フウセンカズラ 季節の花-緑のカーテンを育て夏を涼しくする-イパネマおやじ
フウセンカズラ (baloon vine) は、外壁や竹竿などに、つるを絡ませて伸びるので、観賞用や夏のグリーンカーテンとしても重宝です。夏になると、花径8~10mmの白色の小花を咲かせます。花弁は5弁で、葉は互生して長さ4~8cmです。巻きひげのツルを伸ばして支柱に絡みつきます。果実は風船形で、茶色くなると種子を採取できます。種子は黒色でとても硬いのが特徴です。
多くの葉が茂り緑のカーテンになる
- 分類:ムクロジ科フウセンカズラ属 / 原産地:南北アメリカ、インド、アフリカ
- 別名:フウセンカズラ(漢字表記:風船蔓)
- 学名:Cardiospermum halicacabum
- 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:1~3m
- タネまき:4月~5月
- 苗の植え付け:5月上旬~6月(育苗後または市販の苗が流通する)
- 開花期:7月~9月
- 種の採取:秋になり果実が茶色くなった頃
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
- 特徴
- フウセンカズラは、熱帯アメリカ、熱帯アジア、アフリカ、オーストラリア、中国などに分布するムクロジ科風船カズラ属の一年草です。原産地では森林の入り口や草原、道端、河川の土手などで自生が見られる草花です。日本では観賞用として栽培され、帰化して雑草として自生しています。
水はけと通気性のよい土壌を好む
- 用土
- コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2割程度を混ぜ込んで水はけのよい土壌に改良しておきます。(更に水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割加える)
- 肥料
- コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として、チッ素を控えた緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、5月中旬~9月(開花中)に、月2~3回薄めのチッ素を控えた速効性液体肥料を施すか、チッ素を控えた緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥としてチッ素を控えた緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、5月中旬~9月(開花中)に、チッ素を控えた緩効性化成肥料を置肥します。
- タネまき 発芽適温20~25℃
- 適期は、4月~5月です。種子がとても硬いので一晩水に浸けるか、表皮をナイフで傷付けておきます。箱まき(セルトレイが便利)かポリポットまきにします。箱まきの場合は本葉が2~5枚になって茎がしっかりしたら、ポリポットに仮植えします。本葉が5~7枚になりポリポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポリポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。セルトレイなどに2~3粒を覆土5mm程の深さで蒔きます。(65cmプランターだと3~5本が目安)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、5月上旬~6月です。
- コンテナの場合、深鉢タイプを使い、鉢底石を敷き定植したら、「用土」と「元肥」の項目で準備した先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、「用土」と「元肥」の項目で準備した先程の土壌に植え付けます。(根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます)定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間30cm位空けて植え付けます。
土が乾き始めたらタップリと水を施す
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。
- 地植えの場合、様子をみて施しましょう。夏季の乾燥する時期は朝夕施しましょう。
- 手入れ
- 摘芯→本葉が5~7枚になったら、茎の先部を摘み取ると、枝数が増えて、葉の密度が高まります。
- 草丈が伸長してきたら、支柱や園芸ネットを設置するか外壁やオベリスクなどに誘引します。緑のカーテンとして夏の日除け用カーテンに仕立てると、涼しさと共に夏の風情が楽しめますよ。
- 害虫→ハダニ
- 種子の採取
- 秋になったら、果実が茶色くなるのを待ってタネを採取します。1個の果実に3個の種子が入っている。(冷蔵庫などで保存して春にまきます)
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。