フリージア 季節の花-11月までに植えておく芳香のある花-イパネマおやじ
フリージア (freesia) は、細長く先の尖った根出葉を伸ばして、早春になると花茎から角度のついた花序を伸ばして、漏斗状に開いた花を咲かせます。花色は白色が多いが、赤色、黄色、ピンク、紫色など多彩な色数があります。
春の訪れを感じさせる花です
- 分類:アヤメ科アサギスイセン属 / 原産地:南アフリカ
- 別名:アサギスイセン(漢字表記・浅葱水仙)
- 学名:Freesia refracta
- 英名:freesia
- 園芸分類:多年草 / 非耐寒性
- 草丈:15~30cm
- 開花期:3月~4月
- 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- フリージアは温暖な気候を好み、南アフリカのケープタウンを中心に12種が分布する、多年草の球根植物です。フリージアが渡来したのは、江戸時代末期とされています。本格的に、栽培されるようになったのは昭和に入ってからです。現在は、種子島や沖永良部島、八丈島などで盛んに球根の生産が行われています。
- 近縁種
- アームストロンギー→白色の花で中心がオレンジ色になり、弁端が紫を帯びたピンク色になる。多くの園芸品種の元となる種で、赤色、ピンク、オレンジ色などが作出されています。
- フリージア・ムイリー→原種です。草丈が10~15cmの小型種で、コンテナや寄せ植えにも合います。白色の花弁に淡い黄色のスポットが入る。
- レフラクタ→原種です。花色は黄色で、変種に純白花のアルバや、黄色の花弁にスポットでオレンジ色が入るライヒトリニーがある。
春に開花する球根植物
- 用土
- 水はけと水もちのよい土が適しています。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土や米ぬかなどをを混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 追肥の適期は、2月中旬~3月中旬です。
- 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として、液体肥料を施します。
- 地植えの場合、植え付け時に元肥として鶏ふんや魚かすなどを混ぜ込んでおきます。追肥として、即効性の化成肥料を施します。
- 植え付け
- 適期は、10月~11月です。
- 水はけがよく、適度に水保ちのよい湿り気のある土壌が適しています。早い時期に植えてしまうと、冬を向かえる頃に、葉茎が長く生長しすぎて寒さの被害を受けやすくなります。
- 鉢植えの場合、4号鉢なら4~5球、65cmプランターなら15~20球を植えつけます。覆土は軽く球根の先が隠れる程度にします。
- 地植えの場合、温暖を好む植物ですが暖地であれば可能です。3cmの深さに植えて植えつけます。霜が降りる季節には、ワラなどで霜除けが必要です。
- 植え替え・掘り上げ(分球)
- 地植えの場合、花後に葉が枯れる6月頃に掘り上げて、茎を切り取り日陰の涼しい場所で保管します。
- 鉢植えの場合、新しい用土に植え替えましょう。
梅雨前に掘り上げて乾燥貯蔵するとよい
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。花後の夏の休眠期には水やりの必要はありません。
- 手入れ
- 花がら摘み→葉は残して、花後の枯れた花茎だけ切り取ります。
- 病気→モザイク病
- 害虫→アブラムシ
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 寒さに弱いので鉢植えは、寒風や霜に当たると枯れることもあるので、冬は軒下へ移動させます。