ポトスの植え付けは暖かい時期に 観葉植物-常緑多年草
ポトスは、艶のある葉が美しいお馴染みの観葉植物ですね。品種も多くて、初心者でも育てやすい植物です。仕立て方も、鉢栽培だけでなく水耕栽培やハンギングスタイルなど、様々なスタイルの育て方ができます。
つる性の観葉植物です
- 分類:サトイモ科ハブカズラ(エピプレムヌム)属 / 原産地:ソロモン諸島
- 別名:
- 学名:Epipremnum aureum
- 英名:Pothos
- 園芸分類:つる性常緑多年草 / 弱耐寒性、耐暑性
- 草丈・伸長:10~150cm
- 開花期:観葉植物
- 栽培方法:鉢植え
- 特徴
- ポトスは、つる性常緑多年草です。原産地はソロモン諸島で、明治時代に渡来したとされています。日常の環境の中でも、店舗や公共スペースなどに、さりげなく置かれ、ともすれば存在に気付かない程、身の回りに浸透している観葉植物ですね。戸外の地植えよりも、寒暖の変化に応じて、室内に移動できる鉢栽培で育てるのが適しています。
- 近縁種・園芸品種
- ポトスは、植物分類が難しく頻繁に分類が変わっています。ポトス属→スキダプスス属→ラフィドフォラ属→エピプレヌムヌ属と変化しています。
- ハブカズラ(Epipremnum pinnatum)→サトイモ科ハブカズラ属ハブカズラ種。東南アジアに広く分布、日本では琉球列島に自生する。茎丈は5~10mにも伸長、葉柄は15~40cmになる。株姿は一般的なポトスのイメージとは異なる。
- ポトス(Epipremnum pinnatum ‘aureum’)→ハブカズラ属の園芸品種。一般的に「ポトス」といえば、この品種を指します。緑色の葉に黄色の斑が入る。和名は、オウゴンカズラです。
- ライム(Epipremnum pinnatum ‘Lime’)→葉色がライム色です。
- マーブル・クィーン(Epipremnum pinnatum ‘Marble Queen’)→淡いクリーム色の葉に緑色の斑が入る。
- エンジョイ(Epipremnum pinnatum ‘N’joy’)→緑色の葉に白色の斑が入る。
常緑なので一年中鑑賞できる
- 適応・(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
- なし
- 用土
- 水はけがよく肥沃な土壌を好みます。
- 鉢植えの場合、鉢底には鉢底石を敷いて、市販の観葉植物用の培養土または、赤玉土(小粒)7:腐葉土2:川砂1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 肥料
- 基本的には、肥料が無くても育ちますが、施したほうが生長が早くなります。冬の生長が緩慢な時期に肥料を与えると、肥料焼けをするので、春~秋の生長期に施します。
- 鉢植えの場合、定植後の施肥は、4~10月の生長期間は、2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥するか、10日に1回液体肥料を施します。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に散布する。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、5月中旬~8月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、植え付けます。
- 植え替え
- 適期は、5月中旬~8月です。根鉢を崩して、古い土を1/3程落としてから植え付けます。
- 小さい株は年1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えます。大きな株は、鉢サイズにより、植え替える間隔は異なりますが、鉢底から根が伸び出たり、下葉が黄色くなったり落ちてしまうのは、根詰まりを起こしていることが多いです。大鉢は2~3年に1回を目安に植え替えましょう。
- 増やし方
- 挿し芽で増やす→適期は、5月中旬~8月です。茎を2~3節の長さで切り取り、挿し穂にします。葉を2~3枚付けて用土に挿します。用土は、川砂やパーライトとバーミキュライトの混合土。水に挿しても増やせます。約1ケ月で発芽、約2ケ月で十分に根が出たら、鉢に植え付けます。
湿度と気温の高い環境を好みます
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。土壌はやや乾き気味でも大丈夫なので、乾いてから2~3日待ってから施してもよい程です。冬に水を施しすぎると、根を傷める原因となるので注意しましょう。
- 手入れ
- 鉢を移動する→非耐寒性なので、8℃以下になると葉が落ちていきます。冬は、室内の日の当たる場所へ移しましょう。室内でも、暖房器具の温風が直接当たる場所は避けます。
- 誘引→つるが伸びてくると、上の葉が大きくなります。伸びすぎたつるを、下の方へ誘引すると葉は大きくならず、幼葉のままの姿を保てます。
- 切り戻し→下部の古い葉が落ちてバランスが悪くなってくるので、植え替えの際に株元から3節程の部分で切り取ると、1ケ月程で新芽が出てきます。
- 病気→褐斑細菌病、炭疽病
- 害虫→ハダニ、カイガラムシ
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 半日陰でも育つが、日に当てたほうが葉の模様が鮮明で丈夫な株になります。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。