コンテンツへスキップ
ナビゲーションに移動
- シャスタデージー (Shasta daisy) は、キク科レウカンセマム属の常緑多年草です。春にタネまきすると翌年に、秋まきをすれば翌々年に開花します。茎葉は秋から冬はロゼット状で、春になると花茎を伸ばして茎頂部に花径5~10cmの花を咲かせます。
- 花姿は、花弁のように見える舌状花と中心に密集した筒状花とで形成された集合花です。11月~5月頃まで開花するマーガレットと、一時期ながら開花が重なるので、どちらか見分けがつき難い程よく似た花姿です。
シャスタデージーの開花期は5月中旬~7月
- 分類:キク科フランスギク属 / 原産地:園芸品種
- 別名:シャスタデージー
- 学名:Leucanthemum × superbum ( シノニム→Chrysanthemum barbankii )
- 英名:Shasta daisy
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)耐暑性(やや弱い)
- 草丈・樹高:50~80cm
- 苗の植え付け適期:3月~4月
- タネまき適期:4月、9月下旬~10月
- 開花期:5月中旬~7月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 追記
- 学名に関する記述:アメリカの著名は育苗家ルーサー・バーバンク氏が1901年に発表した園芸品種です。交配種は、レウカンセマム・マキシムム種(Leucanthemum maximum) やレウカンセマム・ラクストレ種(L.lacustre)、フランスギク(L. vulgare)の3種で、その後、日本のハマギク(Chrysanthemum nipponicum)とも交配された品種です。
- シノニム(synonym):生物の命名法のことで、同一と見なされる分類群(種・属など)に付けられた学名が複数ある場合に、そのそれぞれをいう。 出典・注釈:”GLOSSARY”より
- 特徴
- シャスタデージーの元となったレウカンセマム属の仲間は、ヨーロッパ、北アフリカからアジアまでの広い地域に約70種が分布しています。耐寒性があり常緑性なので、冬の花壇が明るくなります。
水はけと通気性がよく適度な保水性のある土壌を好む
- 用土 通気性と適度な保水性がある土壌を好みます
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(通気性が悪い土壌なら軽石や鹿沼土などを1~2割混ぜ込む)
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3月中旬~下旬、9月下旬~10月中旬に、骨粉入り固形油かすを置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として堆肥と緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3月中旬~下旬、9月下旬~10月中旬に、骨粉入り固形油かす又は緩効性化成肥料を置肥します。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。
- タネまき
- 適期は、春が4月、秋は9月下旬~10月です。春にタネまきすると翌年に、秋まきをすれば翌々年に開花します。箱まきかポットまきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。発芽適温は20~25℃です。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、3月~4月です。植え替え適期は、9月下旬~10月中旬です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、根鉢の2倍の植え穴を掘り上げます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は40~50cm位空けて植え付けます。
- 植え替え
- 適期は、3月~4月、9月下旬~10月中旬です。
- 鉢植えの場合、生長が早く根詰まりしやすいので、年に1回以上を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。但し、生長が早くてスグに株が大きくなるので2年に1回を目安に植え替えましょう。
- 株分け
- 適期は、3月~4月、9月下旬~10月中旬です。植え替えの際、同時に作業しましょう。
- 挿し芽
- 適期は、6月~7月上旬です。梅雨の時期に切り戻した枝を挿し穂に使うとよいです。
春まきすると翌年に秋まきすれば翌々年に開花
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 切り戻し→花の終わった花茎は株元から切り戻します。改めて新しい茎が伸びて花を付けます。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元から切り取ります。
- 害虫→アブラムシ
- 日当たり
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。
- 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。