マーレイン ハーブ-草丈は2mほどで全草が毛で覆われる-イパネマおやじ
マーレイン (Common mullein) は、大型のハーブで花と葉を薬用として利用されています。ヨーロッパ周辺地域が原産の二年草(タネをまいてから2年後に開花する、開花後は実を結んで枯れる)もしくは多年草です。
呼吸器系の改善に用いられてきたハーブ
- 分類:ゴマノハグサ科モウズイカ属 / 原産地:ヨーロッパ
- 学名:Verbascum thapsus
- 別名:バーバスカム (和名・ビロードモウズイカ)
- 英名:common mullein
- 多年草または二年草・耐寒性 / 草丈:100~200cm
- 開花期:6~9月(2年目から) / 栽培方法:地植え
- 特徴
- 世界中に帰化していますが、日本には明治時代に渡来して、全国に広く分布しています。道端で野生化するほど丈夫な植物ですが、水はけの悪い場所は嫌います。
- 和名のビロードモウズイカのビロードの意味は、全草が灰白色の毛で覆われている姿から、モウズイカは雄しべが毛に覆われていることからで、”毛蕊花”と表記します。株姿は、花をたくさん咲かせて、大型で存在感があるので、花壇のポイントととして背景として栽培されています。
- 花や葉には、収斂、鎮静、抗炎症などの作用があり、ヨーロッパでは花を粘滑剤に用います。
- 花を乾燥させた”マーレインティー”は、軟らかな甘さがあるウーロン茶のような味で飲みやすく人気があります。
- 適応
- 収斂、鎮静、抗炎症、気管支炎、皮膚の炎症
- 料理・飲み物で楽しむ
- マーレイティ(ドライハーブティー)軟らかい甘さを加えたウーロン茶のような味
鎮静、抗炎症、去痰などに用いられた
- 用土
- 高温多湿を嫌うので、湿った場所は避けましょう。やや乾燥気味の石灰質土壌が適しています。
- 肥料
- 3~6月の間で生育が悪いようなら追肥を施します。1株当たり約10g(片手で軽く一握り)の発酵油かすなどの有機質肥料を与えましょう。
- 植えつける前に、よく耕して緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。
- タネまき
- タネまきの適期は、春が4~5月、秋が9~10月です。
- 定植する場所に直まきして間引きながら育てるか、育苗箱か駄温鉢などにまいて苗を育ててから植え付けます。
- タネは細かいので土は覆いません。
- 1~2週間で発芽して、2ヶ月くらいで苗に育ったら植え付けますが、花が咲くのは翌年の夏です。発芽適温は15~20℃です。
- 一旦定植したら、その場所の相性がよければ、こぼれタネで芽を出し毎年増えていきます。
- 植え付け
- 適期は9~10月です。横にも広がり大きくなるので、株間は60ccm以上とります。日当たりのよい、乾燥した場所に植えつけましょう。
やや乾燥気味の土壌を好む
- 水やり
- 夏場などに、よほど乾燥しない限り与える必要はありません。
- 手入れ
- 3~6月の時期に生育が悪いようなら追肥を株の周囲に施して、土寄せをしておきます。
- 病気→なし
- 害虫→なし
※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 6~9月に花が咲き始めたら、株元からハサミを入れて地上部を刈り採ります。
- 日当たり
- 日当たりのよい、やや乾燥気味の場所を好みます。