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- ウィンターコスモス (Bidens) は、センダングサ属の園芸品種の総称です。国内で、よく栽培されているのは、ビデンス・アルバ(Bidens alba)系とビデンス・ラエビス(B. laevis)系の園芸品種です。中でも広く栽培されているのが、ビデンス・ラエビス(B. laevis)系統の園芸品種であるイエロー・キューピッド(B. laevis ‘Yellow Cupid’)です。
- 黄色や白色の花が多いのですが、ピンク色系の品種も流通しています。品種により草丈も大小あり、花壇の縁取りや背景に植えなど様々な用途がありますね。また、草丈の低い種は、ハンギングバスケット仕立てにしたり、コンパクトな種をベランダ等で栽培してもよいですね。(秋に咲く花、コスモスはキク科コスモス属で別属の植物)
やせ地でも丈夫に育つ強い植物
- 分類:キク科センダングサ属 / 原産地:メキシコを中心として世界中
- 別名:ビデンス
- 学名:Bidens
- 園芸分類:一・ニ年草、多年草 / 耐寒性(やや弱い)耐暑性(強い)
- 草丈:10~100cm
- 苗の植え付け:4月~5月
- 植え替え(多年草タイプ):4月~5月
- 株分け:4月~5月
- タネまき適期:3月中旬~4月中旬
- 挿し芽:5月
- 開花期:4月~1月 (品種により異なる)
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- ※記載している各適期は温暖地での目安です。
- 特徴
- ビデンスは、キク科センダングサ属の一・二年草、多年草です。メキシコを中心に世界中に150~250種が分布しています。春まきの一年草、または秋まきの二年草、簡単な防寒対策で冬越しも可能な多年草でもあります。多年草は、夏咲きタイプと晩秋から冬に咲くタイプがあります。多年草タイプの晩秋から冬に咲くタイプは、霜が降りる頃には室内に取り込み、明るい窓際などに置いて管理します。
- 近縁種
- ビデンス・アウレア(Bidens aurea)→和名は、キンバイタウコギ(シモツキコスモス)の一年草(多年草)。メキシコやアリゾナ州に自生が見られ、ヨーロッパに帰化している。草丈40~50cm以上になる。葉がシダの葉形に似ている。花径3~5cmで、細かな筒状花と周囲に舌状花を付ける。「ウィンターコスモス」の名前は、ラエビス種(B. laevis)の呼称だが、アウレア種も同名で流通している。
- ビデンス・フェルリフォリア(B. ferulifolia)→短命の1年草として栽培される。メキシコ、アリゾナ州、テキサス州に自生が見られる。センダングサ属の中で、最も多くの園芸品種がある。草丈15~30cmで分枝した茎頂部に頭花を咲かせる。花径3~5cmの黄色い花を咲かせる。開花期5~11月。
- ビデンス・ラエビス(B. laevis)→和名が、キクザキセンダングサで、センダングサ属の1年草。草丈60~200cmで、花径3~4cmで淡い黄色の頭花を付ける。開花期は7月~翌年1月。当系統の園芸品種が、ウィンターコスモスの名前で流通している。フロリダ州やテキサス州に自生が見られる。当系統の園芸品種イエロー・キューピッド(B. laevis ‘Yellow Cupid’)が広く栽培されている。多年草で草丈30~100cmで、花色は乳白色~淡い黄色。
水はけのよい土壌を好みます
- 用土
- 鉢植えの場合、市販の草花用培養土に1割程パーライト(黒曜石タイプ)を混ぜ込むか、または赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト(黒曜石タイプ)1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植えつける1週間前に土をよく耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます。掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割加える)
- 肥料
- 鉢植えの場合、定植後の施肥は、4~10月に緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、必要ありません。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。
- タネまき
- 適期は、3月中旬~4月中旬です。箱まきかポットまきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月~5月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30cm位空けて植え付けます。
- 植え替え
- 適期は、4月~5月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。寒冷地で多年草を地植えしている場合は、10~11月中に掘り上げておきます。(霜が降る地域は鉢植えにして冬を越す)
- 株分け
- 4月~5月です。多年草タイプの植え替え時に、同時に作業しましょう。
- 挿し芽
- 適期は、5月頃です。丈夫な茎の先端を挿し穂にして挿します。
土壌改良や盛り土をするなど水はけのよい土壌を保つ
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 切り戻し→晩秋から開花するタイプは、9~10月頃の開花前に伸びすぎたり傷んだ枝を切り戻します。秋の早い時期であれば、再び元気に芽が出て花を咲かせます。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は、小まめに摘み取りましょう。
- 支柱たて→高性タイプは草丈が長くなり、茎が倒れやすくなったら支柱を立てましょう。
- 害虫→アブラムシ、ハダニ