当たりと水はけのよい場所に植えつけましょう。環境が合えば、勢いが強く大株に生長するので、植え付けの際にあらかじめ広めの場所を選びましょう。
  • 植え替え
  • 適期は4月中旬~5月下旬です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 株分け
  • 適期は、4月中旬~5月下旬です。
  • 地下茎の先に子株ができるので、切り取ってから植木鉢や花壇に植え付けます。
  • 挿し芽
  • 適期は、5月~6月です。
  • 丈夫な枝の先端から10~15cmの長さで切り取り挿し穂にします。下葉は取り除き、切り口を水に浸けて水揚げします。その後、清潔な挿し木用土に挿します。明るい日陰で、水を切らさないように管理して、発根をさせます。新芽が育って、本葉が3~4枚になったらポリポットに鉢上げします。(サイト内 詳細ページ

サルビア・ガラニティカはシソ科のハーブです

野菜・果実の仕切りライン大

枝先に穂状を見せ濃紫青色の花を咲かせる

  • 水やり
  • 土の表面が乾いたらタップリと与えましょう。夏の乾燥期は、水切れに注意。
  • 冬の間は、生長が鈍るので水やりの回数を減らして乾かし気味に育てます。過湿でジメジメした土壌を嫌います。
  • 手入れ
  • 摘芯→茎が伸びてきたら、先端の芽を摘み取ります。そうすれば、切り取った下部から芽が伸びて、枝が茂ります。
  • 花ガラ摘み→花後は、花茎を付け根から切り取ります。
  • 切り戻し→梅雨時には、混み合った枝を切り落として、株の中まで日当たりと風通しがよくなるようにします。
  • 防寒対策→冬に備えて、寒風や霜に当たると葉が枯れるのを防ぐため、株元から1/3程を残して強めに枝を刈り込みましょう。

※ バラの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 半日陰など極端に日当たりが悪いと、花つきが悪くなったり茎が徒長気味になったりします。
  • 寒冷地でなければ、特別な防寒対策は必要ありません。万全の対策をするのなら、株元を培養土などでマルチングをしておきましょう。

野菜・果実の仕切りライン大