クリムゾングローリー バラ-房咲きの巨大輪で赤色-イパネマおやじ
クリムゾングローリー (Crimson Glory) の、出現により初めてビロード調の深紅色バラが誕生しました。この後多くの名花といわれる赤バラの、交配親として貢献した品種です。数多くの名花を作出しているフランスのメイアン家と並んで、20世紀のバラ育種をリードしてきた、ドイツの名門育種家コルデス家が作出した、ハイブリッドティー系統の赤色バラです。
光沢のある赤色で剣弁高芯咲きになる
- 花びらの質感がビロードのようで、花弁数が多いのでボリュームがあり豪華なバラです。
- 花首が細めで、うつむき気味に咲きます。
- 仕立てとしてはスタンダードな樹形にしてみたいバラ。
- 耐病性は、うどんこ病には弱い、黒星病には普通。環境条件が厳しくても耐えるが、順調な生育をさせるためには月間3~4回の定期散布をしましょう。
- うどんこ病の防除:土壌や落葉の中で繁殖するカビです。そのカビは、ウドンコカビ科の子嚢菌(しのうきん)と呼ばれ、もともと森林の土の中や落ち葉などに生息しています。このカビは、森の土の中や落葉などに生息し、目に見えない大きさなので、風に飛ばされて植物に付着して増殖します。高い気温と低い湿度の環境を好み、生きた植物の葉の養分を吸って繁殖します。つまり、梅雨の時期を除く春夏や初秋の季節は、うどんこ病の原因となるカビが繁殖しやすいのです。
交配親として多くの名花を生み出している品種
- 作出国:ドイツ
- 作出年:1935年
- 作出者:Wilhelm JH Kordes Ⅱ
- 系統:[HT] ハイブリッドティー
- 交配親:Cathrine Kordesの実生 × W.E. Chapllin
- 咲き方:四季咲き
- 花形:半剣弁盃状咲き
- 花径:中大輪(9cm・花弁数17~35枚)
- 香り:強香(ダマスク香)
- 樹形:横張り性
- 樹高:100cm
- 撮影:生田緑地ばら苑 2014年6月
ダマスクの濃厚な香りがある
バラ園の風景:
園芸メモ:晩生⇒通常品種よりも生長が遅く、収穫時期も遅れる品種。