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- ガイラルディア (Gaillardia) は、同じ仲間のテンニンギクとオオテンニンギク、この2種の交配種テンニンギク・グランディフローラが広く栽培されています。6月頃になると、分枝した茎頂部に花径5~10cmの頭花を咲かせます。頭花は、中心部の筒状花と周囲の舌状花からなります。同じ仲間の特徴で、舌状花の基部はオレンジ色と茶褐色の複数の色合いになります。
- 花色は、黄色、オレンジ、茶色、複色があり、花形も一重や八重咲き、変わり咲き品種などがあります。
開花期は6月~10月と長く楽しめる
- 分類:キク科テンニンギク属 / 原産地:北米南部、南米
- 別名:テンニンギク、オオテンニンギク
- 学名:Gaillardia
- 園芸分類:一年草または多年草 / 耐寒性(強い)耐暑性(普通)
- 草丈・樹高:30~90cm
- 苗の植え付け適期:4月、9月中旬~11月上旬(秋まきの苗で生育が遅い場合は、ポット植えにして冬越しをしてから定植するとよい)春になると苗が市場に流通するので、これを購入して植え付けるのが一般的です。
- 植え替え適期:3月
- 株分け適期:3月
- タネまき適期:4月、9月中旬~10月中旬(秋まきは温暖地であれば可能)
- 挿し芽適期:4月中旬~5月
- 開花期:6月~10月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター) ※記載している各適期は温暖での目安です。(以外の地域は、条件に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- ガイラルディアは、北アメリカ南部から南アメリカに約30種が分布しています。観賞用として栽培されているのは、多年草のオオテンニンギク、一年草のテンニンギク、そしてこの2種の交配種であるガイラルディア・グランディフローラです。以前は、2種の交配で作出された園芸品種のみをガイラルディアと呼んでいましたが、最近はテンニンギク、オオテンニンギクの2種と、その交配によって作出された園芸品種の合計3種を含めてガイラルディアと総称されています。
- 近縁種 キク科テンニンギク属
- テンニンギク(Gaillardia pulchella Foug.)→北米原産の一年草。草丈30~40cm。茎頂部に花径8cm程の頭花を見せ、筒状花は茶褐色で周囲に伸びる舌状花は紅紫色で弁端は黄色になる。
- オオテンニンギク(Gaillardia aristara)→北米南部、南米原産の多年草。草丈50~90cmで、花容は一重咲きの菊に似ている。花径8cm前後の花弁で、花色は紅紫色で弁端が黄色くなる。開花期は6月~10月。
- テンニンギク・グランディフローラ(Gaillardia × grandiflora van Houtte)→上記2種を交配して作出した園芸品種。
多年草タイプは株分け・挿し芽で増やせる
- 用土 水はけのよい土壌を好みます
- 鉢植えの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、水はけのよくない土壌であれば、掘り上げた土に対して完熟堆肥や腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。(酸性気味の土壌では、植え付けの2週間程前によく土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます。1㎡当り100g)
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、4月~6月の間は月2~3回薄めの速効性液体肥料を施すか、定期的に緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料か緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、4月~6月の間は月2~3回薄めの速効性液体肥料を施すか、定期的に緩効性化成肥料を置肥します。
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)
- タネまき
- 適期は、4月、9月中旬~10月中旬です。一年草タイプは、直まきか、箱まき(セルトレーが便利)又はポットまきにします。覆土は5mmが目安です。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。(秋まきの苗で生育が遅い場合は、ポット植えにして冬越しをしてから定植するとよい)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月、9月中旬~11月上旬です。春になると苗が市場に流通するので、これを購入して植え付けるのが一般的です。(秋にタネまきした苗で生育が遅い場合は、ポット植えにして冬越しをしてから定植するとよい)
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3株が目安)
- 地植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は25~30cm位空けて植え付けます。
- 植え替え
- 適期は、3月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い土を取り除き、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。根が混み合ってきたら、株分けを兼ねて植え替えましょう。
- 株分け
- 適期は、3月です。植え替え時に、同時に作業しましょう。掘り上げたら2~3芽を1つに束ねて植え付ける。多年草タイプ。
- 挿し芽
- 適期は、4月中旬~5月です。多年草タイプ(温暖地なら秋も可能)
水はけと風通しのよい場所を好む
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期(夏・冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 切り戻し→適期は、夏の終わり頃に伸びすぎたり傷んだ枝を切り戻します。枝葉が茂り過ぎると過湿になり、根腐れを起こすので切り戻しをして風通しをよくしましょう。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は、早めに切り取りましょう。見映えも悪いし、結実すると余分な栄養をとられてしまいます。
- 防寒対策→地植えの場合、平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。鉢植えは、霜の当らない軒下などえ移します。
- 病気・害虫→特になし