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- キクモモ(菊桃)は、ハナモモの仲間で観賞用として育てられています。桃はもともと魔を退け、福を招くとされる植物です。庭木や鉢植えにして育ててみたいものですね。
- 花を観賞する目的で作出された桃の仲間で果実の収穫はできません。江戸時代より、盛んに品種改良が行われてきた園芸品種です。桜の咲く季節を同じくして、薄いピンク、白、朱色の鮮やかな花を咲かせます。園芸品種なので多様な樹形があり、病気や害虫の被害にもあいやすいが剪定をして手入れをすれば基本的には栽培しやすい植物です。
キクモモは桃の仲間
- 分類:バラ科サクラ属 / 原産地:中国北部
- 別名:源氏車、ゲンペイキクモモ
- 学名:Amygdalus persica cv. Stellata (=Prunus persia ‘Kiku’) synonym
- 園芸分類:落葉小高木 / 耐寒性(強い)、耐暑性(普通)
- 草丈・樹高:2~3m
- 苗の植え付け:落葉後の11月~12月、寒冷地は2月~3月
- 植え替え:落葉後の11月~12月
- 挿し木:5月~6月
- 開花期:3月下旬~4月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
- 特徴
- ハナモモは、植物分類は果実用のモモと同じ種だが、ハナモモと呼ばれるのは花を観賞する品種の総称。落葉樹なので全品種とも寒さには強いが、本州以南の、日当たり水はかがよい土壌を好みます。乾燥には強いが低湿地では育たない。
- 花芽を夏に付け、翌春に開花して結実します。3月下旬~4月頃に、葉に先立って開花して花色はピンク色が多く、一重の5弁花で雄しべが多数あるのが特徴。観賞用に園芸品種が作出され、一重や八重咲き、花色は白色、紅色など多彩な花色があります。
- キクモモは、花径4cmほどの、濃紅色~ローズピンク色でキク(菊)に似た花形です。華やかで個性的な色合いは、シンボリーツリーに適しています。栽培可能な地域は、東北以西から沖縄まで。
連作障害を起こしやすい
- 用土
- コンテナのの場合、市販の果樹用培用土、または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:(他には、赤玉土(中粒)5:腐葉土3:川砂2:)の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、定植する場所の土をよく耕して、牛ふん堆肥か腐葉土を2~3割り混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として、少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗木を定植後の追肥は、寒肥を2月~3月、花後のお礼肥を4月~5月、そして新しく植え付けた苗木の場合は、花芽ができた7月~8月です。
- 地植えの場合、植え付ける際に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。苗木を定植後の追肥は、寒肥を2月~3月、花後のお礼肥を4月~5月、そして新しく植え付けた苗木の場合は、花芽ができた7月~8月です。
- お礼肥は、花の開花に体力を使い切った後なので、疲労回復のために骨粉入り油かすなどの有機肥料か緩効性化成肥料を施します。7月~8月も同様です。
- 植え付け 桃の仲間は同じ場所に再び植え付けられるのを嫌う
- 適期は、落葉後の11月~12月(寒冷地は2月~3月)です。生長が早く、幼木を植えてもすぐに大きくなります。新根の発生が早いので、早い時期に植え付けます。春先の寒い時期に植える際は根を少し広げ気味に、葉が芽吹いた後に植える際は根鉢を崩さないで植えましょう。苗木は、地上80cm程で剪定して、勢いのある新梢を伸ばすようにしましょう。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。浅めに植えて、風などにより苗木が揺れないように、早めに支柱をしましょう。
- 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて浅めに定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。早めに支柱を立てておきましょう。
- 植え替え
- 適期は、11月~12月です。
- コンテナの場合、生長が早く根詰まりしやすいので年に1回、1回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
- 地植えの場合、植え替えは必要ありませ。定植する際は、事前にチェックして風当たりの強い場所を避けましょう。
- 挿し木
- 適期は、5月~6月です。新芽の先端から10~15cmで切り取り、挿し穂にします。(挿し木:サイト内 詳細ページ)
初心者にも育てやすい花木
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
- 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません
- 手入れ
- 剪定→適期は、3月~5月の花が咲き終わったらすぐに剪定します。花が咲いた枝の基部、2~3芽を残して選定します。樹形を整え、毎年多くの花を咲かせるために行います。剪定をしておくことで、夏季以後に花芽を付けやすくなります。剪定の時期が遅れると、新梢の生育が遅れ、花芽が付きにくくなるので注意しましょう。
- 切り戻し→樹高のバランスを整えながら、枝の長さを1 / 3程度を目安に切り落とします。内側に向いた新芽は残し、外側に向いた新芽の上の部分を剪定します。その他、込み合った枝や重なっている枝を刈り取り、株の内部に日が当たるようにします。
- 病気→うどんこ病、モモ縮葉病・雨が多い時期や低温が続くと発生しやすい。特に新しい葉に感染しやすい病気。感染すると回復しないので、早めに切り取り処分して、薬剤を散布して拡大を防ぎましょう。
- 害虫→アブラムシ、カイガラムシ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育つが、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。
- 西日や真夏日の直射日光に当たるのを避けましょう。コンテナを移動してやりましょう。