ポピー 季節の花-日当たりがよければ旺盛に育つ-イパネマおやじ
- ポピー (Shirley poppy) の仲間は、3~6月(暖地は5~6月)に開花する一年草です。花期になると分枝した茎の先に、花径5~10cmの中輪花を咲かせます。薄くて光沢のある花弁は4枚で、弁芯には多数の雌しべに囲まれた雄しがあります。雌しべは円筒形で、頂部に10数本の筋が放射状に入ります。全草が粗い毛で覆われ、葉は羽状に深く裂けこみます。
- 比較的簡単に育てることができる草花です。こぼれ種でも翌年には花を咲かせる程です。
春から初夏まで咲く花
- 分類:ケシ科ケシ属 / 原産地:ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア
- 別名:ひなげし(漢字表記:雛罌粟)、グビジンソウ
- 学名:Papaver
- 英名:Shirley poppy
- 園芸分類:一年生草本 / 草丈:30~50cm
- 開花期:3~6月(暖地は5~6月)
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- 日本に渡来したのは、安土桃山時代から江戸時代とされていて、ヨーロッパ、北アフリカや西アジアに約150種が分布しています。乾燥した草原などに自生しています。寒さには強いが高温多湿を嫌う性質です。鉢栽培もできますが、花壇や広い場所に植えた方がボリュームがあり花の美しさが引き立ちます。
- 近縁種
- ひなげし(Papaver rhoeas )→ケシ科の一年草。薄い和紙のような花弁で、粗毛の生えたツボミは上がってきた時期は下向きで開花と共に上を向きます。基本的に花弁は4枚だが、八重咲き品種もあります。
- アイスランドポピー(P. nudicaule )→本来は多年草だが、高温多湿にとても弱いため秋まき一年草として扱われる。和名はシベリアヒナゲシ。
- オリエンタルポピー(P. orientale )→ケシ科の大型の多年草。和名は鬼ゲシです。花径は20cm近くになりボタンかシャクヤクのような豪華な花を咲かせる。経年と共に大株に生長して広がります。
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、土をよく耕して苦土石灰と腐葉土を混ぜ込んでおきます。水はけが悪い土壌なら川砂も混ぜ込んでおきましょう。
- 肥料
- あまり必要としないので、元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥は、生長の様子を見て葉が黄色くなったり色艶が悪くなったら施します。
- 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥を混ぜ込んでおきます。
薄紙のような繊細な花弁
- タネまき
- 適期は、9月中旬~10月です。
- タネは非常に小さくて細かいので、大雑把にまくと均等にまけないので、ハガキなどを折って上に載せてから、ポンポンと軽くタタイて少しずつ落としてやります。
- ビニールポットにまいて、覆土しません。芽が出たら間引いていき1ポットに1苗が残るようにします。更に本葉が8枚程になったら、苗を丁寧にポットから抜いて植えつけます。(根がキズつくと枯れる場合もある)
- 植え付け
- 適期は、春が2月下旬~3月、秋は10月中旬~12月中旬です。
- 鉢植えの場合、5号鉢なら1株でプランターなら65cmサイズなら2株が目安。
- 地植えの場合、株間は20~25cm、草丈が70cmを越える高性品種なら3040cmの株間と空けましょう。
- 植え替え
- 大苗になるので移植を嫌います。なるべく植え替えは控えましょう。
寒さに強く比較的育てやすい
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
- 手入れ
- 切り戻し:花後の茎は地際から切り取ります。
- 支柱たて:草丈が70cm以上になる品種は、支柱を立てて株を支えましょう。
- 病気→特になし
- 害虫→アブラムシ
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 高温多湿を嫌うので、風通しのよい場所を選びましょう。