コデマリ 季節の花-白い小花が枝垂れて咲く-イパネマおやじ
- コデマリ (Reeves spiraea) は、バラ科シモツケ属の落葉小低木です。樹高は100~200cmで、4月~5月中旬に小花が密生して咲き、細長い枝が弓状にしなります。満開時には、半球状の花序をつけ小さな花を咲かせる様が手毬のようです。
- 花径7~10mmの5弁花が20輪程密生して、径3cm程の花序を構成します。花には約20本の雄しべと5~6本の雌しべがあり、雄しべは長く突き出して反り返って開花します。枝垂れて咲く姿は見事です!切花用としても人気があり、春を代表する花木です。
手毬状の花序が密生して枝垂れ咲く
- 分類:バラ科シモツケ属 / 原産地:中国
- 別名:スズカケ、テマリバナ
- 学名:Spiraea cantoniensis
- 英名:Reeves spiraea
- 園芸分類:落葉小低木 / 耐寒性
- 草丈:100~200cm
- 開花期:4月~5月中旬
- 栽培方法:地植え、(花穂が横長になるのでコンテナ・鉢栽培は適さない)
- 特徴
- コデマリは、中国南東部原産のバラ科の落葉樹です。我国へ渡来したのは、江戸時代前期の1600年代後半とされています。以来、観賞用として広く栽培され、地域によっては野生化して帰化植物として自生しています。
- 点在では、植物園などでは必ず定植されてある程、なじみのある樹木です。寒さに強く、土壌もあまり選ばず手間いらずなので、公園や広場などで栽培されています。秋に紅葉して、冬に葉を落とします。
- 近縁種 出典:フリー百科事典 「ウィキペディア Wikipedia」
- バラ科シモツケ属は、北半球の温帯から亜寒帯に約120種が分布します。日本では12種あり10種が自生する。
- ホザキシモツケ(Spiraea salicifolia)→樹高100~200cm、花期は6~8月で5~8mmの小輪5弁花を咲かせる。円錐花序が密生して10~15cmの長い花穂になる。花名の由来は花序の形から「穂咲」と名付けられたことから。花色は淡い紅色。
- マルバシモツケ(Spiraea betulifolia)→樹高50~100cm、花期は6~8月で5~8mmの小輪5弁花を咲かせる。茎の先端で複散房状の花序になる。花色は白色で中心に多数のしべが密集して黄色になる。
コンテナ・鉢植えより花壇で育てる花木
- 用土
- 特に土壌は選ばないが、有機質の多い土質がよい。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2割程度と少量の完熟した植物性堆肥を混ぜ込んで、植え穴に戻します。
- 肥料
- 地植えの場合、植えつける前に元肥は特に施しません。定植後の施肥は、1月上旬~2月下旬に寒肥として骨粉入りの固形油かすなどの有機質肥料を施す。5月中旬~6月上旬にお礼肥として速効性化成肥料を施します。
- 株分け
- 適期は、植え付け適期と同じ2月中旬~3月、10月~11月です。株を掘り上げたら、枝5本程を1株としてスコップなどで分けます。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、2月中旬~3月、10月~11月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
- 地植えの場合、植え穴は根鉢の倍の大きさに掘り上げます。
- 植え替え
- 地植えの場合、基本は必要ありません。(このページでは鉢植えは推奨しません)
- 挿し木
- 適期は、春の3月です。前年枝を、10cm程に切り取って挿し穂にします。よく水揚げしてから、清潔な赤玉土(小粒)などの用土に挿します。風の当たらない日陰などで、水を切らさないように管理すると4月中旬過ぎには芽を出します。
切り花用としても人気がある
- 水やり
- 株がしっかりと根を張るまでは水やりをしましょう。地植えの定植が安定したら、特別な状況以外は必要ありません。
- 手入れ
- 剪定→適期は、花後の5月中旬~6月上旬です。秋になると来年に咲く花芽が分化するので、花後すぐに剪定しましょう。剪定時期が遅れ、夏過ぎに行うと花芽を切り取ることになるので早めにします。伸びすぎて樹形を乱す枝や、混みあっている枝は風通しが悪くなり病害虫の原因となるので切り取ります。
- 病気→うどんこ病
- 害虫→アブラムシ、カイガラムシ
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。