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- アスクレピアス (Asclepias) は、開花期になると茎の上部の腋芽から花序を出し、個性的な形の花を咲かせます。1つの花序には10~20個の花を付けます。花径は1cm程で、花冠は5裂して中心に雄しべと雌しべが合体した花柱があります。
- とても開花期が長く、夏から秋まで咲き続けます。花色は、朱赤、オレンジ色、黄色で熱帯性植物らしい鮮やかで明るい花色です。花後には、果実が熟して弾けると綿毛のようなフワフワした種子が出てきます。和名のトウワタ(唐綿)の名前は、この綿のような種子の形に由来しています。
果実が弾けると綿毛状の種子が現れる
- 分類:キョウチクトウ科トウワタ属 / 原産地:日本、朝鮮半島、中国北部、
- 別名:トウワタ、オオトウワタ、ヤナギトウワタ
- 学名:Asclepias
- 園芸分類:一年草・多年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:30~100cm
- 苗の植え付け・植え替え適期:4月~6月
- タネまき適期:4月(5月に仮植え、6月に定植)
- 開花期:7月~10月 / (品種により異なるが平均の開花時期)
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- アスクレピアスの仲間は、南北アメリカに約120種が分布しています。キョウチクトウ科トウワタ属の多年草です。国内で、主に栽培されているのはアスクレピアス・クラサヴィカ種とアスクレピアス・ツベロサ種です。クラサヴィカ種は、原産地では多年草ですが日本では、寒さに弱く冬越しが難しいので、一年草として扱うのが一般的です。これに対して、ツベロサ種は寒さに強く冬越しが可能です。
- 近縁種
- アスクレピアス・クラサヴィカ(Asclepias curassavica)→和名はトウワタ。メキシコ、南アメリカ原産の多年草。上記にもあるように、寒さに弱いので冬越しが難しく、一般的には一年草として扱われる。樹高は50~100cm。開花期は4月~10月。花冠は5裂して花色は明橙色~黄橙色。果実が弾けると白色の綿糸状の冠毛のある種子が現れます。
- アスクレピアス・ツベロサ(A. tuberosa)→和名はヤナギトウワタ。北アメリカ東部原産の多年草。樹高は60~90cm。開花期は、初夏から秋。花径1.5cm程で花色は明黄色、白色、淡い紅色。花冠は5裂して、花後に果実が弾けると、白色で綿毛状のある種子が現れる。この種子の形が綿毛に似ているので、トウワタ(唐綿)と呼び、唐は渡来植物の意味で、形が綿に似ていることから、併せてトウワタと呼ばれています。
春から秋までの長期間を開花
- 用土 水はけのよい肥えた土壌を好みます
- 鉢植えの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して植物性堆肥や腐葉土2割程を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、4月~9月の生育期間中に、月2~3回薄めのリン酸分多めの液体肥料、または緩効性化成肥料を置肥します。(真夏や冬の施肥は控えます)
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料か緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、9月頃に骨粉入り固形油かすを置肥します。
- タネまき
- 適期は、4月です。箱まきかポットまきで覆土は3mm程。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月~6月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、4月~6月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、3~4年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 室内で冬越しさせた苗は、暖かくなったら屋外に植えつけましょう。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 挿し芽
- 適期は、4月~6月です。茎の先端を切り取って挿し穂にします。
多くの品種は多年草だが冬越しできないので一年草扱い
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元にある小さな芽の上から切り取ります。小まめに行うことで、新しい脇芽が出て花を咲かせます。
- 支柱たて:草丈が長くなり、茎が倒れやすくなったら設置します。
- 害虫→アブラムシ