オキザリス 季節の花-春植えと秋植えがある-イパネマおやじ

オキザリス (Oxalis) は、カタバミ属の仲間で世界中に約850種が分布しています。性質は2つのタイプに大別され、夏に休眠する種と冬に休眠する種の、2種類があります。暖地では、地植えにすると自然に増えてよく育ちます。非常に多くの種があるので、個々品種別の詳細な説明は難しいのですが全体的に共通する要素を取りまとめてみました。

オギザリスは多年草です

半耐寒性で球根性の種類が多い

  • 分類:カタバミ科カタバミ(オギザリス)属 / 原産地:南アフリカ、中南米
  • 別名:オギザリス
  • 学名:Oxalis spp. 
  • 英名:Soursob / Mountain  Soursob / その他品種により異なる
  • 園芸分類:一年草、多年草 /  耐寒性(弱~強)耐暑性(弱~強)
  • 草丈:5~40cm
  • 開花期:春~夏咲き種・5~6月 / 秋~冬咲き種・10月下旬~2月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 特徴
  • 日本へ渡来したのは、古い種で江戸時代末とされ観賞用に輸入されました。中でも、ハナカタバミやイモカタバミなど、多くの種が野生化して全国で見ることができます。国内に自生するのは6種と、渡来した7種が野生化して帰化植物となっています。
  • 花は、夜間や雨天には閉じていて、日中に日光に当たると開花します。種によっては満開になると、株全体を覆いつくす様子は小花ながらも見応えがあります。葉はクローバーによく似た形をしています。主に栽培されているのは約20種で、夏は休眠して秋~冬に開花するタイプ、冬は休眠して春~夏に咲くタイプ、そして四季咲きタイプなどがあります。
  • 近縁種
  • オキザリス・ボーウィー(Oxalis bowiei)→和名は、ハナカタバミ。原産地南アフリカ、多年草(球根)。開花期は9~10月。草丈5~30cmで、花茎を伸ばし茎頂部に散形花序を見せ、径3~5cmの桃紫色の花を付けます。花冠は5浅裂し、基部は黄色。
  • オキザリス・アルティクラータ(O. articulata )→和名は、イモカタバミ。原産地南アメリカ、多年草(芋状の根茎)。開花期は4~9月。草丈10~25cmで、花茎を伸ばして散形花序を見せ、花径2cm程の桃紫色の花を付ける。花冠は5深烈し、基部は濃紫色で葯は黄色になる。
  • オキザリス・コルニクラータ(O. corniculata L.)和名は、カタバミ。原産地は世界各地、多年草。開花期は5~9月頃。草丈10~30cmで、葉腋から花柄を伸ばして、花径2cm程の黄色の5弁花を咲かせる。
  • オキザリス・プルプレア(O. purpurea = variabilis)→和名は、フヨウカタバミ。原産地南アフリカ、多年草(地下に鱗茎)。開花期は5~9月頃。草丈12~17cmで、花茎を伸ばして、花径4cm程の5弁花を咲かせる。花色は、白色~ローズピンク色で、基部は黄色になる。

オギザリスは南アフリカ原産

850種程があり花色、花形は多種多様で球根や多肉植物もある

  • 用土  水はけのよい土壌を好みます。
  • 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。山野草として扱う種は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1:など、細い根が張りやすい用土にしましょう。(酸性に弱い種もあるので、鹿沼土は避けた方がよい)
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。(水はけが悪い土壌なら川砂を1~2割混ぜ込む)
  • 肥料 あまり多くの肥料はいりません。
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を少量だけ混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、春~夏咲き種は4~5月、秋~冬咲き種は10~12月中旬に緩効性化成肥料を置肥します。または、月2~3回液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、定植後の施肥は、春~夏咲き種は4~5月、秋~冬咲き種は10~12月中旬に緩効性化成肥料を置肥します。または、月2~3回液体肥料を施します。
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に撒きます。

オギザリスは草丈10~30cmが平均です

  • タネまき
  • 種によっては、タネマキでも増やせます。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、春~夏咲き種が3月~4月中旬。秋~冬咲き種が9月~10月中旬。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、ポット苗は一回り大きな鉢に植え付けます。球根や根茎は、5号鉢で5個が目安、2cm位の覆土をして植え付ける。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。15cm程の株間で定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、春~夏咲き種が3月~4月中旬。秋~冬咲き種が9月~10月中旬。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、、2~3年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して、新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 分球
  • 球根や根茎を持つ種は、自然に分球してよく増えます。植え替え作業の際に、同時に行いましょう。

オギザリスは初心者にも育てやすい花

野菜・果実の仕切りライン大

日当たりと水はけのよい温暖な場所を好む

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期(夏・冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 特に必要な手入れはありません。
  • 病気・害虫→特になし

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  • 日当たり
  • 日当たりと水はけのよい場所を好みます。

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