リキュウバイ(利休梅) 季節の花-丸く可愛らしい蕾は真珠のような花形-イパネマおやじ
リキュウバイ (common pearlbrush) は、バラ科の落葉樹で原産地は中国東部から中部に分布しています。3月下旬~5月に、花径3~5cmの白色の5弁花を咲かせます。
春の花として長い時期を開花する
- 分類:バラ科ヤナギザクラ属 / 原産地:中国
- 別名:ウメザキウツギ(梅咲卯木)、マルバヤナギザクラ(丸葉柳桜)
- 和名:バイカシモツケ(梅花下野)
- 学名:Exochorda racemosa
- 英名:Common pearlbush
- 園芸分類:落葉低木
- 草丈:3~5m
- 開花期:4~5月 / 栽培方法:地植え
- 撮影: 神代植物公園、砧公園 2018年4月
- 特徴
- 和名は、バイカシモツケで日本へ渡来したのは明治末期の頃です。園芸店などではリキュウバイ(利休梅)として流通しています。茶花として広く利用されていたので、千利休の名前に因んで名付けられたと思われます。
- 樹高は3~5mで、白色の美しい花を咲かせるので人気のある花木として、公園樹や庭木として栽培されています。
- 花が咲く頃になると、分枝した枝先に花序を出して、花径3~5cmの花を8輪前後咲かせます。ツボミは、丸くて可愛らしく真珠のような形をしていることからパールブッシュ(pearlbush)とも呼ばれます。
- 用土
- 水はけがよく、やや湿り気のある土壌を好みます。乾燥しやすい土や、粘土質の土壌では育ちません。
- 地植えをする際に、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。根鉢の2~3倍の植え穴を掘り、定植します。
- 肥料
- 基本的には、あまり多くの肥料を必要としません。
- 肥えた土壌の場合は、無肥料でも育ちます。やせ地で生育が悪い場合は、落葉期の1~2月頃に、寒肥(さむごえ・かんぴ)として、株元の周囲に浅く穴を掘り完熟堆肥などを施します。
- 植え付け
- 適期は、12月、2月下旬~3月です。真冬の寒冷期は避けましょう。
- 水はけがよく、適度に水持ちのよい湿り気のある土壌が適しています。移植は苦手なので、定植する前に適応環境を考慮してから植え付けましょう。
- タネまきで増やす→秋に種子が黒く熟すので、採取してスグに蒔くか、湿らせた砂と混ぜて袋に入れ貯蔵しておき、翌春の3月に蒔きます。乾燥すると発芽しにくくなるのでしっかりと管理しましょう。
- 株分けで増やす→適期は3月~4月です。地際から勢いよく伸びた枝が出ていれば株分けは可能です。
春になると花径4~5cmの白色の5弁花を咲かせる
- 水やり
- 活着したら水やりは必要ありません。
- 生育期の剪定→
- 春から秋の生育期には、枝の乱れている個所を軽く整える程度で、細い枝や混みあった部分の枝を、根元から切り取り間引いておきます。
- 枝の中途半端な部分から切り落とすと、樹形が乱れるので注意しましょう。
- 地際から勢いよく伸びる枝(ヤゴ)は、樹形を乱すので早めに付け根から切り取りましょう。
- 落葉期の剪定→
- この時期に本格的に剪定をします。樹形を整えるために、全体を切り詰めておきます。
- 花芽は短い枝に付き、長く伸びた枝には付かないので当年に伸びた長い枝は、7~10cm残して切り取ります。
- 4~5年経過した古枝は、老化して芽吹きや花付きが悪くなるので付け根から切り取ります。
- 病気・害虫→特になし
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 午前中は日光がよく当たり、午後からは明るい日陰になるような場所でよく育ちます。