セントポーリア 季節の花-植え付け適期は真夏を除く春~秋-イパネマおやじ

セントポーリア (Saintpaulia) は、室内花の女王と呼ばれています。花形や葉の形や色合いが美しいことや、一年を通して室内での栽培が可能なことから人気があり、広く栽培されています。また、あまり多くの太陽光を必要としないので、蛍光灯の下でも育つことで有名な草花ですね。

セントポーリアは多年草です

暑さ寒さに弱いので鉢栽培で育てる

  • 分類:イワタバコ科アフリカスミレ属 / 原産地:アフリカ東部の山岳地帯
  • 別名:アフリカスミレ、アフリカン・バイオレット
  • 学名:Saintpaulia ionantha
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(弱い 下限5℃)耐暑性(弱い)
  • 草丈・樹高:10~15cm
  • 苗の植え付け適期:4月~6月、9月中旬~10月です。
  • 植え替え適期:5月~6月です。
  • 株分け適期:5月~6月です。
  • 葉挿し適期:4月~6月です。
  • 開花期:各品種を合わせると一年中開花する。
  • 栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 特徴
  • セントポーリアは、アフリカ東部のタンザニアの山岳地帯に24種が分布する多年草です。19世紀末にドイツ人の植物愛好家によって自生しているのが、タンザニアで発見されました。ドイツに種子が持ち帰られ、園芸品種の作出が始まりました。その後、ドイツからアメリカにも種子が渡り、本格的に園芸品種が作出されるようになりました。作出された園芸品種は5000種以上ともいわれる程多くあり、花形、花色、葉形、株姿は多種多様で多くの品種があります。
  • 草丈10~15cmで、ピンク色や紫色、青紫色の鮮やかな花を咲かせます。葉は丸みがあり細かい毛に覆われています。茎がほとんど伸びずに、葉を放射状に広けるように伸ばす「ロゼットタイプ」と、茎を匍匐するように伸ばして広がる「トレイルタイプ」の2種類があります。

近縁腫

セントポーリア・インターメディア(Saintpaulia )→英名は、African violet。原産地は、タンザニア。草丈15~30cmで、葉は濃緑色の丸葉で縁には細かい鋸歯。花は濃い青紫色の一重咲き。

セントポーリアは寒さに弱い

葉焼けを起こすので直射日光を避ける

  • 用土 水はけと適度な水もちがよい土壌を好む
  • 鉢植えの場合、市販のセントポーリア専用土またはバーミキュライト6:パーライト2:ピートモス2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて苗を定植後の施肥は、生育期間や開花中は月2~3回薄めの液体肥料を施します。(セントポーリア専用の液体肥料が売られています)

セントポーリアは草丈10cm位

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、4月~6月、9月中旬~10月です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3株が目安)
  • 夏の暑さを嫌うので、できるだけ風通しのよい明るい日陰に置きましょう。秋になって最低気温が15℃を下回るようになったら、戸外から屋内に移しましょう。上手に冬越しすれば、再び春に開花します。環境(置き場所)の変化に敏感なので、なるべく同じ場所に置くようにします。冬に開花させるには、18~25℃以上が必要です。
  • 植え替え
  • 適期は、5月~6月です。(秋の花の少ない時期も適期です)
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回以上を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 株分け
  • 適期は、5月~6月です。植え替えの際に同時に作業しましょう。
  • 葉挿し
  • 適期は、4月~6月です。発根するには18~20℃以上が必要なので、温室であれば通年で可能です。一般的には18~20℃以上であれば、真夏を除く、春から秋の間も可能です。丈夫な葉を、3cmくらい軸を付けて切り取ります。清潔な用土(バーミキュライト小粒など)へ挿します。常時湿度を保ち管理すると、約2ケ月で発根します。芽が出て、葉が2~3枚になったら、鉢に植え替えます。開花までは、6~8ケ月程かかります。

セントポーリアは開花期が長い

植物仕切り線大

水のやり過ぎは根腐れの原因になる

  • 水やり 葉に水が当たらないように株元へ施す
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。4月~10月の生育期は水切れに注意しましょう。過湿に弱いので、冬の休眠期は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 空中湿度を好むので、乾燥期や生育期に霧吹きで葉茎を湿らせると元気になります。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は小まめに切り取ります。
  • 病気→灰色かび病
  • 害虫→アブラムシ、ホコリダニ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 光が強すぎても弱すぎても、生育や開花に影響します。直射日光は、夏は勿論のこと冬も避けた方がよいです。光が強すぎると、葉焼けを起こしやすく、生育不要になります。不足しても、株全体が弱り茎が徒長気味になります。(デリケートですネ)

植物仕切り線大