ステビア ハーブ-花以外の全草に強い甘味があり甘味料の原料-イパネマおやじ
ステビア (Stevia) は、パラグアイ、ブラジルが原産の多年草です。葉、茎、根に強い甘味があり、その甘味の成分はステビオサイドという配糖体で、なんと・・砂糖の200倍の甘さがあるとされています。しかも、低カロリーという性質を持ち、ダイエット食品など様々な用途に利用されています。
低カロリーの植物性甘味料として利用
- 分類:キク科・ステビア属 / 原産地:南米、ボリビア
- 学名:Stevia rebaudiana
- 英名:Sweetleaf
- 和名・アマハステビア、甘葉ステビア
- 多年草:半耐寒性 (~-5℃) / 草丈:50~100cm
- 開花期:7~11月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- 葉茎に砂糖の200倍以上の甘みを持つと言われる、ステビオサイドという配糖体で、精製されたものは、白い粉末状で食品などに利用されます。
- 葉を少しかじっただけでも、口の中一杯に甘みが広がります。
- 生長すると株元の茎は木の表面のように、ゴツゴツした質感になり、主な開花期は夏です。
- 茎の先端を白い小花を多数咲かせます。晩秋から冬にかけて茎葉が枯れて、冬は地中の根とそこに付く芽(冬至芽)の状態で越冬します。春になり暖かくなると、地中から新しい芽を出してきます。
- 栽培しやすい植物で、育てながら随時葉を収穫できますし、お茶や料理の甘み付けに利用できるので、乾燥させて保存することもできます。
強い甘みがあり糖尿病やダイエットに利用
- 適応
- 糖尿病患者やダイエット食の甘味料、ハーブティ・紅茶・コーヒーなどの甘味料
- 料理・飲み物で楽しむ
- 葉と茎は、飲み物や料理の甘み付けに利用します、低カロリーでありながら強い甘みを付けられるので糖尿病やダイエットに利用されています。
- 葉をハーブティの甘味づけに利用してみましょう。枝ごと軽く煮出して煮詰めるとシロップとして利用できます。
- 用土
- 水はけの良い肥えた土が適します。
- 地植えの場合は、腐葉土や堆肥を混ぜて耕しておきます。
- 鉢植えの場合は、腐葉土4:赤玉土6の割合で混ぜた土を使用しましょう。
- 肥料
- 植え付けの際に前もって、緩効性の固形肥料を混ぜ込んで耕しておきます。後は、春から秋の間に2ヶ月に1回程度、追肥として油かす等の固形肥料を少量だけ与えます。
- タネまき
- 適時期は5月上旬です。
- 発芽温度は22℃前後なので、春先など、蒔く時期が早過ぎると発芽しません。
- 芽が出てきたら混み合った部分を間引きながら、本葉が4枚くらい出たら、一度大きな鉢に植え替えます。
- 鉢植えにする場合は4~5号(径12~15cm)の鉢に1株を植え付けます。
- タネから育てた場合、個体差があり甘味の強い良い株もあれば、苦みのある株もできます。すでにある親株から芽をとり挿し芽にする方が確実です。
- 挿し芽
- 適時期は6~8月です。
- 蕾の付いていない芽先を6~8cmに切って挿します。芽先を10cmくらいに切って1時間ほど水に挿して吸水をして、湿らせた用土に挿します。
- 根が出るまで、乾燥させないように注意して半日陰でてます。小さな苗は寒さに弱いので冬は霜と寒風の当らない、暖かい場所で管理します。
- 植え付け・植え替え
- 適時期は4月です。
- 地植えの場合は、一度植えたら植え替えの必要はありません。
- 鉢植えの場合は、鉢底から根が伸びでてくる前に、一回り大きな鉢に新しい用土を入れて植え替えをします。(この時に株分けもしましょう)
甘味が強くなるのは晩秋の頃
- 水やり
- 適湿な土壌を好み、乾燥がやや苦手です。
- 生育期は土の表面が乾いたらタップリと水を与えましょう。土の表面が乾いていないのに、水やりをすると土の内部が加湿状態になり、根が腐り株が枯れてしまうので、要注意です。
- 冬は休眠しているので水やりの回数を少なくして、乾燥気味にしましょう。
- 手入れ
- 防寒対策→冬の対策は、株元を腐葉土などで覆って防寒します。鉢植えは室内に入れてやりましょう。
- 摘心→春に茎が伸びて20cm位になったら、先端の芽を手で摘み取ります。そうする事で、茎のワキから新たに芽が伸びて枝数が増えるので、葉が生い茂り、たくさんの葉が収穫できるようになります。
- 支柱→草丈が100cm近くになり倒れやすいので、株を支える支柱をしてやりましょう。
- 病気→特になし
- 害虫→アブラムシ 茎や葉ツボミにつくことがあります。
※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 生育が旺盛で株が、よく茂るので生育期は常時葉を収穫できます。
- 甘味成分のステビオサイドの含有量が最も多くなるのが、花が終わった後の10月下旬から11月上旬です。
- 保存をしておくのなら、この時期に収穫するのがよいでしょう。株元から刈り取って束にして、風通しの良い日陰でよく乾燥させてから保存します。
- 日当たり
- 日当たりの良い場所を好みます。
- 但し、真夏は30℃を越えると弱ることがあります、風通しの良い場所が適しています。
- 半耐寒性ですが霜や寒風にさらさなければ、0℃まで耐えられます。暖かい地域や、一部平野では露地で冬越しできます。冬は地上部は枯れますが、春になると芽が出てきます。
- 地植えの場合は、霜や凍結に対応して株元にワラや腐葉土で覆うなどして簡単な防寒対策をしましょう。または、秋に掘り上げて鉢植えにしておけば安心です。