オーニソガラム・ウムベラツム 季節の花-清楚な純白の6弁花の球根植物-イパネマおやじ
オーニソガラム (Ornithogalum) の仲間は、アフリカ、ヨーロッパから西アジアにかけて分布していて、約100種類もある球根植物です。花形と花色が美しく、園芸用や一部の品種は切り花にも利用されています。ヨーロッパ原産は寒さに強い品種で、南アフリカ原産は寒さにやや弱いといのが特徴です。
花形の整った5弁花を咲かせる
- 分類:キジカクシ科(ユリ科)オーニソガラム属 / 原産地:東南アジア、ヨーロッパ
- 別名:オオアマナ
- 学名:Ornithogalum umbellatum
- 英名:Star of Bethlehem
- 園芸分類:多年草 /
- 草丈:10~15cm
- 開花期:4~6月 /
- 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- 我国へ渡来したのは明治末期とされています。球根性の宿根草で、球根は直径が3~10cm程で、卵型あるいは偏球形の有皮鱗形です。葉は15~60cmの線状か革紐状で根生し、中央から花茎を伸ばして、頭頂部に散房または総状花序をつけます。花色は、黄緑白色、白色、黄色から橙紅色までと多彩です。
- 近縁種
- オーニソガラム・アラビカム(Ornithogalum arabicum)→地中海沿岸が原産地、花茎を50cm位に伸長して花径3cm程の花を10輪前後咲かせます。乳白色の花には芳香があり、弁芯の雄しべが黒くて大きくなるので、クロボシオオアマナという和名でも呼ばれます。耐寒性種に分類される。
- オーニソガラム・ナルボネンセ(O. narbonense)→地中開苑外に分布して、草原や水はけのよい土壌を好みます。草丈は、15~40cmで4~6月頃に長い花茎を伸ばして、緩やかな総状花序に白色の花を咲かせます。耐寒性種に分類される。
- オーニソガラム・ドゥビウム(O. dubium)→南アフリカ原産で、秋植えの球根草です。草丈は、20~30cmに伸長して、花色が白色、黄色、オレンジ色にクリーム色があります。冬の寒さに注意すれば、栽培は容易です。半耐寒性に分類される。
原種だけでも180種以上の品種がある
- 用土
- 水はけのよい土壌を好みます。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 植え付け
- 適期は、10月~11月中旬です。
- 日当たりがよく、水はけのよい土壌を好みます。酸性を嫌うので、よく耕して苦土石灰を混ぜ込んで中和をしておきましょう。同時に腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 植え替え
- 適期は、10月~11月中旬です。
- 生育旺盛で、鉢の中が根詰まりしやすいので毎年植え替えをしましょう。
- 地植えの場合、3年に1回位は分球のために掘り上げた方がよいが、他は特に植え替えの必要はありません。
- 分球
- 葉が黄色くなってきたら、全体の半分くらいが枯れた頃を見計らって掘り上げます。堀り上げてから分球をした球根は、植えつけの適期まで、風通しがよく涼しい場所で貯蔵しておきます。
日当たりと水はけのよい環境を好む
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が完全に乾いたらタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣的に水を施すのは避けましょう。
- 乾燥した土壌を好むので、水のやり過ぎは要注意です。特に球根の植えつけから60日位は、水のやり過ぎで腐りやすくなるので控えめにしましょう。
- 6月頃から葉が枯れて、球根が休眠期に入るので6~10月の間は水やりの必要はありません。
- 花がら摘み→
- 花後は、花茎の部分も含めて花がらを早めに切り落とします。枯れた花を放置しておくと、余分な養分をとられてしまいます。
- 花後の葉は、自然に枯れてくるまでそのままの状態にしておきましょう。(花後も、葉から養分を送り続けています)
- 球根の貯蔵→
- 6月頃葉が枯れてきたら、鉢植えの球根は掘り上げます。夏の高温期に鉢植えのまま放置すると、翌年には発芽しません。堀り上げたら、風通しのよい涼しい場所で保管します。
- 病気→白絹病
- 害虫→センチュウ
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 日当たりが悪いと生育が不良になりやすく、花が咲かない場合もあります。特にツボミが大きくなってきたら、日当たりがよくないと開かないので鉢植えは場所を移してやりましょう。
バラ園の風景:
園芸用語:球根→根茎(こんけい)⇒地中を横に伸びる、地下茎が球状にならずに全体に肥大したもの。スズランのように、あまり肥大せずに細長いものもある。