ジオウ(地黄) ハーブ-淡い紅紫色の筒状花を咲かせる薬草-イパネマおやじ

ジオウ (glutinous rehmannia) が、日本に渡来したのは奈良時代で、中国から漢方薬として輸入されたことが、「延喜式」に記載されているそうです。一般に栽培されるようになったのは、江戸時代の頃とされています。現在も、奈良地方で僅かですが栽培されています。カイケイジオウは中国の懐慶(河南省)で栽培されていたものを1940年に、日本に導入したものです。

ジオウはゴマノハグサ科ジオウ属のハーブです

奈良時代頃に漢方薬として中国から渡来

  • 分類:ゴマノハグサ科ジオウ属 / 原産地:中国北部~東北部、内モンゴル
  • 別名:(和名:アカヤジオウ・赤矢地黄)
  • 学名:Rehmannia glutiosa Libosch. f. hueichingensis (Chao et Schih) Hsiao
  • 英名:glutinous rehmannia
  • 園芸分類:多年草
  • 草丈:10~30cm
  • 開花期:6~7月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 特徴
  • 開花期になると20cm程の花茎を伸ばして、先端に数個の淡紅紫色の花をつけます。花は長さが3cm位の筒形で、先端が口唇状です。ややうつむき加減に咲き、葉は根元に数枚を付け、表面にはちり緬状のシワがあり全草に腺毛が密集して、根元に近い茎は赤味があります。
  • 根を蒸したものが生薬「地黄」で、厳密には塾地黄(ジュクジオウ)といわれます。根を陰干ししたものは生地黄(ショウジオウ)、生地黄を陽乾したものを乾地黄(カンジオウ)と呼びます。花色が黄色のものは、シロヤジオウといいます。
  • 近縁種
  • カイケイジオウ(Rehmannie glutinosa Libos. var. hueichingensls)→ゴマノハグサ科(Scrophurariaceae)

ジオウは和名がアカヤジオウです

初夏の頃に紫紅色の唇形花を咲かせる

  • 適応
  • 血行障害、出血、閉経、増血効果
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 薬用酒
  • 用土
  • 水はけのよい、肥えた土壌に植え付けます。
  • 肥料
  • 地植えの場合、土をよく耕したら市販の花植え用の土でもよいし、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜ込みます。
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒):腐葉土3:川砂1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 花の咲いている期間は、液体肥料を週に1回程度施します。肥料の濃度が高いと、枯れやすいので、水に薄めるタイプは1000倍程度に希釈して使いましょう。

ジオウは多年草です

  • 増やし方
  • 11月~12月に掘り上げて砂地に貯蔵していた根を、翌春の4月に掘り出して、浅く植え付けます。植え付けたら浅く土で覆い、表面に敷き藁をかぶせます。
  • 苗の植え付け
  • 11月~12月に掘り上げて砂地に貯蔵していた根を、翌春の4月に掘り出して、浅く植え付けます。植え付けたら浅く土で覆い、表面に敷き藁をかぶせます。

ジオウは草丈が10~30cmです

ハーブの仕切りライン

原産地の中国では野草として自生している

  • 水やり
  • 土の表面が、白く乾燥したらタップリと水を与えます。与えすぎると加湿になり、根が腐ることもあります。与える回数が多くなりすぎないように管理しましょう。(1回に与える量はタップリでよいが、回数・頻度が多くなるのは要注意)
  • 手入れ
  • 花が雨に当たると腐りやすいので、花がらはマメに摘み取りましょう。
  • 花の咲いている期間は、液体肥料を週に1回程度施します。肥料の濃度が高いと、枯れやすいので、水に薄めるタイプは1000倍程度に薄めたものにしましょう。

※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 収穫
  • 11月~12月に、根を掘り上げたものを日陰の砂地に埋めて貯蔵します。
  • 日当たり
  • 温暖で、日当たりのよい場所を好みます。

ハーブの仕切りライン