コンテンツへスキップ
ナビゲーションに移動
- ジャーマンアイリス (German iris) は、地中海沿岸から南ヨーロッパに分布するアヤメ科アヤメ属の多年草です。同地域に自生していたアヤメ属の野生種を交配して作出された園芸品種です。
- アイリスの仲間は、花形がよく似ていて見分けが難しいですね。地下茎から真っ直ぐに花茎を伸ばして、茎頂部に花径10~20cmの花を咲かせます。花弁のように変化した萼片(外花被片)3枚と、内側の花弁(内花被片)3枚から形成されます。特に目立つのは、外花被片にヒゲ状の突起物が突き出していていることから、「ヒゲアイリス」とも呼ばれています。花色は、白、黄色、オレンジ色、赤、青色など多彩な花色があります。
水はけのよい乾燥した土壌を好む
- 分類:アヤメ科アヤメ属 / 原産地:南ヨーロッパ、地中海沿岸
- 別名:ドイツアヤメ
- 学名:Iris germanica Hybrid
- 英名:German iris
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:30~100cm
- ポット苗の植え付け適期:8月中旬~11月(2月~3月にも売られていることもあるので購入したらスグに植え付ける)
- 球根の植え付け適期:8月中旬~11月中旬
- 植え替え適期:8月中旬~9月
- 株分け適期:8中旬月~9月
- 開花期:5月~6月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- ジャーマンアイリスが園芸品種として、最初に作出されたのは、1800年代のドイツ、フランスで盛んに行われるようになりました。本来アヤメ属の植物は交雑しやすい性質で、多くの野生種が元になっているようです。厳密な原種の特定は困難なので不明とされています。
アルカリ性の土壌を好む(酸性土壌を嫌う)
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土5:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して完熟堆肥や腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。定植する1週間程前に土をよく耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます。(花壇1㎡当り/100gが目安)
- 肥料 チッ素分控えめ、リン酸分が多めの肥料を施す
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、2月~3月、10月~12月に、月1回緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、定植後の施肥は、3月、9月~10月に、月1回緩効性化成肥料を置肥します。
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。休眠期の施肥は控えます。
- 植え付け 冬季は生育しないので早めに秋までに植え付ける
- ポット苗の植え付け適期は、8中旬月~11月上旬(ポット苗は2月~3月にも売られていることもあるので購入したらスグに植え付ける)
- 球根の植え付け適期は、8月中旬~9月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。球根の肩が表土から露出するように、土で覆わないで浅く植え付けます。植え付ける位置は、鉢の中心ではなく球根の先端が端になるようにして、伸びる花茎が、鉢の中心にくるようにします。
- 地植えの場合、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。土を盛り上げるように20~30cmの高畝にして、球根の肩が表土から露出するように、土で覆わないで浅く植え付けます。(株間は40~50cm)
- 植え替え
- 適期は、8月~9月です。晴れた日に植え付けるとよい。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回を目安に行いましょう。新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。株が肥大してきたら3~4年に1回を目安に植え替えます。
- 株分け
- 適期は、8中旬月~9月です。植え替えと同時に作業しましょう。切り分けた子株に、芽が2~3個付くように親株を切り分けます。切り分けた株の葉を、1/2程切り取り水分の蒸発を防ぎましょう。(植え付けの手順は「植え付け」の項目と同じ)
地際の根茎が大きく膨らんで球根状になり増えていく
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花は、小まめに切り取ります。
- 花茎を切り取る→花後の茎は、根元から切り取りましょう。
- 雨よけ→梅雨時期には、鉢植えを雨の当たらない軒下などへ移しましょう。
- 病気→軟腐病は、株の付け根が腐り、葉が枯死する病気です。ジャーマンアイリスを育てる上で、最も注意すべき病気です。(初心者が栽培に失敗する原因の大半を占める)対策は、過湿にならない環境を整えることです。
- 害虫→アブラムシ、ヨトウムシ
- 日当たり
- 日当たりと風通しのよい場所を好みます。乾燥気味の環境を好みます。