ライラック 季節の花-花を枝先に穂状に付け芳香がある-イパネマおやじ
- ライラック (Lilac) は、樹高が3~4mの落葉中木でです。葉は5~10cmの三角状広卵形で、先端が尖り枝に対生する。4月中旬~5月頃に、枝先に15cm程の円錐花序を出し、花冠の先が4つに分かれた筒状花を咲かせます。花色は、白色、紫色、青色、赤色などがあります。
- 花には芳香があり、周囲にすてきな香りを漂わせます。”札幌市の木”に指定されていて、寒い地域でしか育たないイメージがありますが、本州全域でも栽培が可能ということです。ただし、夏の暑さや西日の直射を嫌うので、植えつける場所には注意が必要です。
花には甘い芳香がある
- 分類:モクセイ科ハシドイ属 / 原産地:地中海沿岸
- 別名:ムラサキハシドイ(ライラック・漢字表記:紫丁番花)
- 学名:Syringa vulgaris
- 英名:Lilac
- 園芸分類:落葉中木 / 耐寒性
- 樹高:2~7m
- 開花期:4月中旬~5月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- ライラックは、地中海沿岸が原産地です。日本へ渡来したのは明治23年(1890)です。リラの花と呼んでいるのはライラックのフランスでの名称です。耐寒性に優れ、北海道では街路樹や公園樹として親しまれている、寒冷地域の代表的な庭園樹です。
冷涼な気候を好む庭園木
- 用土
- 水はけのよい肥沃な土壌を好みます。
- 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂:1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に腐葉土2~3割と、川砂を1割程度を混ぜ込んで、植え穴に戻します。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、2月、6月に株元を掘り緩効性化成肥料を施します。
- 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料とチッ素・カリウム・リン酸の三大要素の他にミネラル分を補充するために堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、2月に油かすと堆肥を、6月に油かすと骨粉を株元に穴を掘り施します。
- 植え付け
- 適期は、11月~3月です。過湿を嫌うので浅植えにして、苗木の接ぎ木部分を土で隠すようにします。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
- 鉢植えの場合、8号鉢以上に植えつけます。植えつけ直後にタップリの水を施したら、地表から30~40cmの高さで苗木を切り戻します。支柱を立てて紐で苗木を固定します。
- 地植えの場合、植え穴は根鉢の3倍の大きさで、堆肥を底に敷いて元肥を混ぜ込んだ土を植え穴に戻します。植えつけ直後にタップリと水を施したら、地表から50cm位の高さで苗木を切り戻します。支柱を立てて紐で苗木を誘引します。
- 植え替え
- 適期は、11月~3月です。寒冷地では、秋か春に植え替えます。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、2~3年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 接ぎ木
- 適期は、春です。イボタノキの台木に接ぐか、実生のライラック苗に接ぎます。
- 挿し木
- 適期は、秋か春です。挿し木で増やすことは可能ですが、生育が遅いので花が咲くまでに長い年数がかかります。
- 株分け
- 適期は,秋か春です。
- とり木
- 適期は、3~5月です。(とり木の手順→サイト内の参考ページ)
樹高3m程の落葉灌木
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いた、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと水を施します。
- 手入れ
- 剪定→ほとんど必要ありません。夏になると枝先に混合花芽を伸ばします。枝先を切り取ると、花が咲かなくなるので注意しましょう。樹形をまとめたい場合は、花後に強めの剪定を行います。台木から伸びる枝は、早めに切り取ります。
- 害虫→カミキリムシ
※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。