ローレル(月桂樹) ハーブ-古くから香料として利用されてきた-イパネマおやじ

  • ローレル (Laurel) は、クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木です。分枝が盛んで、葉は長楕円形の全縁で芳香があります。葉の縁は、少しギザギザになり表面は滑らかで光沢があります。雌雄異株で、春になると葉脇から茎を伸ばし、散形花序を見せ開花期はそう総苞片に包まれる。短い総状花序上に1~3個の小さな花を付けます。
  • 庭木や公園樹として広く栽培され、乾燥させた葉には芳香があり、香辛料のローリエとしても利用されます。

ローレルは別名が月桂樹です

乾燥させた葉は香料や料理に利用される

  • 分類:クスノキ科ゲッケイジュ属 / 原産地:南ヨーロッパ
  • 別名:ゲッケイジュ(漢字表記:月桂樹)
  • 学名:Laurus nobilis
  • 園芸分類:常緑小高木 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:8~15m
  • 苗の植え付け適期:5月
  • 植え替え適期:4月~5月
  • 挿し木適期:6月下旬~8月
  • 開花期:4月~5月
  • 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。
  • 特徴
  • ローリエ(月桂樹)は、地中海沿岸原産のクスノキ科ゲッケイジュ属の常緑小高木です。新鮮な葉を乾燥させたものが、香辛料のローリエ(ローレル)と呼ばれて甘く爽やかな香りがします。煮込み料理の香り付けや、臭み消しに利用されています。
  • 月桂樹の栽培の歴史は古く、古代ギリシャ時代には国家的な祭である「ピューティア大祭」の勝者に月桂冠が与えられました。この月桂冠とは、月桂樹の葉の付いた枝をリング状に編んだ冠のことです。現代でも、マラソン競技の勝者の頭に載せられるのは月桂冠ですが、元々は古代ギリシャ時代の習慣にちなんで、21世紀の現代まで伝わっているんですね。

月桂樹はハーブです

丈夫な性質だが移植は好まない

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 生薬(リューマチ、神経痛)
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 料理の香り付け、精油(料理用)
  • 用土 丈夫な性質であまり土壌は選びません
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小・中粒)6:腐葉土3:完熟植物性堆肥1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して植物性堆肥や腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。
  • 肥料 
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料か有機質肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて苗を定植後の施肥は、3月、8月下旬~9月に緩効性化成肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料か有機質肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、1~2月、8月下旬~9月に緩効性化成肥料と骨粉入り固形油かすを施します。
  • 追肥または地面に埋める場合、枝先の端下に深さ7~8cm程で株元を囲むように穴を掘り、肥料を地面に埋める。(根と肥料が直接触れないように注意する)

ローレルは地中海沿岸の原産

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5月です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3株が目安)
  • 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え 移植を好まないので丁寧に扱う
  • 適期は、4月~5月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、2~3年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程丁寧に崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 挿し木
  • 適期は、6月下旬~8月です。丈夫な当年枝の先端を、10~15cmの長さで切り取り挿し穂にします。(挿し木:詳細 サイト内ページ

ローリエは料理用のスパイスです

ハーブの仕切りライン

枝は分枝が多く真っ直ぐに伸びる

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。定植後2年位までは、乾燥が続くようなら水を施しましょう。
  • 手入れ
  • 剪定→適期は、3月中旬~4月、10月~11月です。1~3年目は果樹の樹形を決める形成期です。新梢を刈り込みながら樹形を作っていきます。枝は真っ直ぐに伸長する性質なので、円柱形に仕立てるのが簡単で、整えやすいです。
  • 切り戻し→適時に、混みあった枝や伸びすぎたり傷んだ枝を切り戻します。
  • 防寒対策→地植えの場合、東北地方以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。鉢植えは、霜の当たらない軒下や、冬の寒風の当たらない場所へ移しましょう。
  • 病気→すす病
  • 害虫→カイガラムシ、ハマキムシ
  • 収穫
  • 葉の収穫→常緑性なので一年中収穫が可能です。葉の小さい若木の時期は、あまり穫らないようにしましょう。(まず株の生長を優先する)
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所が最適ですが、明るい半日陰でも十分に育ちます。

ハーブの仕切りライン