オジギソウ 季節の花-触れると数秒で葉を閉じてうな垂れる-イパネマおやじ
オジギソウ (sencitive-plant) は、原産地の中南米では毎年のように花を咲かせる多年草です。とても寒さに弱く冬越しが難しいので、一般的には春にタネをまいて開花後の晩秋には枯れる一年草として扱われています。是非、冬越しをさせてみたい場合は、鉢植えで育ててトライするのも楽しいかもしれませんね。国内では、別名で呼ばれる「ミモザ」は別属フサアカシアの花名に使われています。フサアカシアの葉がオジギソウと似ていることから呼ばれるようになったといいます。
日当たりのよい場所に置く
- 分類:マメ科オジギソウ属 / 原産地:南アメリカ、中央アメリカ
- 別名:ネムリグサ、ミモザ
- 学名:Mimosa pudica
- 英名:sencitive-plant
- 園芸分類:多年草(多くの地域は一年草扱い) / 耐寒性(弱い)耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:20~50cm
- 苗の植え付け適期:5月~6月
- タネまき適期:5月中旬~6月中旬
- 開花期:6月~10月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- 葉に触れると、先端部から閉じていき、葉柄の付け根が折れ曲がるように垂れ下がります。この様子が面白くて、何度も突っついてみた覚えがありませんか。とても珍しくも、愛らしい性質の植物ですね。
- この現象は、自然に風が吹いたり振動しても起こります。しばらくすると元に戻るという植物は他には見かけたことが無いですね。これは、葉の付け根に葉枕(ようちん)という膨らんだ部分があります。これに刺激が伝わると、葉枕の下側にある水が一気に上側に移動して膨張するものです。
- 葉は分枝して草丈50cm程に生長し、茎には鋭いトゲがあるので注意してください。
霜の降りない地域では多年草扱いも可
- 用土
- 鉢植えの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して堆肥や腐葉土2割程を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。
- 肥料 肥えた土壌を好みません
- 鉢植えの場合、定植後の施肥は、苗の本葉が2~3枚出たら緩効性化成肥料を置肥します。以後は必要ありません。
- 地植えの場合、定植後の施肥は、苗の本葉が2~3枚出たら緩効性化成肥料を置肥します。以後は必要ありません。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。
- タネまき
- 適期は、5月中旬~6月中旬です。タネの表皮が硬いので、1~2日水に浸けて吸水させておきます。直根性で移植を嫌うので、ポットまきするか鉢や花壇に直まきします。ポットまきをして、本葉が3~4枚になったら花壇や鉢に定植します。
- 発芽温度は25~30℃です。発芽温度より気温が低い場合は、ビニールなどで覆って保温しましょう。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、5月~6月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと2株が目安)
- 地植えの場合、定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。枝が横に広がるので株間は30cm位空けて植え付けます。
- 地植えしている株を冬越しさせたい場合は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
鞘が茶色に変色したら種子の採取ができる
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 病気・害虫→特にナシ
- 収穫
- タネの採取→花後にさや(鞘)が茶色くなってきたら、早めに切り採って陰干しする。よく乾いたら、中からタネを採り出して翌年まで保存しておきましょう。こぼれ種でも、自然に繁殖することがあります。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。