アジュガ 季節の花-地表を這うように茎を伸ばして広がる-イパネマおやじ
アジュガ (Ajuga) の仲間は、シソ科キランソウ(アユーガ)属の多年草です。多くの品種は、茎が匍匐性で地面を這うように横に広がっていくので、根が浅くて乾燥に弱く直射日光の当たる場所を嫌います。半日陰でも適応するのでシェードガーデにも適しています。
明るい半日陰でも育つ
- 分類:シソ科キランソウ(アジュガ)属 / 原産地:ヨーロッパ、アジア
- 別名:
- 学名:Ajuga
- 英名:Bugleweed(Ajuga reptansに限る)
- 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性(強い)耐暑性(やや弱い)
- 草丈:10~30cm
- 開花期:4~6月中旬
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- アジュガの仲間は、ヨーロッパを中心に広く分布するシソ科キランソウ属の多年草です。アジアでは、温帯~亜熱帯地域を中心に、約50種が分布しています。国内では、山野や草原などに自生するキランソウ(Ajuga decumbens)が広く知られている種で、北海道から九州まで分布しています。
- 近縁種 シソ科キランソウ属
- キランソウ(Ajuga decumbens)→別名は、ジゴクノカマノフタ。草丈5~10cm、葉は長さ4~6cmで鋸歯がある。根生葉が地面に張り付くように這いながら横へ広がる。3~5月に青紫色やピンク色の花を多数咲かせ、全草に細毛がある。
- アジュガ・レプタンス(A. reptans)→和名は、セイヨウキランソウ。アジュガと総称される多くの園芸品種群は、アジュガ・レプタンスから作出されたものが大半です。耐寒性・耐暑性があり日陰でも育つ強健種。3~4月に赤紫色、青紫色の花を多数咲かせる。
- アジュガ・レプタンス・ピンクエルフ(A. reptans ‘Pink elf’)→多くのアジュガが、青紫色かブルー系統の花色なのに対してピンク色の花を咲かせる品種。アジュガ・レプタンスの園芸品種。茎が地面を這うように横へ広がる性質で、グラウンドカバーとして利用されている。開花期は4~5月で穂状花序を見せて、花径1cm程のピンク~薄紅紫色の花を咲かせる。
茎が地面を這いながら横へ広がる
- 用土
- 用土に、市販の草花用(山野草用)の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:ピートモス1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。(水はけが悪い土壌なら更に川砂を1~2割混ぜ込む)
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を少量だけ混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、5月中旬~6月中旬に緩効性化成肥料を置肥するか液体肥料を施します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、必要ありません。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に散布する。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、春が3月~5月、秋が10月中旬~11月中旬です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、堆肥を底に敷いて、元肥を混ぜ込んでおいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、春が3~5月、秋は9月中旬~10月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするため、鉢から根が伸び出てきたのを目安に行いましょう。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 株分け
- 適期は、春が3~5月、秋は9月中旬~10月です。植え替え作業と同時に行いましょう。匍匐して茎をよく伸ばして根を張るので、株がよく増え株の採取は簡単です。
根が浅く乾燥に弱い
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 花がら摘み:花後の枯れた花や茎を、花茎の付け根から切り取ります。
- 病気→特になし / 害虫→アブラムシ
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- 日当たり
- 水はけのよい半日陰を好んでよく育ちます。1日に2時間程の日照があればよい。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避け、鉢を移動してやりましょう。